子供の目の前で |
-あなたは満員電車の中で全裸になりますか?-「絶対しません」 -あなたは車の中で娘とそのクラスメートの男の子の見てる前でオシッコをもらしますか?− 「絶対しません」 (そうよね・・・まさか・・・まさか・・・ここで・・・オシッコもらしたりしないわよね・・・) 渋滞にまきこまれてから30分。みゆきは自問自答していた。ありえない質問を例にあげて。 しかし、みゆきの尿意はかなりのものになっていた。シートに座っていてもはっきり尿意を感じる。 しかも・・・まだまだオシッコは膀胱にたまっていく勢いだ。 ここでオシッコをもらすことなんて、考えていなかった。でもみゆきはこのとき初めて「不安」になっていく。 このまま渋滞が解消されなかったら・・・次のサービスエリアまではまだ相当ある。 このままの車の動きだと、あと1時間以上は我慢しないといけない。 (水分だいぶとったしな〜・・・ああトイレいっとけばよかった〜) 暑さのせいもあり、香織の飲み残しのお茶を含め、ペットボトル2本半ぐらい のお茶を飲んでいる・・・お茶は利尿作用がある。 不思議なもので気にしだすと余計オシッコがしたくなってくる。 (ああどうしよう・・・トイレ行きたい・・・オシッコしたくなってきたよ〜) まさか・・・まさか・・・みゆきの「不安」が増大していく。 足をしっかり閉じ、両手を股間にのせている。 「ねえあとどのくらいでつくの?」剛がひとみに聞く。 「う〜んわかんないな〜車混んでるしね」渋滞は解消しそうにない。 (どうしよう・・・オシッコ・・・我慢できなくなったらどうしよう・・・) みゆきはゆっくり目をつむる・・・未来の自分を・・・1時間後の自分を想像する・・・ もう少しでサービスエリアというところで、体中に脂汗を流し、目はうつろになり、 よだれをたらし・・・天を見上げながら・・・オシッコを我慢している姿を・・・ そして・・・ついに力尽きて・・・悲鳴をあげながら・・・車の中で・・・ 子供達の目の前で・・・オシッコをもらしてしまう姿を・・・ 想像するだけで、みゆきの体はこわばっていく・・・(そんなこと死んでもできない) 携帯トイレなんてない。選択肢は2つ。オシッコ耐え抜くか・・・もらすか・・・ (ああだめよ。子供達にはなんとかばれないようにしないと) 「ねえ見て」ひとみがみゆきの方を指差す。路肩で男の子2人が立ちションしている。 「子供はいいよね。大人は我慢しなきゃいけないからね」 「ねえ」ああひとみにはうちあけないといたほうがいいのか・・・ と、思った瞬間!!体にブルッと震えを覚えた。次の瞬間、凄い尿意の波がきた。 (いやっ・・・ちょっと・・・)オシッコが出そう!! (いやっいやっちょっと・・・冗談でしょ・・・んっくっいやっ) 「うっ」みゆきは思わず股間をおさえ、声を上げてしまった。 波はなんとかおさまった。「ん?」ひとみが不思議そうにみゆきを見る。 子供達には・・・聞こえなかったか・・・よかった。 でも・・・急にきた波・・・オシッコがいよいよみゆきに戦いを挑んできた。 (ああなんなの今の・・・あやうく・・・ああでも、もしいよいよ限界!ってときに さっきの波がきたら・・・) みゆきの尿意が・・・ますますレベルアップしてくる。(ああ・・・) さっきまでゆっくりでも動いていた車が、また動かなくなった。 「うわあまた動かないなあ」ひとみがつぶやく。子供達が退屈しだす。 「CDかけて」「はいはい」香織のリクエストで音楽がかかる。 (うわあやめて・・・この振動・・・膀胱に響く・・・) クーラーで体を冷やされ、音楽の振動で膀胱を刺激されていく・・・ 少しずつ・・・すこ〜しずつみゆきのオシッコの出口が・・・体力を失っていく・・・ また小さな波が・・・(だめよ・・・だめ・・・ああ・・・お願い・・・) 「ああっ」みゆきが思わず喘ぐ!!ひとみが「どうしたの?」 みゆきはとっさに股間をおさえていた手を離し「ううんなんでもない」 それをみたひとみが「みゆき?ひょっとしてトイレ?」 (うわあそんな大きな声で・・・) すると後部座席にいた香織と剛が身をのりだしてきた。 香織が「え?おかあサン、オシッコ??」みゆきはサアっと血の気が引いていくのがわかる。 「え?そ、そんなわけないでしょ!!ちょっと足を打ったの!!」 香織がひとみを見る。ひとみは小さくうなずく。 ひとみがみゆきのほうを見て目で確認しようとした。 みゆきはちいさくうなずく。ひとみは(そりゃ大変だ)って顔をしてる。 「次のサービスエリアまでどれくらいかな」みゆきがたずねる。 あとどれぐらいオシッコ我慢すればいいかの確認だ。 「ああこのままのペースだと・・・あと・・・1時間半くらいかなあ」 (1時間半・・・そんなに・・・そんなにオシッコ我慢できないかも どうしようひとみ・・・あぶないかも・・・オシッコ・・・) みゆきはシートに深く座り、フウっと息をつく。 (子供達には絶対ばれないようにしないと・・・香織にあれだけ叱ったんだから・・・ もし私がオシッコしたいなんてばれたら・・・ああ・・・でも・・・ ほんとにもうもれそうになったときに・・・隠し通せるかどうか・・・) ひとみがうしろの2人に「あんたたち、トイレは大丈夫なの?」 「ウン・・・全然大丈夫!!」 そしてみゆきとオシッコとの戦いは、いよいよ壮絶さを増していきます!! |
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