補佐という役職の本当の役割 |
そして、1時間後、ようやく桃香へのくすぐり責めが終わった。 「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 地獄のような1時間のくすぐり責めが終わり、桃香はかわいい顔を涙で濡らしながら、必死に呼吸をしていた。 「さて、それでは現場検証の結果ですが・・・」 少しして、桃香の呼吸が整った後、警官が言った。 「今の再現から、事件性はないと判断しました」 「なので、このまま帰らせていただきます」 そう言って警官は、さも当然のように出口へ向かって歩き始めた。 「・・・!?」 あまりにも予想外の返事と警官の態度。 「待ってください!」 当然のごとく、桃香が警官に叫んだ。 「・・・?まだなにか?」 一方の警官はなぜ呼び止められたのかすらわからない、といった様子だ。 「なんでって・・・絶対におかしいでしょう!?」 桃香が怒りをあらわに叫ぶ。 「どう考えたって、こんなの犯罪じゃないですか!?」 「どうして問題がないんですか!?」 憤る桃香とは対照的に、非常に冷めた表情の警官が、さも面倒くさそうに言った。 「あのね、よく考えてみたまえ。くすぐるいたずらなんて、どこにだってある話だ」 「そんなことを言ったら、あちらこちらでレイプ被害だらけってことになってしまうじゃないか」 警官からの返事を聞いた途端・・・ 「・・・・・・・・・・」 あまりに予想外の警官の結論に、一気に桃香がおとなしくなる。 「あの・・・でも、私・・・・」 「本当に苦しくて・・・辛くって・・・それで・・・」 ショックのあまりおとなしくなった桃香に、警官は容赦なく続ける。 「なら、君は人を一度もくすぐったことがないというのかな?」 「もし、一度でもあるのなら、君も強姦罪で逮捕・・・ということになるが?」 その警官の明らかに不機嫌そうな態度に、完全に沈黙してしまう桃香。 「やれやれ、無駄な時間だったなぁ・・・」 そして、警官が部屋の出口へ歩きはじめた。 「あの!お願いです!待ってください!」 「どうか、私の話を・・・」 ようやく、我に返った桃香が懸命に警官を呼び止める。 パタリ だが、結局、警官はそのまま部屋から出て行ってしまった。 「あ・・・・・あ・・・・・・」 部屋に残されたのは、成兼とその執事4人。 そして・・・今なお、"T"の字拘束をされている桃香だけだ。 「さて、桃香さん・・・」 成兼が桃香の前に来た。 そして、不気味な笑みを浮かべ、桃香を見た。 「あ・・・あの・・・」 桃香の全身を絶望感が包み込む。 今、桃香の頭にあるのは"これから、なにをされるのか"ということだけだった。 「ごめんなさい!」 「ご主人様!本当に・・・本当にごめんなさい!」 もはやなすすべのない桃香がただひたすらに、成兼に謝る。 だが、もちろん、それで済むはずがない。 「君には少々、失望したよ。まさか、このようなはやとちりで警察を呼び、騒ぎを起こすとはね」 「どうやら、もっとちゃんとしつけないと駄目みたいだね」 その言葉だけで、すでにビクッと震えてしまう桃香。 「ごめんなさい!もうこのような騒ぎなど起こしません!!」 「どうか!どうかお許しを・・・」 涙目で訴える桃香だが、それで許されるはずがない。 「お前たち・・・・」 成兼の声に反応するように、4人の執事たちが、背筋を伸ばす。 そして、成兼は一度、桃香へ不気味な笑みを浮かべてから言った。 「桃香さんの全身をくまなく、くすぐりなさい」 「私が止めるまで、絶対にくすぐり責めを止めてはいけませんよ」 成兼がそういうと、すぐに4人の執事が「はい!」と元気よく返事をした。 (・・・あとどれだけ、苦しい目に合うの?・・) (無理・・・・そんなの我慢できない・・・・) 「ごめ・・・なさ・・・」 「ごしゅじん・・・・さま・・・」 生まれて初めて味わう本格的な絶望感の前に、桃香はただただ、涙を流し、それでもなお、成兼に謝罪の言葉を述べる。 だが、もはやそれが何の意味も持たないことくらい、桃香自身が一番よくわかっていた。 その後、部屋にさらに十数人の執事が来た。 執事たちは桃香の拘束を解くと、別の特別学習室へ連れて行った。 一時的に拘束を解かれたとはいえ、この大人数に囲まれては、桃香はどうすることもできなかった。 そして、連れて来られたのは別の特別学習室。 そこには、先ほどの部屋とは違う形の磔台があった。 仰向けにベッドに寝かし、両手・両足を斜めに伸ばした状態で手首・足首を丈夫な金属製の枷で拘束するタイプのものだ。 いわゆる"X字拘束"というものだ。 さらに、くすぐり責めをしやすいようにするためであろう。 履物とニーソックスは脱がされ、素足となっていた。 「うう・・・」 桃香が、これからされるであろうことを想像し、恐怖に震える。 両手を斜め上に伸ばした格好のため、くすぐりに弱いわきの下やわき腹が無防備になってしまっている。 また、一応、ミニスカートで隠れてはいるものの、太ももは完全に露出している。 当然、直接、素肌をくすぐられることになるだろう。 足の裏も、今は完全に素足である。 そこから送られてくるであろうくすぐったさは想像するだけでも恐ろしい。 (これじゃ、わきの下と太もも、足の裏を直接くすぐられちゃうよ・・・) (一応、わき腹は制服の上からだけど、あんまりくすぐったさは変わんないよね・・・) わきの下だけでも、全身に汗をかくほど大笑いをしていた桃香。 「ご主人様・・・」 「ごめんなさい。どうか、お許しを・・・」 くすぐり責めが始まる前から、すでに恐怖により涙を流している桃香。 もちろん、成兼は容赦なく言い放つ。 「お前たち、桃香さんへのくすぐりのお仕置きを始めなさい」 「各自、疲れたら交代をしながら行うのだ。絶対に責めの手を休めるな」 桃香の懇願も空しく、成兼の指示により、執事たちが容赦なくX字拘束されているため、敏感な場所を無防備にさらけ出している桃香の全身をくすぐり始める。 こちょこちょこちょこちょ・・・・・・ こちょこちょこちょこちょ・・・・・・ 「ひゃあ!?」 すぐに桃香が大きく腰を跳ね上げ、両手両足に力を入れる。 だが、頑丈な金属製の拘束具は桃香が逃げることを決して許しはしない。 「きゃはははは!あーはっはっは!」 「だめです!こんなの無理です!」 「ひひひひひ!あーはっはっは!」 桃香はなすすべなく、ただただ大きな声で笑い声をあげる。 「あはははは!きゃーはっはっは!」 執事たちは、交代で、容赦なく桃香の全身をくすぐり続けたのだった。 |
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