クスグリトラレ |
「……ほ、ほねがひ……、く、くしゅぐりだけわぁ……」 ようやくくすぐりがやんで、星野さんはぜぇぜぇひゅうひゅうと息を切らす。 全身汗びっしょりで、髪の毛や制服のシャツが肌にはりついている。 「もう一回」 芦浦は彼女の足下に立って言う。 「……っ、ひ、ぇぐ」 星野さんは、嗚咽を漏らして泣きだしてしまった。 彼女は精神的にも肉体的にも限界のようだ。 「言わないなら」と、芦浦は星野さんの右足から素早くソックスを脱がし取る。 露わになった星野さんの素足。親指だけが少し長くて、他の足の指の長さは一定に見えた。 芦浦は、人差し指の爪で、星野さんの小指の付け根、足の縁の外側部分をくりくり引っ掻き始めた。 「きぃいいぃぃやはははははははは!!? ごほごほぉぉ〜〜っ、お、お、ひひひひひひ〜〜!!! もうや゛だあぁ゛あぁひひひひひ〜〜!!」
星野さんは、枯れた声で再び笑い出した。
「言え」 「くずぐり゛ぎもぢぃい゛〜〜ぎひひひひひひっひひひひひひひひひ!!!」 星野さんは、くしゃくしゃに顔をゆがめて叫んだ。
「お前、ここ、コリコリされるの気持ちいいだろ?」 「あひひひひひひひひひ、やめ゛でぁ〜〜はははっはははは!!! そん゛な゛の゛ぜんぜんぅぅうひひひひひひっひ〜〜!!」 「もう一回」 「くしゅぐりぃぎもぢぃいいひひひひひひひひひひひひ〜〜!!?」 星野さんは芦浦に強要され、何度も何度も叫ばされている。
「お前みたく自立心が強くて、変に気張ってて闘争好きなやつは、こことか、あと」 「くひぃぃい゛ぃ゛ぃ〜〜!!? あひっひひひっひっひっひっひっひ嫌ぁああ゛あ゛あひゃひゃひゃひゃ!!」 星野さんは、途端に目を見開いて、体を弓なりに突っ張って笑う。
「ほらな。怒りっぽい奴は胆のうにくるんだよ。にしても、凝り固まってんな。ほぐしてやるよ。気持ちいいだろ?」 「い゛ぎゃぁあ゛ぁああははははひひひひひひっ、やう゛ぇでぇぇ゛ひひひひ、死んじゃうぅ゛ひひひひひ、がひぃいっひっひっひっひ!!!」 「言え」 「くしゅふひゅひゅ、くひゅぐりゅぢもひぃぃい〜〜あがががひひひひひひひひひひ!!!」
星野さんは、ぶくぶく泡まで吹いている。 「ぶわぁ゛っはっはっはっはっはっは!?!? ひだぁぁあ゛ぁ゛ひゃひゃひゃ、ひぃぃ〜〜っひっひっひっひっひ!! やだぁあ゛ぁ゛」 「もう一回」 「ぐふぅぅ゛ぅ……ひっひっひ、くすぐり゛ぃいいひひひひひひ、気持ちい゛い゛ぎはははははっ!!」
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