ミニメロン作品

レディースデー
第2部 訓練

2-3 入浴
 ミカは暗闇の中にいた。いや、自分がどこにいるのか分からなかった。目を開くことができないからだ。
 小さな無数の虫のような刺激が全身を這い回り、ミカを狂わせ続けている。その耐え難いくすぐりの嵐に、目を開ける方法すら思い出せない。
 渇れた喉には発する事のできる悲鳴も笑い声も残されておらず、ただ小刻みに震える吐息だけが可愛らしい口から洩れ続けている。
 突然腰の括れを激しく揉まれた。何者かの指が腰に食い込み、奥の敏感な神経を転がす。送り込まれたくすぐりの刺激に腰の神経が笑い声を上げ、身体の中を爆風が吹き荒れる。全身が激しく痙攣し、目が勝手に大きく見開かれた。
 最初に目に飛びこんで来たのは、若い女性の顔だった。
「お早う、ミカちゃん」
 横向きに横たわったまま腰の刺激に身をよじらせ続けるミカは、目の前で花のような笑顔を浮かべる彼女が誰なのか思い出す事はおろか、その顔をまともに見る事すらかなわなかった。
 彼女の手の指が毛布の下にもぐり込んでミカの腰の辺りで蠢いているのが見えた。
「いやぁ、お願い、はああははぁ!」
 渇れた咽から掠れた悲鳴と笑い声を搾り出しながららようやく彼女の名前を思い出した時、ミカの身体を覆っていた毛布がまくり取られた。
 上に向けていた身体の左半分から耐え難い刺激を送り込み続けていた無数の突起の蠢きが消えたが、ベッドの布地の下を這い回る突起の刺激は、起き上がろうとするミカの身体をなおも狂わせ続けていた。
 ミカと同じ生まれたままの姿のユリノが腕を伸ばし、ミカの太腿の間に手を差入れた。
「このベッド、とっても気に入ったみたいね。眠っている間に、こんなになっちゃうなんて。綺麗な顔して、とってもエッチなのね」
 撫でられた太股は、透明な蜜でねっとりとぬめっていた。それは、女の子の秘めやかな花園から溢れた恥ずかしい証に他ならなかった。
「いやぁっ!」
 恥ずかしさに思わず悲鳴を上げるミカ。
 その耳許で、ユリノが妖しく囁く。
「あたし、あなたみたいに綺麗でエッチな女の子が大好きなの。せっかくだから、もっとエッチな女の子にしてあげる」
 ユリノはミカの上半身を持ち上げて起き上がらせると、自らもベッドの上に上がった。そしてミカの足を大きく開かせた。
 ミカの後ろから抱き付くように腰を降ろし、自らの両脚をミカの両脚にそれぞれ絡め、ベッドの上に押しつける。
 ミカのお尻と太股に、ベッドの布地の下の突起の蠢きによる刺激が襲いかかる。
「ちょっと、何するのよ」
 ミカの抗議など耳に入らないかのように、ユリノは前の方へ回した両手でミカの胸のふくらみを揉みしだく。
「ああっ!」
 思わず熱い吐息を洩らすミカ。ユリノの手の動きによって揉み搾られた快感が、全身に広がって行く。
 しなやかな指で尖端の敏感な蕾を転がされる度に、身体がビクビクと痙攣してしまう。そこはもう固く膨らみ切っている。
「ここもこんなに固くして、とってもいやらしいわ」
 ユリノが耳もとで囁く恥ずかしい言葉に、ミカの顔が赤く染まる。
 不意にユリノの手がミカの無防備な下腹部に移動し、大きく開かれた足の付け根に息づく花園を探った。固く尖った敏感なメシベを二本の指でつままれそよがされると、そこに生まれた桃色の稲妻が全身を貫く。
 凄まじい快感の嵐に全身がガクガクと震え、花園の中心から恥ずかしい蜜がとめどなく溢れ出す。
 その蜜をユリノの手がすくい取り、胸の膨らみに塗たくる。そのぬめりは手の動きによる桃色の刺激をよりいっそう際だたせる。
 ミカの背中に押しつけられたユリノの胸の蕾も固く膨らみ、ユリノが動く度にミカの背中を這い回り、妖しい刺激を送り込む。
「どう? あたしのもとっても固くなってるでしょ? スパイナーズカレッジの女はだれも、一瞬たりとも女の子の淫らな欲求から逃れる事なんてできないわ。エッチな女同士、せっかく同室になったんだから、これからもっと楽しみましょ」
 ユリノは片方で毛布をたぐりよせると、その端をミカの大きく開かれた股間へと押しつけた。
「この毛布はこんな使い方もできるのよ。どう? すごいでしょ」
 毛布の妖しげな突起の蠢きがミカの秘めやかな割れ目や花びら、そして敏感なメシベを激しく撫でさする。
 さきほどまでミカの全身の神経を散々悩ませた妖しい刺激が女の子の最も敏感な恥ずかしい部分に襲いかかったのだからたまらない。
「ああ、だめぇ、そこは、ああああぁぁっ!」
 目を見開き、桃色の悲鳴を上げるミカ。
 激しく身を震わせるミカが可愛くてたまらないとでも言うかのように、ユリノはミカの太股をベッドに押しつけている足の踵でなおも毛布を股間に押しつけながら、その毛布の残りの部分でミカの上半身を包み込んだ。
 毛布越しに自らの胸をミカの背中に押し当て、前に回した手もまた毛布ごしにミカの胸を揉みしだく。
「きゃははははぁ、だめぇ、ああぁっ、だめぇ、きゃはははははぁ!」
 くすぐったさと快感の嵐がミカの身体を激しく狂わせる。
 毛布の突起の蠢きは、後ろから押しつけられたユリノの胸やその尖端で固く膨らんだ蕾、そして大きく開いた足の付け根の花園へもまた、耐え難く妖しい刺激を与え続けている。
 やがて一際高い津波がミカを天の極みへと打ち上げ、バラバラになった理性の破片をも粉々に砕いた。
「あたしも、もうだめぇ、ああああぁぁっ」
 ユリノもまた凄まじい快感の高波に絶頂の極みへと昇り詰め、甲高い悲鳴を上げていた。
 やがて全身の力が抜けてベッドの上に倒れ込んだ後も、二人の身体は小刻みに震え続けていた。二人の身体を支えるベッドと二人の身体に挟まれた毛布は、なおも妖しい刺激を与え続けていたが、それらの刺激から逃れる力はもはや残されておらず、ただ目を閉じたまま身を震わせ続けていた。

 明るい水色のタイル張りのシャワー室。その中央にはコの字を下向きにしたような形の金属のパイプが二本平行に床から突き出している。それぞれのパイプの上にはミカの膝の裏が片方ずつ乗せられ、パイプに取り付けられているベルトでしっかりと固定されている。
 そして両手首もまた天井から垂れ下がったロープに縛られ吊り上げられていた。
 生まれたままの姿で太股を大きく開き、両腕をまっすぐ上に伸ばしたままの状態で手足を拘束された、完全無防備なミカの前で、ユリノが掌の中でボディーソープを泡立てている。
 真っ白な無数の細かい泡に包まれた両手で気を失ったままのミカの全身をまさぐり始めた。
 泡につつまれた指がミカの柔肌を這い回る度に、ミカの身体が目を閉じたままビクビクと痙攣する。
 両手の指が脇腹に食い込み、奧の神経を激しく転がした時、ミカの身体が一際大きく震えた。
「いやぁっ、きゃはははぁっ」
 ミカは凄まじい刺激に悲鳴と笑い声を上げ、目を見開いた。
 怯えた目で辺りを見回すが、今一つ状況が把握できていない。ただ、ユリノの手の動きによって身体に送り込まれる刺激に、身体を痙攣させ悲鳴と笑い声を上げる。
「ちょ、ちょっと、一体何をしてるのよ! やめてよ!」
「ミカの身体があまりにもヌルヌルしているら、洗って上げてるのよ」
 妖しく微笑みそう答えながら、指をさらに激しく這い回らせ、腰や脇腹に食いこませ蠢かせるユリノ。
 その指が股間に到達し、可憐な花園をまさぐった。
「ひゃうっ!」
 ミカの身体がビクッと震え、桃色の悲鳴が迸る。
「特にこの辺りがとってもヌルヌルしてるの。ミカはとってもいやらしいから」
 石鹸と蜜のぬめりにまみれたユリノの指が、ミカの敏感な花びらをくすぐり、別な指が固く尖ったメシベの鞘を剥き上げる。そして無防備になった最も敏感なメシベをつまむようにしながら執拗に転がす。
「あっ、ああっ、あああああっ!」
 指の巧みな動きの一つ一つによって送り込まれる桃色の稲妻に全身を貫かれ、ミカは甲高い悲鳴を上げながらガクガクと身を震わせる。
 花園の奧から歓びの証たる蜜がとめどなく溢れ、ユリノの指がそれを素早くを絡め取りながら、なおも激しくミカの恥ずかしい花園をまさぐる。
 蜜のぬめりは指の動きの激しさを決して妨げず、その凄まじい刺激を敏感な部分にくっきりと伝える。
 溢れた蜜が糸を引きながら床に落ち、ポタポタと音を立てるのが聞こえる。
「ふふっ、おかしいわね。洗えば洗うほど、ますますヌルヌルしてくるわ。ほら、見てごらん」
 花園から離れたユリノの指が、ミカの目の前に差し出された。最初にその手を包んでいたはずの白い泡はほとんど残っておらず、かわりに透明な蜜がたっぷりと絡み付き、指が開いたり閉じたりする度にねっとりと糸を引く。
「いやぁっ!」
 恥ずかしさに赤らめた顔を背けるミカ。
 ユリノは蜜にまみれた手に再びたっぷりとボディーソープを取って泡立てると、その手でミカの花園を激しくまさぐり始めた。
 同時に泡に包まれたもう片方の手をミカの後ろへ回すと、むっちりとしたお尻を五本の指先でサワサワと撫で回し始めた。
「ひぃっ、ひやぁっ、ひゃははははははぁ、ああっ、ああああっ!」
 双丘の柔肌に送り込まれる妖しい刺激と、秘めやかな花園に送り込まれる凄まじい女の子の歓びに、ミカの身体がガクガクと痙攣する。
 指にまさぐられる花びらやメシベは、まるで別な生き物であるかのように激しく蠢き、たわわな双丘もまたビクビクと震える。
 刺激から逃れようと思わず激しく身をよじっても、手足を拘束された身体は指の触れている部分を少しも遠ざける事ができない。そればかりか、指はその仕種を楽しむかのようにますます妖しく蠢き、ミカの敏感な部分をなおも激しく悩ませるのだ。
 凄まじい刺激の嵐がミカを天の高みへと何度も突き上げ、くり返し襲って来る津波がリカの理性を少しずつ砕いて行く。
 ついに一際高い津波がミカを天の極みへ打ち上げようとした時、激しく蠢いていたユリノの指がミカから離れた。
「いや、そんな、そんな……」
 うわごとのように呟くミカの耳もとで、ユリノが意地悪く囁く。
「あら。ずいぶんといやがっていたみたいだったから、望みどおりやめてあげたのに、嬉しくないのかしら。おかしいわね」
「だって、だって……」
 ミカの秘めやかな花園では、可憐な花びらと固く尖ったメシベが桃色の余韻に痺れ、激しく蠢き続けている。
 花園の奧から熱い蜜が溢れ続け、太股を伝うのが分かる。糸を引いて床に落ちた蜜がポタポタと音を立てる度に恥ずかしさに苛まれ、ミカは目を閉じ顔を背ける。
「もしかして、もっと続けてほしかったのかしら」
「そんな事ないわっ!」
 叫んだ瞬間、花園の奧が一際激しく蠢き、切ない波がミカの全身に広がった。
「そうよね。それじゃ、そろそろ全身を洗ってあげようかしら」
 ユリノは再び手にボディーソープを取って泡立てると、ミカの左右の腋の下へそれぞれの手を伸ばした。窪みをまさぐるように指を蠢かせる。
「いやぁっ、きゃははははは、そこはだめぇっ!」
 石鹸まみれの指は腋の窪みを軽やかにくじり立て、凄まじい刺激を送り込む。そのたえ難い刺激の嵐に、ミカはたまらず甲高い笑い声を上げる。
 腋を閉じようと腕に力を込めるが、手首を縛るロープと足を拘束するベルトは、それを決して許さない。妖しい刺激から逃れようと身を捩っても、ユリノの手は逃げ回る腋の下を巧みに追いかけ、その指はなおも激しく敏感な腋の下をまさぐり続ける。
 指の蠢きは時折下の方へと不意に移動し、脇腹や腰やお腹の柔肌の上をツルツルと滑り、あるいは肋骨の間は腰の括れに食い込み、奧の神経を揉むように刺激する。
 妖しい刺激の爆発が何度も起こり、凄まじい津波がミカの理性を少しずつ砕いて行く。
「いやぁっ、こんなの、きゃはははは、お、お願い、きゃはははっ、普通に、あははは、普通に洗ってぇ! きゃははははぁ!」
 激しく笑い悶えながら、指による妖しげな洗い方をやめてほしいと訴えるミカ。
「ふふっ、そう。それじゃ、望みどおり普通に洗ってあげようかしら」
 ユリノの指がミカの身体から離れた。しかし、その顔には先ほどにも増して、意地悪な笑みが浮かんでいた。
「でもその前に、先にあたしの身体を洗わせてちょうだい。もちろん、あなたの言う普通の洗い方でね」
 ユリノがミカの正面に向かい合わせに立ち、手足を拡げると、壁の至る所に丸い穴が開き、いくつもの機械の腕が伸び出して来た。腕はチューブのようにクネクネと自在に曲りながら、先に付いた掌であっと言う間にユリノの手足を掴み、持ち上げた。
 ミカと同じように大きく開いた両脚をパイプの上に載せられたユリノ。付属のベルトはミカの為に使われているため、ユリノの脚を拘束するベルトはなかったが、そのかわり機械の手がしっかりと掴んでいる為、動かす事はできない。手首を機械の手によって掴まれた両手もまた、まっすぐ上に上げたまま動かない。
 残りの機械の腕の一つが床に置かれていたボディーソープの容器を掴むと、その中味を他の機械の手に注ぐ。
 お互いに摺り合わせボディーソープをたっぷりと泡立てたいくつもの手が全ての指を妖しく激しく蠢かせながらユリノの無防備な生まれたままの身体に群がり這い回り始めた。
「うっ、んくっ、くふっ、きゃはっ、ど、どう? これがここでの……普通の身体の洗い方なのよ。きゃはっ、きゃははははっ、あっ、ああっ!」
 シャワー室に響く甲高い笑い声を聞きながら、ミカは呆然と見開いた目でユリノの身悶えを見詰めていた。自分がくすぐられているかのような錯覚に襲われ、思わず身を捩ってしまう。
 機械の指がユリノの腋の下の窪みをくじり立て、腕を撫でさすり、脇腹やお腹を這い回り、腰の括れや肋骨に食いこんで激しく蠢く。太股やふくらはぎを撫で回し、脚の裏をまさぐり、指の間をくじり立てる。
 それらの動きの一つ一つが、ユリノに甲高い笑い声を上げさせると共に、ミカにもまた妖しい感覚を視覚を通して送り込む。その感覚は、ミカの身体をブルブルと小刻みに震わせるのに十分な物だった。
 しかし、同時にミカは目を背ける事ができなかった。自分より若く敏捷そうに見える小柄な少女の身体がいくつもの妖しい手に弄ばれ身悶える姿に、いつの間にかミカの目はすっかりくぎ付けになってしまっていたのだ。
 やがてユリノの激しい身悶えが小刻みな震えとなり、笑い声がかすれ、甘い吐息へと変わる頃、手の群はようやくその動きを止め、ぐったりとしたユリノの身体を床に降ろした。
 わずかにフラつきながらも再び床に立ったユリノが、未だ呆然と見開いた目を彷徨わせているミカの耳もとで囁く。
「今のが、このシャワー室での普通の身体の洗い方なの。この洗い方よりは、私がさっきまでしてあげていた洗い方の方が今のミカには合ってると思って。でも、どうしてもって言うのなら……」
「い、いいえ結構です」
 我に帰ったミカは激しく首を横に振ってきっぱりと言い、先を続けた。
「私、もう十分洗って頂きましたから、そろそろ降ろして欲しいのだけど……」
「本当に十分なのかしら」
 ユリノは再びミカの太股の付け根へと手を伸ばし、敏感な花園を一撫ですると、その手を目の前に持って来た。指を開いたり閉じたりしながら、ねっとりと糸を引くぬめりを見せつける。
「やっぱり、まだこんなにぬめりが残ってるわ。もっともっとしっかり洗わなきゃ、このぬめりは取れないわよ」
 ミカが再び恥ずかしそうに背けた顔を楽しそうにみつめながら、ユリノは何かを思い出したように目を輝かせた。
「そうだわ。はしたない女の子のエッチな所を集中的に洗うのにとっても便利なものがあるの。こういう時にこそ試してみなきゃね」
 ユリノはシャワー室の隅の壁に埋め込まれた棚の蓋を開けると、取り出した物をミカの目の前に差し出した。
 ミカには最初、半透明の薄いスポンジのように見えた。厚みのある長方形に近い形をしているが、中ほどの方が端に比べて幅が少し狭くなっている。四つの頂点部分には、短い綬がついている。さらに、そのうちの一つの頂点からは、透明なチューブが伸びていた。頂点についたものとは別な、もっと長い綬が、全体に巻きついている。
 ユリノがその綬を外し、スポンジを拡げて見せた時、それが実はスポンジではなく、伸縮自在の膜である事が見て取れた。透明な膜の片方の面に、淡いピンク色をした半透明の細い突起がびっしりと生えている。
 膜から伸びたチューブの端を壁の方へと持って行き、シャワーホースの取り付けられている部分のすぐ近くに突き出していた穴の開いた小さな金属球に接続し、つまみを回すと、膜に生えた突起の一本一本の先からお湯が噴き出した。湯の流れによって突起が方向を変えるためか、無数の湯の軌跡はそれぞれ絶えず激しく向きを変える。
 突然、ユリノがスポンジをミカの股間に押し当てた。
「ああぁぁっ!」
 激しい桃色の悲鳴を上げるミカ。敏感な花びらやメシベが無数の突起の蠢きと激しく変化する水流に責め嬲られ、凄まじい桃色の刺激の爆風がミカの身体を貫き、ガクガクと痙攣させる。
「ふふっ、とってもいい反応ね。でも、本番はこれからよ。たっぷりと楽しみなさい」
 ユリノはミカの前後からスポンジの頂点のうち二つの綬を掴み、ミカの太股の脇の付け根の所で互いの綬をしっかりと結び合わせた。それによって、膜は片側の辺を大きく引き伸ばされた状態でミカの片足の付け根にくくりつけられた格好になった。
 膜の一部はミカの股間から僅かに離れていたが、それでも激しい水流はミカの恥ずかしい女の感覚を悩ませ続けている。そして引き伸ばされた部分はミカの花園からお尻の膨らみにまで広がり水流と突の蠢きが激しく撫で回し続けているのだ。
「ああっ、ああああっ、あふぅっ、んんああああぁぁっ!」
 ミカの激しい悲鳴と喘ぎ声を楽しみつつ、ユリノは反対側に回り、残りの2本の綬もさきほどと同じようにミカの太股の脇の付け根で結び合わせる。
 小さな膜は綬によってきつく引き伸ばされ、完全にミカの花園を覆い、激しい突起の蠢きと水流の変化がミカに凄まじい快感の波を送り込み続けている。
 さらにユリノは、ミカの太股の脇の付け根の、大きく開かれて窪んでいる所へ食いこんだ綬のうちの右側の方に、最初スポンジに巻きついていた綬を通した。その綬を左側の綬にも通し、ミカの身体を一周させると、その円を小さくする為に両端を引っ張ると同時に左右の綬を腰の高さまで持ち上げた。ミカの腰を一周する綬の両端をしっかりと結び合わせると、その綬は腰の括れにしっかりと食い込み、左右の綬が下がるのをしっかりと引き留めた。
 さきほどよりもさらにきつく引き伸ばされた膜は、ミカの花園からお尻にかけてぴったりと張りつき、さらに凄まじい刺激を送り込む。
 固く膨らみきったメシベが膜に圧迫されると同時に、突起と水流によって激しく撫で回されている。メシベの鞘の中やすぐそばの狭路の出口、花びらの間、お尻の膨らみの間にも細かい突起が浸入し、湯の針が女の敏感な部分を激しくくじり立てている。
 恥ずかしく敏感な女の子の部分のあらゆる場所で小さな無数の虫が這い回っているかのような刺激の激しい蠢きに、ミカは大きく目を見開き、声にならない声を上げながらガクガクと身を震わせ続ける。膜の内側で秘めやかな花園が激しく蠢いてしまうのを、どうする事もできない。
 膜の外へ溢れ激しく床に落ちる湯の滝を両手に受けるユリノ。手に取った湯はねっとりとぬめっている。そのぬめりをミカの上半身にぬりたくり、指先で拡げるように撫で回す。ぬめりはユリノの指の激しい動きを妨げず、ミカに痛みを与える事もなく、ただ指の蠢きによる妖しい刺激のみをくっきりとミカの身体に伝える。
「ああっ、きゃははははぁ、だめぇ、それだめぇ、きゃははは、くすぐったーい!」
 全身を痙攣させながら甲高い悲鳴と笑い声を上げ続けるミカの耳もとで、ユリノは歌うように言う。
「こんなにヌルヌルしてるんだもの、くすぐったいのは当たり前よ。でも、これはお仕置きでもあるの。女の子が恥ずかしい所をこんなにヌルヌルにしてしまった事のね」
 ユリノは新たなお湯をミカの股間の滝からすくい、ミカの全身にぬりたくり、指先をさらに激しく這い回らせる。そしてますます激しい笑い声を上げながら身悶えるミカの耳もとで意地悪く歌うように囁く。
「もしもこのぬめりがなくなれば、少しはくすぐったくなくなるかもしれなくてよ」
「そ、そんなぁ、ああっ、あっ、あっ、ああああぁぁっ!」
 突起の動きと激しい水流に這い回られ続けるミカの花園は淫らに蠢き、中心から恥ずかしい蜜がとめどなく溢れるのをどうする事もできない。
「ふふっ、時間が経つにつれて、ぬめりが取れるどころかますますヌルヌルになってるわよ。ここに直接お仕置きが必要かしら」
 ミカの花園に膜の上から片手五本の指先を軽く触れ、妖しく這い回らせるユリノ。
「ああっ、そこだめぇ、はぁっ、ああぁぁっ!」
 恥ずかしい部分に新たに加わったくすぐりの刺激にミカは淫らな悲鳴を上げ、無意識のうちに腰を激しく動かしていた。眉間に寄せた眉根が大きく蠢きながらめまぐるしく向き変える。
「ふふっ、いい反応だわ。でもこれじゃ洗っても洗ってもきりがないわ。やっぱり私一人だけじゃだめみたいね。やっぱり普通の洗い方の方がいいのかしら」
 ユリノのその言葉に、ミカは大きく目を見開いた。
「だめぇっ、それだけはだめ、お願いっ!」
 ミカの激しい拒絶の言葉に再び妖しく微笑むユリノ。
「分かったわ。普通の洗い方は、また今度にしてあげる。そのかわり、もっともっと優しい方法で洗ってもらうわ」
 ユリノのその言葉が合図だったのか、再び壁の至る所に小さな穴が開き、無数の腕が出現した。さきほどと同じ腕だが、それらの手は全て筆をつまんでいる。柄は短いが、穂の部分の毛の長さはそれぞれの腕によってまちまちだった。ストローのように細い筆もあれば、親指よりも太い筆もある。
 ミカが悲鳴を上げる暇もなく、毛先が全身の至る所に触れ、柔肌の上を走り始めた。
「ひぃっ、ああぁっ、いやぁっ、ああああああっ」
 淫らな悲鳴を上げながら、筆から逃れようとするかのように激しく身をくねらせるミカ。しかし筆はミカのその動きに見事に追従し、穂先をミカの肌に触れさせながら、その強さを微妙に変化させつつ巧みに這い回り続ける。
 いくつもの穂先は、ミカの全身に広がったぬめりを吸ってたちまち濡れ光り、ミカの敏感な柔肌の至る所に妖しい刺激を送り込む。そして、ミカの身体が大きく痙攣すると、その時の筆の動きを何度も繰り返すのだ。
 秘めやかな花園では固く膨らみ切ったメシベが毛の蠢きと水流に責め嬲られて続けている。そのすぐそばに息づく狭路の出口にも数本の毛先が侵入し、細く激しい水流を送り込む。水流は狭い壁の至る所に衝突し、跳ね広がった水が激しく渦巻きながら狭い壁面を嘗める。
 その変質的な刺激に恥ずかしい狭路が激しく蠢き、その奧に閉ざされた秘密の関所が緩む。
「ああ、だめぇ、だめぇ、ああああっ!」
 関所でせき止められていた恥辱の水が、緩んだ隙間から勢い良く流れ出すのが感じられる。しかし、再び力を込めようとしても、外側からのくすぐりの刺激に痙攣を繰り返す関所は言う事を聞いてくれない。
 ミカの全身を知りつくした恥ずかしい水が激しい水流に混じって膜の外へ溢れ出し、仄かな匂いが室内に漂う。
「ふふっ、もう我慢できなくなったみたいね。ここ、緩んじゃったのかしら」
 ユリノの指が敏感なメシベを膜の上から探り当て、すぐそばの出口と共に爪の先で執拗になぞる。甘く恥ずかしい痺れが指に触れられている部分を中心に染みのように広がって行く。
「それ、だめぇ、それ以上されたら、あたし、あたし、ああああぁぁっ!」
 桃色の痺れが大きくうねる巨大な波に変化し、ミカを天の高みへと突き上げた。その時、ユリノの指の動きが少しだけ弱まった。
 ミカを突き上げていた波が激しく切ない淫らな欲求に変わり、ミカの理性を責め苛む。敏感なメシベがもっと刺激を欲しがっているかのようにますます激しく蠢いてしまうのを、どうする事もできない。膜の間から流れ落ちる湯の滝がますますぬめりを帯びて行く。
「ああっ、お願い、お願い!」
 うわごとのように叫ぶミカの耳もとで、ユリノが意地悪く囁く。
「ふふっ、何をお願いするのかしら」
 ユリノの指が動きを止め、ミカの恥ずかしい部分が切なさに蠢く。そこを再びユリノの指がゆっくりとなぞった時、思わずミカは叫んでいた。
「ああっ、お願い、もっと!」
 叫んでしまってから顔を赤らめるミカ。
「ふふっ、何をお願いしたいのかしら。何が、もっと、なのかしら?」
「そ……それは……」
 言い淀むミカを責め立てるように、再び意地悪な指が淫らな欲求に震えている箇所を巧みになぞり上げる。その甘い刺激の誘惑に、ミカはもうどうする事もできなかった。
「ああっ、それ、もっと!」
「そこって、どこ? それって、何? ちゃんと説明してくれなきゃ分からないわ。説明できないわけじゃないでしょ? 会社務めをしていた頃にはもっとすごいレポートをいくつも提出してたんですものね」
 その言葉にミカは目を見開いた。
「どうしてあなたがそれを……」
「そんな事は今はどうでもいいの。そうでしょ? さあ、早くしないと望みを叶えてあげないわよ」
 ユリノの指が再びあの場所へ近づいてくる。しかし、到着する直前に横にそれてしまた。恥ずかしい刺激がほしくてたまらない部分を巧みに避けるように、周りをなぞり続ける指。その意地悪な刺激の誘惑に、ついにミカの理性がバラバラに砕け散った。
「ああっ、あたしの、い、陰核を、に、尿道口といっしょに爪の先でなぞって欲しいの。往復させたり円を描くようにしながら休みなく、少しずつ速度を上げて」
「よく出来たわね。それじゃ望みどおりにしてあげる」
 ユリノは勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、ミカの花園の敏感な部分で再び指を激しく動かし始めた。
「ああああぁぁっ、それ、すごい!」
 指による刺激が全身を這い回る筆の刺激と融合し、巨大なうねりとなってミカの全身で荒れ狂う。桃色の暴風に全身がバラバラになりそうだった。
「もうだめぇ、あああああぁぁっ!」
 甲高い悲鳴と共に全身をガクガクと震わせ、背を激しく反らせるミカ。桃色の嵐に吹き上げられ、絶頂の極みへと昇りつめる。
 やがて全身からぐったりと力が抜け、拘束された手を上に上げたままぐったりとうなだれた。
 疲れ切って動かなくなったミカの全身を、未だ這い回り続ける筆の動きは、最初の時よりも激しさを増している。その動きに反応して時折ビクビクとミカの身体が痙攣する。
 全身を包んでいた絶頂の余韻が引いて行くと同時に、筆の刺激が再びミカの感覚を激しく責め苛み、恥ずかしい声を上げさせる。
 筆を動かす手はミカの股間から未だとめどなく流れ続ける蜜の滝に時折筆を浸し、たっぷりとぬめりを含ませた穂を再び敏感な柔肌に這い回らせる。
 筆の動きによってミカの全身のぬめりは取れるどころかますます増して行き、なおも激しく這い回る筆の妖しい刺激をミカの敏感な神経に余す所なく送り込み続けていた。


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