ゴールドロジャー作品

遠いトイレ

其の10
「なに言ってるの!これは・・・パンツじゃなくて、水着でしょ? パンツだって思うから・・・恥ずかしいの。水着って思えば・・・平気でしょ?」

確かに、水着なら・・・見られても、恥ずかしくなくはないけど・・・どうってことは、ない。
でも・・・やっぱり、パンツだよ!水着だ・・・なんて、思えないよ。
あたしは、もう1度・・・お願いした。

「お願い。やっぱり・・・水着だなんて、思えないよ!パンツは・・・パンツだもん。ちゃんと・・・おしっこは、我慢するから・・・はかせてよ! スカート。お願い・・・○○ちゃんだって、パンツ!見られたら、イヤでしょ?」
でも、返ってきた答えは・・・
「わからない子ネ。パンツじゃなく、水着だ・・・って、言ってるでしょ?」
そう言うと、友達は・・・怒ったような表情で、そそくさ・・・と親友の子と一緒に、歩き出したの!
その行動に、あたしはただただ・・・黙って、ついて行くしか・・・なかった。
(そう言えば、さっき・・・お茶飲んでるとき、「アハっ!犬みたい。」って言われて・・・笑われて、それに怒ったあたしが、2人をにらんだんだっけ。今・・・思い出しただけでも、ホント・・・ムカつく!)
そんなことを考えながら、2人にだんだんと怒りを覚えながらも・・・必死に2人から・・・離されないように、せいいっぱいの・・・スピードで、あとをついて行った!
友達は、なにも・・・しゃべってくれない。
(あたしが、さっき・・・あんなこと言ったから、怒ってるの? もう・・・どれくらい、歩いたんだろう?2人とも・・・黙ったままだ。
さっき飲んだお茶のせいで、おしっこも・・・余計に、したくなってきたし・・・それに、疲れたから・・・ちょっと、休みたいな!)
そんなことを思いながら、必死に2人について行く。
2人に・・・ただただ、ついて行くのに必死で、自分の今の格好(縛られてることとか、パンツ丸出しに・・・なってることなど)
考えてる余裕がなく、パンツ丸出しで恥ずかしい・・・なんて気持ちは、なくなっていた!

それから、どれくらい時間が過ぎたんだろう?もう・・・時間の感覚もない。
それから・・・少ししてから、だった!
「さぁ・・・着いたよ!じゃあ、ちょっと・・・しゃがんで、口・・・ア〜ンしてくれる?まな。」
と、友達が・・・言ってきたの!
(ここまで、このカッコで・・・歩かされ、ず〜〜〜っと・・・おしっこ我慢してる疲れで、もう・・・抵抗する気もなくなってきてたので、言われるままに・・・しゃがんで、ア〜ン・・・と、口を開けたの。)
すると、あたしは・・・口に、カギをくわえさせられたんだ!
・・・で、
「じゃ・・・ここ、昇って!部屋・・・これ昇った先だから。」
と言われ・・・顔をあげると、そこには「階段」が目に、飛び込んできた。
ふと、友達を見ると・・・あたしを見ながら、うれしそうに・・・微笑んでました!
(そう言えば、2人も・・・おしっこ。したいんじゃ、なかったっけ?)
思い出したように・・・そんなことを思いながら、あたしは階段へと・・・足をすすめた。


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