ゴールドロジャー作品

遠いトイレ

其の2
と、トイレに向かおうとしたとき・・・グっと、スカートを引っ張られた。
「なんで、逃げようとするの?そんなに、私と一緒なのが、ヤなの?」
「ヤじゃないけど、ホントに・・・おしっこしたいんってば!」
(早く・・・おしっこがしたくて、あたしは・・・こう、言ったの。でも・・・)
「ふ〜〜〜ん!じゃあ、今ここで・・・しゃがんでみてよ。ホントにそんなに、おしっこしたいんだったら・・・しゃがむの、できないハズよネ?おしっこが、もれそうになって・・・しゃがんでられないハズだから!
おしり、振ったり・・・しないとさ。」
と、イジワルを言ってきたの・・・
たしかに今・・・しゃがめば、おしっこ出ちゃいそうだから、そうならないためには、おしりを振るしかない・・・
「どうなのよ!」 と、にらまれ・・・あたしは、しゃがむしか・・・「選択肢」がなくてってしまったの。
で、仕方なく・・・しゃがむことになってしまったんだ!
しゃがんだら、チョロ・・・チョロロって、2,3滴・・・パンツにちびっちゃった。
あたしは、そんなつもりはなかったんだけど・・・無意識に、おしりを振ってたみたいで・・・
「あら、ホントなのネ・・・そんなに、おしり振っちゃって。カワイイこと!」
って、その友だちが・・・嬉しそうな笑みを浮かべながら、言ったの!おしっこがしたくて、しゃがんでるのがつらく・・・立ち上がろうと思ったとき、あたしの肩をおさえつけて、友だちもしゃがんだの!
そして・・・さっきの同じような笑みをみせながら、
「まーなちゃん。おしっこに行くヒマ・・・あるのかな?バイト!遅刻・・・しないのかなぁ?・・・ん?」
っと、耳もとでささやいたの。
おしっこは、したい!でも・・・現実、友だちの言う通りだった!

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