「やはり女は、つつましげに手で前を隠しておくものよね」
セシルは凄まじい尿意と雌の欲望についに単独では耐え切れなくなった女の部分に両手を押し付けた。
その部分を自らの手で激しく揉みしだく事は、ケッペキーナの国民には許されない行為だ。しかしながら、手で覆うだけであれれば、女として普通の立ち振る舞いである。
彼女はできるだけ手を動かさないようにしながら、自らの悩ましい部分に両手を当て続けた。
「同感だわ」
「わ、私も同じく」
シルキーとシルヴィアもまた、女の部分を両手でしっかりと押さえていた。
彼女たちの恥ずかしい水門に押し寄せる内なる水圧は、既に彼女たちの限界を超えている。
そして、女の花園の内側を激しく蠢かせる変質的なむず痒さもまた次第に激しさを増していく。
それらが先程ナースに検査液と称して飲まされた液体のせいである事はもはや明らかだった。
しかしながら、それはケッペキーナの国民である彼女たち三人が、他人の目の前で女の水門に押し寄せる水圧を解放してしまったり、むず痒さに悩まされる女の花園の奥を指で激しくかき回したりしてもよいという理由にはならないのだ。
そして、それを避けるために自らの手で股間を揉みしだくなどという下品な行為も許されるわけではない。
しかしながら、彼女たちはそうしなければ、今にも女の最も見られたくない姿を晒してしまいそうだった。
彼女たちは、女の部分の水門とそこを抑える両手に渾身の力を込めながら、静かに待ち続けるしかなかった。
「出る、また出ちゃうっ!」
医務室に何度目かの助手の嬌声が響いていた。
極太の携帯電話にかき回される彼女の女の部分からは、既に激しい水流が何度も吹き出している。
女の花園に渦巻く淫らな欲望と水門をこじ開けようとする水圧に必死に抵抗し続けるケッペキーナの国民と異なり、助手の声には検査液の効き目に正直だった。
ナースと女医は、助手と茶室の三人とを見比べ、三人の女の部分がどれほど凄まじい雌の欲望と生理現象に悩まされているかを想像していた。
助手の嬌声と壺の水量は、茶室の三人の女の部分がどのような状態になっているのかをはっきりと示していた。
ケッペキーナの三人は、ぴったりと閉じ合わせた太腿の付け根を手で押さえながらもまだ平静さを装っているが、彼女たちの女の部分は助手のそれと同様に、何かで激しく中を刺激してほしくてたまらないはずであり、これまでせき止められていた猛烈な水圧を解放したくてたまらないはずなのだ。
しかし、彼女たちの強がりも時間の問題だ。
既に彼女たちは立っている事ができなくなったらしく、手を股間に押し当てたまま床にしゃがんだ。
「やっぱり長時間立ってると疲れるわよね」
「同感だわ」
「わ、私も同じく」
セシル、シルキー、シルヴィアの声が、茶室の隠しマイクを通して聞こえてきた。
しかし、彼女たちがしゃがんだのは、女の部分の出口をかかとでしっかりと押さえるためである事が、小刻みに身を震わせる彼女たちの仕草から明らかだった。
もはや手の力では、彼女たちの水門をこじ開けようとする水の悪戯に耐える事はできないのだ。
それでもなお、彼女たちが必死に雌の欲望と生理現象を堪える姿に、ナースは目を目を見張った。
「この子の吹き出したオシッコはもう2リットル近いのに、あの外人たち、まだもらさずにいられるなんて、すごいわね。この分なら女王陛下と勝負できるんじゃないかしら」
ナースのその言葉に対し、女医が指摘する。
「でも、この子の2リットルの中にはオシッコ以外のものも含まれてるのでしょう? それに陛下の2リットルはあそこを悪戯されながらの記録だもの。出口を両手と踵で押さえている彼女たちと単純な比較はできないわ」
ミダラーナ帝国はケッペキーナと異なり、女の花園から全身を知り尽くした水流を人前で迸らせる事が規制されてはいない。
だからこそ、ミダラーナ帝国の女たちの中には、その生理現象を常に懸命に堪え、限界に達した水圧の解放によるこの上ない快感を、携帯電話などによる花園への悪戯による絶頂感と同時に満喫する事を好む者たちが少なからず存在する。
それに一定のルールを設けて競技としたものが『白ワインの飛沫』であり、ミダラーナ帝国の女王はその競技での驚異的な記録の持ち主なのだ。
しかしその一方で、人前での女の恥ずかしい行為が犯罪となるケッペキーナの女たちは、水流の噴出を堪えなければならない場面がミダラーナの女たちのそれよりも断然多いはずであり、女の部分の水門の力はミダラーナの女たちのそれより断然強い可能性もあるのだ。
ミダラーナの女とケッペキーナの女とでは、どちらの水門の力がより強いのか。
それは、ナースにとっても女医にとっても、興味深い問題だった。
「ああっ、もうだめ、もうだめぇ!」
茶室でしゃがむ三人が、ついにガクガクと大きく身を震わせながら同時に叫んだ。
彼女たちの女の部分に押し寄せる大いなる水の力によって、秘めやかな水門がついに決壊したのだ。
「ああああああぁぁぁぁっ!」
「いやあぁぁっ!」
「だめえぇぇっ!」
シルヴィア、シルキー、セシルの、女の奥の極細の道を大きく押し広げて凄まじい勢いで噴出した高圧の水の激流は、防水性の高いコンバットスーツの分厚い生地をも貫通し、その部分に押し当てられていた手の指の間から勢いよく噴出すると同時に、彼女たちの袖口や襟元からも噴き出していた。
「「ああああぁぁぁぁっ!」」
狭い茶室に三人の悲鳴が甲高く響き続けていた。
水流はまたたく間に茶室の床一面に広がり、更に浸水の水かさをみるみるうちに増していく。
「すごいわ。彼女たちの膀胱に溜まりに溜まったオシッコで、茶室があんなに浸水してる」
三人の粗相の様子を壁越しに見ていたナースが、感嘆の声を上げた。
出口を手で押さえていたとはいえ、あれだけの量を彼女たちの身体の中にせき止める事ができたのは、彼女たちが手で出口を押さえていたかららなのか、女の部分だけであれば、どれだけせき止める事ができていたのか、確かめたくて仕方がなかった。
「それに媚薬の効果にも屈伏したみたい」
ナースが指摘するとおり、茶室の三人は、水流が収まっても太腿の付け根からなかなか手を放そうとしなかった。
しかしながら、ナースはむしろ、彼女たちが服の上からそこを手で押さえるのに留めている事に驚きを隠せなかった。
彼女自身が過去に検査液を飲んた時、飲み始めてから間もなく女の部分に広がる変質的なむず痒さに耐え切れなくなり、自分の指や携帯電話では飽き足らず、目の前の助手から借りた極太の携帯電話でその部分を激しくかき回しながら、全身を知り尽くした水と淫らな女の証しを激しく噴出し続けたのだ。
そして、そうせずにいられる事は、ミダラーナ帝国では異常な症状であるとされているのだ。
やはり彼女たちの身体は徹底的に検査する必要があるようだ。
ナースは異国の三人の検査を始めるために、茶室の扉の方へと歩いて行った。
――ああっ、こんな事しちゃいけないのに、手が勝手に…… でもこうしないと、あそこが、あそこがぁっ!
茶室の三人は、女の部分の内側から秘めやかな水門をこじ開けた猛烈な水圧の噴出が収まってしばらくしてもなお、太腿の付け根に押し当てた両手を放す事ができなかった。
彼女たちの女の部分に蠢く変質的なむず痒さは、筆舌に尽くし難いものであった。
今すぐにでも、自らの指をその奥に差し入れ、滅茶苦茶にかき回してみたい。
そのような淫らな衝動に何度もかられる彼女たちであったが、そのような行為はケッペキーナの女にとっては重罪であり、彼女たちは淫らな雌の欲望にひたすら耐え続けるしかなかった。
しかし、欲望を堪え続けるにつれ、女の花園の奥が別な生き物であるかのように激しく蠢き、吹き出す淫らな蜜の量が次第に増していくのをどうする事もできなかった。
突然、先程ナースが通って行った壁側のドアが開き、せき止められていた床上の恥ずかしい水が検査室へと流れて行った。
「お待たせしました。それでは皆さん、こちらへお入り下さい」
そう言いながら三人を見回すナースは、続けて彼女たちが股間を手で押さえている事を指摘した。
「あら? ケッペキーナの淑女の方々もオナニーのし方を少しはご存知なのですわね。よろしければ私から指の技法を伝授して差し上げましょうか」
ナースの口から唐突に発せられた、ケッペキーナでは極めて犯罪性の高いその言葉に、三人は動揺を隠せなかった。
「なっ、何をおっしゃっているのですか。私たちがそのような罪を犯すはずがありませんわ。常にここを手で隠すのは、女として当然のたしなみですわ」
慌てて弁解するシルヴィアであったが、それが詭弁である事は、検査液の効き目を身をもって体験しているナースにとって、明らかな事であった。
「あなたがたの国ではそうでしたわね。ところで、この部屋の洪水は何かしら?」
ナースが含み笑いを浮かべながら指摘した床上浸水について、シルヴィアが慌てて答える。
「そっ、それは汗ですわ。あなた方があまりにも遅いので、少しイライラして汗をかいていたんです」
自分たちがこのような恥ずべき犯罪を犯してしまい、それを隠すためにあからさまな嘘をついてしまった恥ずかしさに、彼女たち三人の顔は真っ赤に染まっていた。
「汗? それにしては量が多すぎないかしら」
ナースは他の者にも話を聞こうと、セシルに詰め寄った。
「ほっ、本当です。決してオシッコなどでは……」
「セシル、余計な事は言わないでっ!」
恥ずかしさと罪の意識に思わず禁句を口走ったセシルの言葉を、シルキーが慌てて遮った。
「ご、ごめんなさいっ」
セシルは慌てて誤ったが、彼女が口走ってしまった言葉の恥ずかしさは、誤って済むものではなかった。
「まあいいわ。とにかく皆さんこちらへ」
ナースに案内されて医務室に入った三人は、透明な壺のそばの台に座る女の姿に目を見開いた。
彼女はくぐもった音を立てる極太の何かを両手で自らの女の部分をかき回しているのだ。
「ああん、とうとうあの凄まじくいやらしい検査が始まるのねぇ。検査の様子をこの部屋で見学しながらオナニーでいきまくれる私って、最高に幸せかも! 想像しただけであそこが、あそこがぁっ!」
彼女の言葉も仕草も、ケッペキーナの国民にとっては極めて異常なものであったが、淫らな検査液の効き目に悶える三人の花園は、彼女の淫らな仕草と声に勝手に反応し、更に激しく蠢くのだった。
「ちょっと、何なのあの人」
「もしかして変態さん?」
「シルキー、セシル、見てはだめ!」
シルヴィアが他の二人に注意したが、台の上の女の奇行から目を背ける事はできても、耳を背けることはできない。
真っ赤な顔を助手から背ける三人に、女医が突然言い放った。
「それでは皆さん、服を脱いで下さい」
「そんなっ、なぜですか」
非常識な言葉に即座に抗議するシルキーであったが、女医の口調は厳しかった。
「もちろん、検査のためよ」
「そんな事、納得できません」
セシルも抗議の言葉を発したが、それで引き下がる女医ではない。
「拒否されるのであれば、このまま帰国して頂く事になりますが。それにあなたがたもその服を「汗」とやらで濡れたままにしておくわけにはいかないでしょう」
可能であれば検査を拒否したい三人ではあったが、それでは何の収穫もないまま帰国させられる事になってしまう。
シルヴィアは恥ずかしさと怒りにますます顔を赤らめつつも、できるだけ静かに答えた。
「分かりました。お受け致しましょう。裸にならなければ受ける事のできない検査とやらを」
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