ミニメロン作品

女子高生調教教室

エピローグ
優子はグレーのスーツに身を包み、満員電車に揺られていた。
出入り口のそばで吊革に掴まり人込みにもまれる優子の様子は、どことなく不自然だった。
目をきつく閉じ、ほんのりと紅潮した顔に汗の粒をにじませ、身体を小刻みに震わせながら、人込みとは別のものに必死に耐えている。
しかしその苦悶の表情は、胸の奥から込み上げる笑いを必死にこらえているようにも見える。
そして時々口から漏れる甘い吐息。
他の人からは見えないが、彼女の太腿の内側にはねっとりとした蜜が貼りつき、ゆっくりと流れている。
優子は今、気の遠くなるような刺激に耐えているのだ。
そして、ここは満員電車。
恥ずかしい声など、絶対に上げるわけにはいかない。
しかしその優子の心を読んだかのように、耳にセットしてあるコードレスイヤーホンからは、意地悪な言葉が容赦なく送り込まれる。
「ふふっ、どんな気分かしら。声をあげてもいいのよ。どんな気分か大声で叫んでみて。そうしたら、もっともっと気持ち良くしてあげるわ」
優子はその言葉の誘惑と必死に戦い続ける。
優子はスーツの内側に、改良型のくすぐりウェアを着せられていた。
このウェアは高校時代に体験したものとは異なり、服自体の形状や質感などが変化する事によって、それを着ている者をくすぐるようになっているのだ。
敏感な腋の下を指先で軽くもまれている感覚、脇腹に指を当てられ揉むように動かされる感覚、背中を手で撫で回され背筋を指先でなぞられる感覚、お尻を撫で回される感覚。
服によって生み出されるそれらの感覚は、優子の弱点を知り尽くした意地の悪いものである。
服の最も下の、優子の女の子の花園を護る船底の部分もまた、微妙に変形しながら優子の割れ目の奥に食い込み、布の表面に現れた無数のヒダヒダをうねらせながら小刻みに振動させ、耐え難く妖しい刺激を敏感な割れ目の縁や花びらに絶え間なく送り込む。
そして時々一部を高く細く盛り上がらせ、蜜の溢れる泉の中へと侵入し、内部に散らばる無数の敏感な部分を探り、あらゆる方法で刺激する。
布の別な部分が、もっと上の方のメシベを根元までむき出しにして揉むように震わせる。
優子はそんな布の動きの一つ一つに身を震わせ、甘い悲鳴が迸りそうになるのを必死にかみ殺していた。
しかも電車に乗る前に大量に飲まされた水は、優子の身体の全てを知り尽くし、目的の場所に徐々に集まり、優子の女の子の部分をこじあけようと力を加えている。
もちろん、優子はまだ当分到着する事のない終着駅まで電車を降りる事はもちろん、身を隠す事のできる秘密の場所が設置された車両に移動する事も許されていない。
それをいい事に、優子の中の恥ずかしい水は優子の女の子の恥ずかしい部分を時間をかけて存分に弄んでいる。
その水を渾身の力を込めて食い止めているのに、別の水は早くも優子の足元にねっとりとした水溜まりを作りはじめていた。
服が優子の敏感な花園に与える妖しい刺激、脇腹や腹、背中、乳房や、その他無数の敏感な部分を襲う猛烈なくすぐったさ、そして恥ずかしい水の与える女の子の辛さ。
それらの全てに優子は身を震わせながら耐え続けていた。
これまで優子は女スパイ拷問のためのさまざまな新製品のテストに耐えてきた。
拷問の時間は辛く、何度も辞めてしまおうと思ったものだ。
しかし、優子の身体はそれを許さなかった。
妖しき拷問の味を覚えた優子の身体は、これからも決してそれを許す事はなかった。

―完―


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