HIROSHI作品

生徒の目の前で

「シャアァァァァァァァァァァァァァァ・・・・」
「はぁぁぁ・・・はぁはぁ・・・」
ここは6月某日。K商業高校の女子トイレ。
その女子トイレ中に凄まじい放尿音と深いため息がこだましている。水を流す間もなかった。
「ああよかった〜間に合った〜はぁはぁ・・あのクソ先公め!」
彼女の名前は涼子。3年生。先ほどまでの2時間にわたるパソコン実習の時間に、
ものすごい尿意と戦っていた。もうあやうくオシッコをもらしてしまうところだった。
このパソコン実習は午後からの2時間である。
昼休みにトイレに行きそびれ、1時間ぐらいたったところでもうどうにもオシッコが我慢できなくなってしまった。
先生に訴えるも、トイレは許してもらえなかった。なんとか…なんとかオシッコ耐え抜いた!
「間に合った?」「間に合った・・・あぶなかった〜」
声をかけたのはクラスメイトの舞だ。トイレまで迎えに来た。
もう2人ともパソコンどころではなかった。涼子の凄まじいオシッコ我慢を目のあたりにし、2人で安堵していた。
帰り道に涼子と舞が先ほどの出来事をもう一度振りかえっていた。涼子が怒りながら「あのバカ許さん!」
あのバカとはトイレを許さなかった先生である。
彼女の名前は奈美。32歳。独身。商業科担当。
この奈美という女教師、生徒に授業中にトイレに行くことを絶対に許さない。
このK商業に赴任してからもただの1度も許したことがない。
もちろん2時間の授業なら2時間ぶっ続けである。
それは涼子も舞も知っている。いやクラス中、いや学校中の生徒は全員知っている。
幸いまだオシッコをもらした生徒はいない。ただ…去年…下痢便をもらした生徒がいた。
肛門を指でおさえながらドアまでいったのだが…無理やり席に返され、その5分後、悲鳴をあげながら大脱糞してしまった。
もらした生徒がいたということで、緩和されるかと思ったが…それからも授業中のトイレを許すことはなかった。
自分達には関係のない感情であったが、今日の出来事で奈美に対する怒りがこみ上げてくる。
「自分が我慢できなくなったらどうするんだろうねえ」
この舞の一言が涼子の[復讐心]に火をつけた。
(自分が…)そうだ…奈美が…奈美自身が…授業中にトイレに行きたくなり、
どうしようもなく我慢できなくなったら…
面白い!!
生徒に授業中のトイレを許してない限り、自分も行くわけにはいかない。
そうだ…今日のあの苦しみを…奈美にも味わわせてやりたい!!
「マイ…今の話もらった!!奈美にも…授業中に思いっきりオシッコ我慢させようよ!!」
「いいねえ…奈美が…オシッコしたくて苦しんでるとこ見てみたい!!絶対トイレには行かないだろうしね!!」
「行かせないよ!!絶対!!」
「ねえでもどうすんの?どうやって奈美にオシッコ我慢さすの?キッチリ休み時間にトイレに行ってるみたいだよ。」
確かにあれだけ生徒に授業中のトイレを禁止しているのだから、
毎時間、休み時間にはキッチリトイレに行っているに違いない。
今まで奈美が授業中にトイレに行きたくはなってもピンチになったことはないだろう。
「無理か!」
その日はそれで別れた。しかし日増しにその感情は高まってきた。
なんとかいい方法は…トイレを足止めするか…水をがぶ飲みさすか…
そうだ…あの2時間授業で昼休みにお茶をたっぷり飲ませ、トイレに行かさなければ…
あの日の涼子みたいに…
舞と2人でいざ実行に移してみたが…昼休みにペットボトルのお茶を差し入れ…
しか〜し!お茶はあまり飲まず、勉強を教えてもらう振りをして、足止めするはずのトイレも途中で中断して行かれた。
「だめか…」
しかし次の日、思わぬ援軍が…1人の男子生徒。商業高校のため男子生徒はクラス40人中13人なのだが。
彼の名前は剛。そう…中学時代にみゆきに利尿剤を盛り、お漏らしさせた剛その人である。(子供の目の前で…参照)
香織とは高校は別々になった。
「舞から面白い話聞いたぜ!奈美が授業中にオシッコしたくて苦しんでるとこ見たくない?って言われた」
「見たいでしょ?でも夢物語…なんかいい方法ない」涼子が剛に相談する。
「あるよ…利尿剤!」「りにょうざい?」涼子には初めて耳にする名前だ。
「なにそれ?くすり?」
「そう…その名のとおりションベンしたくなるくすり!!くすりだからお茶やビールより利くぜ!!」
「そんなのあるんだ…すぐにオシッコしたくなるの?」
「30分ぐらいでしたくなる!!で、普通はもう1時間も我慢できない!!」
そう普通は…みゆきは異常だった。
「ええ!すごいそれ!!飲ましたい!!持ってるの?」
「うん、家にある。すごいぜ!!」
「やろう!!今度のパソコンの時間!!」
舞も完全同意し、こうして再び剛の利尿剤作戦が練られていく。今度のターゲットは熟女教師奈美。

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