ミニメロン作品

女子高生調教教室

第4章 耐え難きくすぐり授業
3時間目、優子は再び教室に戻されていた。
しかし、机の上に教科書とノートを広げ、右手にシャープペンを握っていても、教科書を読みノートを取る余裕は優子にはなかった。
国語担当の美人教師である斎藤由佳里先生の説明を聞き流しながら、優子は体中を襲う激しい刺激と必死に戦っているのだ。
優子は保健室を出る前に、三橋先生によって、変質的な処置を受けていた。
激しいくすぐり責めが終わりベッドから開放された優子に、三橋先生は真っ白なワンピースの水着のような下着を着せた。
その下着には、悪魔のような仕掛けが施されていたのだ。
その服は、二重構造になっており、二枚の生地の間に数百体の自律分散型マイクロマシーンが封入されている。
そのマイクロマシーンが服の中を動き回り、服を着た者を徹底的にくすぐるのだ。
マイクロマシーンの動作電源は、服の一部に埋め込まれた電池から、生地の間に張り巡らされた金属線を通して供給される。
また、マイクロマシーンはそれぞれがその金属線を用いて他のマイクロマシーンと通信し、絶妙な連携プレイを行う事ができるのだ。
さらに必要であれば、服の中のアンテナを通して、保健室で三橋先生が操作するパソコンと通信を行う事もできる。
優子に気絶するほどのくすぐったさを与えるのか、それとも軽く笑わせる程度にしておくのかといった命令をパソコンが三橋先生から日本語で受け取ると、パソコンはその命令を解析し、優子の身体のどの部分をどのようにくすぐればよいのか、それによって優子が何らかの反応をした場合に、その反応をどう解釈し、次にどうすればいいのかといった、詳細な命令群を生成する。
生成された命令群は、無線によりマイクロマシンに伝えられ、分散記憶される。
その命令群を実行するためにどのマイクロマシンがどのように動くかは、マイクロマシン同士の通信によって決定される。
一つの命令を複数のマイクロマシーンが記憶しているため、一つのマイクロマシーンが故障しても、他のマイクロマシーンから同じ記憶を引き出す事ができ、命令の遂行に支障をきたす事がない。
10年ほど前、国家の秘密研究機関によって当時の微細加工技術、人工知能技術、自然言語処理技術、通信技術の粋を集めて作られた女スパイ拷問システムであった。
このシステムはすでに旧式であり、現在はもっともっと高性能な拷問システムが実用化され、さらにその上を行くシステムが次々と開発されている。
しかしたとえ旧式であっても、女スパイとしての訓練など受けた事のない優子の意識と感覚をめちゃくちゃにするには十分すぎるほどのものであった。
ちなみにさきほどまで優子が寝ていたくすぐりベッドは20年以上も前に開発されたものであるが、今でも女スパイの拷問部屋で、文字どおり彼女たちのベッドとして使用されている。
そして優子が着ているくすぐりウェアもまた、女スパイの拘束衣として使用されている。
女スパイたちは、昼間は最新の拷問システムによって激しくくすぐられ、夜はくすぐりベッドの上でくすぐられながら眠りに就き、夢の中ですら絶えずくすぐられ続けるのだ。
パソコンの画面には、拷問システムの操作ウィンドウが表示されている。
さきほど入力した司令である、「優子の全身を軽くくすぐりつつ、乳房に猛烈なくすぐったさを与えなさい」という文字の脇に、「実行中」の文字が表示されている。
そのウィンドウの他に、美香が優子の方に向けて机の上に置いた小型カメラからの映像を映し出すもう一枚のウィンドウも表示されている。
マイクロマシーン達は命令通り、優子の敏感な乳房を激しくくすぐっていた。
胸の膨らみの上で走り回るマイクロマシーンのくすぐったさに、優子は今にも気が狂いそうだった。
今すぐにでも乳房に手を当て、激しく動き回るマイクロマシーンを押さえつけてやりたい。
しかし、女の子が授業中にそんな事をするわけにはいかない。
優子はシャープペンを握り教科書を読む振りをしながらも、身を震わせながら激しい衝動に必死に耐えていた。
固く膨らみきった乳首にも、時々焦らすような刺激が与えられる。
その度に、迸りそうになる甘い悲鳴を懸命にかみ殺す。
くすぐったいのは乳房だけではない。脇腹も腹も背中も、そして服の底の部分がしっかりと食い込んだ女の子の花園にも、妖しい刺激が与えられ続けている。
マイクロマシーンはまだそれらの部分には緩やかな刺激の風をもたらしている程度であるが、いつ荒れ狂う嵐に変化するか、優子には全く分からないのだ。
「ぐふっ……むン……んぁ……」
優子は必死に笑いをこらえ、勝手に蠢いてしまう身体をなんとか押しとどめる。
しかし、容赦なく襲いかかる妖しい刺激の波に、優子はついに屈服してしまった。
――ああっ、もう我慢できない!
両手で乳房を掴み、暴れまわるマイクロマシーンを押さえつけるべく力を込める。
ズキンとした疼きが乳房の中から生まれ、全身に広がっていく。
「んぁっ……」
思わず漏らしてしまった甘い悲鳴。
その声は思いのほか大きく、回りの生徒や斎藤先生の耳にまで届いてしまった。
「西田さん、あなた授業中に何をしているのですか?」
斎藤先生が厳しい口調で質問した。
「す、すみません……あっ……んふっ……」
優子は顔を真っ赤にしながら斎藤先生に謝ったが、手の動きは止まらない。
マイクロマシーンは、手で押さえつけられると、その場でブルブルと激しく震えたり回転したりしながら必死に逃げようと試み、その動きもまた猛烈な刺激を生む。
そしてその動きに対抗しようと手を動かすと、そのたびに乳房の奥に甘い疼きが湧き起こり、ますますその動きを続けたくなるのだ。
「西田さん、は……早くその手を離すのです」
斎藤先生の声は、生徒が授業中に生徒が淫らな行為をしていた事に動揺し、震えている。
「は……はい……んはぁ……」
必死に返事をする優子であるが、依然として両手は乳房を激しく揉み続け、甘い吐息が激しく迸るのをどうすることもできない。
その様子を保健室でパソコンの画面を通して観察していた三橋先生は、妖しい笑みを浮かべながら、パソコンに新たな司令を入力した。
「あ……い、いやぁん……」
優子は高い悲鳴を上げた。
優子の女の子の恥ずかしい花園で緩やかに動き回っていたマイクロマシーンが、いきなり激しく動きはじめたのだ。
その部分は今までも緩やかに動くマイクロマシーンの妖しい刺激に耐え続けていたのだ。
その刺激がいきなり数倍に強まったのだから、たまらない。
奥から湧き出す蜜の中を巧みに移動しながら、感じやすい花びらや敏感なめしべを激しくくすぐるマイクロマシーン。
優子はあまりの刺激に耐え切れず、斎藤先生の目の前で片方の手を激しく疼く恥ずかしい部分にスカートの上からしっかりとあてがってしまった。
ぴったりと閉じあわせて上下にもじもじと擦りあわせている足の間に手を挟み、恥ずかしい部分を揉むように動かす。
「ゆ……優子さん……あなた、ここをどこだと思っているのですか!」
斎藤先生は、神聖なる教室で繰り広げられている信じられない光景に、思わず大声を上げた。
「す……すみません!」
優子は真っ赤な顔をさらに赤く染めながら、股間と胸の手を離した。
その瞬間、猛烈な刺激が襲ってくる。
再びその部分に向かおうとする手を、優子は力を込めて制した。
「あの……ちょっと気分が悪かっただけです。でも……もう大丈夫です」
優子は懸命に言い訳をした。
「そう。無理しないでね。でも、誤解されるような事はしないでくださいね」
斎藤先生は再び授業に戻った。
マイクロマシーンは、まだ優子の身体の敏感な恥ずかしい部分を責め続けている。
優子はマイクロマシーンから与えられる気の遠くなるような刺激に、必死に耐え続けた。
耐え続けている部分に向かおうとする手は、もはやほとんど切れかかった優子のか細い理性の糸によってかろうじてつなぎ止められ、小刻みに震えている。
マシーンの責めは、邪魔される事のないのをいい事に、次第に激しさを増していく。
特に固く尖った乳首や花園のめしべの先端には群れをなして襲い掛かり、執拗な攻撃を続けているのだ。
優子は敏感な花園を責め続ける動きに抵抗しようと、ぴったりと閉じあわせた足を音を立てないように慎重に擦り合わせるが、それは逆に、花園に食い込んだ布の中の動きを敏感な花びらにくっきりと伝える結果となってしまう。
かと言って、その猛烈な刺激の前では、じっと動かずにいる事などとうていできないのだ。
いやでも足が勝手にモジモジと動いてしまう。
そしてその動きはさらに激しいく耐え難い刺激を恥ずかしい花園に沸き起こすのだ。
恥ずかしい蜜が次から次へと溢れ出し、太腿やスカートの内側を濡らしていくのが分かる。
「くっ……むふっ……」
いくらこらえようとしても、かすかな喘ぎ声がもれてしまう。
激しい刺激の波が、優子を絶頂の高みへと打ち上げようとしている。
もう我慢できそうになかった。
蜜の中でマイクロマシーンはさらに激しく動き、優子の理性を責め嬲る。 しかし、優子は屈服するわけにはいかなかった。
三橋先生の悪魔のような笑顔が思い出される。
「あなたは今日一日、この服を着て過ごすの。もしも恥ずかしい所が気持ちよくなって昇天しちゃったら、学校が終わるまで残りの時間は全身がものすごくくすぐったくなるから、そのつもりでいてね」
ほとんどのマイクロマシーンが恥ずかしい部分に集中し、他の所が手薄になっている今でさえ、全身がくすぐったくて仕方がないのだ。
それなのに、全てのマシーンに全力で全身をくすぐられたら、その時のくすぐったさはどれほどのものなのか。
それを考えると優子は恐ろしくて仕方がない。
しかし、優子の恥ずかしい部分はもう限界だった。
紅潮した顔を汗と涙で濡らしながら、きつく目を閉じる。
「ぐむっ……んぁひぃっ……んんんんぁぁ!」
優子は必死に声を殺しながらも、溢れ出る喘ぎ声を完全に封じる事はできなかった。
ブルブルと大きく身体を震わせながら、身体の中を突き抜ける幾つもの桃色の稲妻に必死に耐えていた。
「西田さん、どうしたのですか、西田さん」
「は、はい……」
先生に名前を呼ばれて、優子は慌てて返事をした。
クラスのみんなの視線が優子に集中する。
「西田さん、授業中は静かにしなきゃだめでしょ」
「は、はい。す、すみません……ん……んぁっ!」
優子の恥ずかしく敏感な部分を責めていたマイクロマシーンの動きが変化したのだ。
それぞれのマシーンの動きが巧妙になり、優子の我慢できない部分を我慢できない動きで責め上げ、優子を確実に限界へと追い込んでいく。
花びらを激しくくすぐるマシーン、固く尖っためしべや乳首をくすぐりながら激しく振動させるマシーン、そして、身体全体を緩やかに撫で回すマシーン。
そのどれもが互いに連携を取りながら、優子の身体を巧みに燃え上がらせる。
「どうしたのですか?」
先生の質問に優子は答える余裕はなかった。
ただ机の上できつく握った手が恥ずかしい動きをしないように意識を集中しながら、猛烈な刺激に耐えるのが精いっぱいだった。
しかし、それもほんの数秒で限界が来た。
「ああっ、もうだめ、ああっ……」
優子の手を縛っていた理性の糸が、音を立てて切れた。
優子は喘ぎ叫びながら、左手で乳房をきつく押さえ、右手で女の子の部分をスカートの上からきつく押さえてしまった。
それぞれの手が、押さえた部分を揉みしだく。
しかし、激しい刺激は衰えるどころかますます激しくなっていき、さらに優子を追いつめていく。
「んぁ……くふぅ……あっ……あふぅ……」
優子の口から甘い吐息と淫らな声が絶え間なく漏れる。
「西田さん……自分が何をしているのか分かっているのですか?」
先生が厳しい口調で問いただすが、優子はもうその行為をやめるわけにはいかない。
「はうっ……くふぅ……ご……ごめんなさい……でも……あたし……ああっ……もう……ダメ……なんです……」
優子は顔を真っ赤に染め、激しい刺激に喘ぎ悶えながら言った。
胸と女の子の部分を揉みしだく手の動きは、ますます激しくなっていく。
もはやクラスじゅうの生徒の目が、優子に釘付けになっていた。
「ゆ、優子ちゃんて、とっても真面目な子だと思ってたのに……」
「授業中にあんな事するなんて……」
「あたし信じられないわ……」
「人は見かけによらないって、本当ね……」
優子はクラスの女子生徒たちの声を、朦朧とした意識の中で、しかしはっきりと聞いていた。
その言葉は、優子を襲う妖しい刺激をさらに激しく加速する。
優子の乳房と女の子の部分を襲うマイクロマシーンの動きも、次第に激しくなっていく。
やがて激しい刺激の稲妻が何度も通り抜け、優子の意識を焼き尽くした。
「ああっ、もうだめぇ、いっちゃうぅぅぅ〜〜」 高い悲鳴と同時に背中が弓なりに反り返り、身体が激しく震え続けた。 しばらくして全身の力が抜けると同時に机の上に突っ伏した。 目を閉じたまま、激しく息を弾ませる。
もう斎藤先生の発狂したような叫び声も、周りの生徒たちの恥ずかしいざわめきも、優子の耳には入らない。
その時、服の中のマイクロマシーンは、新たな動きを始めていた。
半ば意識を失っていた優子は、しばらくして再び異様な刺激によって目覚めさせられた。
マイクロマシーンは恥ずかしい部分から撤退したかわりに、今度は脇腹や腋の下、腰や腹など、優子のくすぐったい所を中心に、全身のいたる所で激しく動き始めていたのだ。
優子は、激しいくすぐったさに、一気に現実に引き戻された。
「くふふふははははははっはっはははは……きゃははははは……」
優子は腋の下を懸命に閉じたり下腹を押さえたり背中に手を回したりして身悶えながら、狂ったように笑い始めた。
「西田さん、今度はどうしたのですか、西田さん、西田さん、気を確かに……」
斎藤先生は身悶え暴れながら笑い続ける優子に必死に声をかけ、女子生徒たちは呆然とした眼差しを優子に向けている。
「ああ、困ったわ。どうしましょう」
斎藤先生はあまりの出来事に、ただオロオロするばかりだった。
その時、一人の女子生徒が手を上げた。
新井理恵だった。
「先生、西田さん、この前の休みにキノコ取りに行ったんです。その時、もしかしたら間違ってワライタケを取ってきて、それを食べてしまったのかもしれません」
「まぁ、それは大変。だれか、すぐに西田さんを保健室へ……」
「私が保健室に連れて行きます」
「そう。それは助かるわ。それじゃ、新井さん、お願いね」
「はい。さ、優子、早く立つのよ」
猛烈なくすぐったさに激しくもがき続けていた優子の手を理恵が掴んだ時、優子をくすぐっていたマイクロマシーンの動きが弱まった。
「い、いやよ、保健室なんて」
保健室に行けば何をされるか分からない。
優子は理恵の手を懸命に振りほどこうとした。
しかし、マイクロマシーンの執拗な責めによって疲れきった優子に、抵抗する力などは残っていなかった。
理恵はぐったりとした優子の腕を肩に担ぐと教室の出入り口を出て、保健室目指して歩きはじめた。

「今は11時だから、学校が終わるまで、たっぷり5時間もあるわね。優子ちゃんは耐えられるかしら」
三橋先生は、マイクロマシーンを挟み込んだ服を着て保健室のベッドの上に再びハリツケにされた優子を見下ろしていた。
すぐそばに理恵もいる。
優子の腕は、非常に長い薄手の手袋に肩まですっぽりと包まれ、足も非常に長い靴下に太腿の付け根まで包まれている。
それらの手袋や靴下は、優子の胴体を覆っている下着のオプションであり、二重になった布の内側には、やはり無数のマイクロマシーンがひしめいている。
優子は、くすぐりの布に首から下を完全に包まれた状態で、両手両足を広げてベッドに固定されているのだ。
「先生、どうしてこんな事をするんですか?」
優子はこれから始まる耐え難い拷問に脅えながら尋ねた。
答えたのは理恵だった。
「それは、優子ちゃんに、あたしたちの仲間になってもらいたいからよ」
「仲間?」
「そう。そのうち話すわ」
理恵が話している間、三橋先生は、パソコンのキーボードを操作していた。
「それじゃ、覚悟はいい? 始めるわよ」
三橋先生がそう言うと同時に、甲高い悲鳴が保健室に響いた。
「くっきゃはははははは……きゃはははははぁ〜〜だめぇ、もうやめて〜〜きゃははははは〜〜〜」
優子はベッドの上で笑いわめきながらのたうちまわった。
しかし、いくら激しく身体を動かしても、優子の手首足首をしっかりと固定しているロープは、ベッドから逃れる事はもちろん、手足を閉じる事すら許さない。
優子を包んでいる布の中のマイクロマシーンは、優子が抵抗できない事をいいことに、激しく無遠慮に動き回っている。
その動きは、優子の全身に気の狂うような刺激を与え続ける。
三橋先生の入力した「とにかくくすぐって気を狂わせなさい」という命令を忠実に実行しようとしているのだ。
足の裏、ふくらはぎ、膝、太腿、内股、尻、背中、腹、脇腹、腋の下、腕、手のひら、胸、そして乳房や恥ずかしい女の子の花園まで、ありとあらゆる敏感な部分を、無数の小さな突起が絶え間なくなぞり、無限の刺激を沸き起こす。
その刺激は優子の身体の中を、激しい稲妻となって何度も何度も通り抜ける。
「ああっ、もうだめぇ、きゃははははははぁ、ああっ、きゃはははっ、くふっ……んきゃははっ……」
激しい刺激に絶え間なく襲われ続け、狂ったように笑い続ける優子。
しばらくして優子が笑いもがき疲れ、その身悶えが勢いを弱めると、マイクロマシーンの動きのパターンが少しだけ変化した。
その変化は優子にとって、これまで必死に耐えてきた動きとは全く別の、未知なるものであった。
優子の身体にさらに猛烈な刺激が襲いかかる。
「ぎゃふっ、ぐふっ、きゃはははははは、んくっきゃははははは……」
優子の身体が再びベッドの上で激しく跳ねる。
身体はぐったりと疲れきっているはずなのに、激しいくすぐりに刺激されるとじっとしていられず勝手に動いてしまうのだ。
そして、その動きが弱まると、マシーンの動きはさらに少しずつ変化し、その刺激が再び優子の疲れきった身体を激しく悶えさせるのだ。
しかし、その身悶えも、ついに限界を迎えた。
くすぐり責めが開始されてから30分後、優子の身体はぐったりと疲れきり、身動き一つする事ができなくなってしまっていた。
それでもマイクロマシーンは優子の身体を執拗に責め続け、全身に猛烈な稲妻を絶え間なく送り込んでいる。
激しい刺激に全ての体力を吸い取られた優子は、もはや悲鳴を上げ抵抗するどころか、もがき悶える事すらできず、きつく目を閉じたまま激しい刺激の嵐に耐えるのみであった。
不規則に震える優子の息遣いだけが保健室に響いている。
「ふふっ、優子ちゃんったら、とってもくすぐりに弱いのね。もう限界かしら」
三橋先生は、汗と涙でぐっしょりと濡れた優子の顔に顔を近づけてささやいた。
「でも、これならまだ甘いほうよね。だって、これからずっと動かなければ、これ以上はくすぐったくならないもの」
理恵は妖しい笑みをうかべながら、無邪気に言った。
「そう、その通りね」
三橋先生が頷く。
服の中のマイクロマシーンは、服を着ている者の身体の動きから、その人がどれだけくすぐったがっているかを判断し、それに基づいて自分たちの動きのパターンを改善していくのだ。
従って、着ている者が体力を消耗して全く動けなくなってしまったら、それ以上くすぐったい動きに改善する事ができなくなってしまうのだ。
しかし、優子にとっては今受けている刺激でも、十分耐え難いものであった。
たとえこれ以上くすぐったくならずとも、その刺激を何時間も受け続けていたら、本当に気が狂ってしまう。
そして、動く事も喋る事もできない優子に、その責めを拒む事はできないのだ。
気の遠くなるような刺激に耐え続けながら恐ろしい考えに悩まされている優子の耳元で、三橋先生はさらに恐ろしい事を言った。
「でも、しばらく動かないでいれば、少しは体力が回復するわ。そしたらこの子、また少しは動くでしょう。そしたら、その時に少しだけくすぐったさが増すわ」
「なるほど。優子ちゃんは、動けば動くほど、くすぐったくなるっていうわけね。優子ちゃん、早く疲れが取れて、もっともっとくすぐったくなるといいわね」
無邪気な笑い声の混じった理恵の声を、優子は激しく耐え難い嵐の中で聞いていた。

三橋先生と理恵の声が聞こえなくなってから、どれほどの時間が過ぎただろう。
1時間、1日、いや、もしかしたら1週間かもしれない。
今も優子は体中を這い回る耐え難い刺激の嵐に耐え続けていた。
身体は全く動かず、ただひたすら石のように耐えるしかなかった。
激しいくすぐりに耐える優子には、どんなに短い時間であっても無限の長さに感じられる。
猛烈な刺激を受けながら、時々身体が勝手に跳ねる。
すると、体中を這い回るくすぐりの動きが、より一層くすぐったい動きへと変化するのだ。
そんなふうにして少しずつ激しさを増していくくすぐりの嵐の中を優子はさまよい続けた。
瞼の裏側に灼熱の稲妻が光った瞬間、優子は少しずつ広がる闇の中に吸い込まれ、やがて意識が遠のいていった。


第3章 戻る 第5章