ミニメロン作品

聖華学園の鏡

第1章 分身
――ああっ、もうだめ、早くトイレに行きたい。オシッコが漏れちゃう!
大橋美奈子は今日もまた女の子の部分に渾身の力を込め、その恥ずかしい部分から今にも勢いよく吹き出そうとしている熱い噴水を必死に食い止めていた。
机の上の教科書を押さえる左手の拳はブルブルと震え、シャープペンを持った右手も同じように震えている。
制服のミニスカートから伸びた太腿はぴったりと閉じあわされ、もじもじと擦りあわせられている。
1時間目が始まってから、30分。
美奈子が朝早く1.5リットルの水を悪友たちに飲まされてから、既に1時間が経過している。
美奈子の口から身体の中に入った水は、すでに美奈子の全身を知り尽くし、その最も恥ずかしい部分に集まり、美奈子に恥ずかしい思いをさせようと躍起になっているのだ。
その邪悪な企みを食い止めるべく、女の子は恥ずかしい扉を必死に護っている。
しかし、水は女の子を弄ぶかのように少しずつ力を強めていく。
そしてついにその力は女の子が一人で押しとどめられる限界を超えてしまっていた。
――だ、だめっ、出ちゃう!
美奈子は思わず左手を机の下へ持っていき、凄まじい水の力に今にも屈服しそうな女の子の部分をスカートの上からしっかりと押さえた。
あと一瞬遅ければ恥ずかしい水の力によって完全にこじ開けられていたであろう女の子の扉が、再びきつく閉じられた。
しかし、それで安心してはいられない。
乙女が女の子の部分に手を当てるなどという恥ずかしいしぐさを長い時間続ける事はできない。
扉を護る女の子は今のうちに十分な休息をとっておく必要があるのだ。
かと言って、女の子の部分から完全に力を抜く事もできない。
もしもそんな事をしたら、たちまち扉はこじあけられ、熱く恥ずかしい噴水が勢いよく吹き出してしまう。
美奈子は女の子の部分とそこを押さえる左手に渾身の力を込め続けた。
その間も、噴出しようとする水の力はますます強まり、激しく恥ずかしい欲求で女の子を悩ませる。
この時の美奈子の夢、そして切実な願い。
それは、奇麗な洋服を着て異国を旅する事でも、おとぎの国で白馬の王子様に出会う事でもなかった。
ただ一刻も早くトイレに行き、便器にまたがりパンティを降ろし、女の子の部分を悩ませ続ける恥ずかしい水を思い切り噴出したかった。
きつく閉じられた瞼の裏に、さまざまなトイレや便器が浮かんでは通り過ぎていく。
それは、思春期の少女にとってこの上なく恥ずかしい、乙女にあるまじき妄想であった。
やがて美奈子の女の子の部分をこじ開けようとする力は左手の加勢をもってしても耐え難いほどに強まっていた。
きつく閉じた太腿を、せわしなく上下に擦りあわせてしまう。
1時間目が終わるまで、あと15分。
それは、スカートの奥で極限状態に耐えている女の子にとって気の遠くなるような時間だった。
しかし、美奈子はそれに耐えなければならないのだ。
――美奈子、あと1分だけ頑張るのよ。そうすれば、あと14分になるわ。そしたら、その頑張りを、あと14回くりかえすの……。そして授業が終わったら一目散にトイレへ……。
美奈子が自分に言い聞かせながら女の子の部分にさらなる力を込めた時、突然先生から名前を呼ばれた。
「大橋さん、それではこの問題を前に出て解いてみてください」
「は、はい……」
優子は反射的に返事をした。
――そ、そんな、よりにもよってこんな時に……。
心の中で文句を言いながらも、美奈子は意を決して立ち上がる。
しかし、スカートの前を押さえる左手を離すわけにはいかない。
それを見逃す先生ではなかった。
「大橋さん、なんですか、そのはしたない格好は。早くその恥ずかしい所を押さえている手を離しなさい」
「は、はい」
美奈子は顔をしかめながら、ゆっくりと手を離す。
シンとした教室でクラスのみんなの視線が集まる中を、美奈子はぴったりと太腿の付け根を閉じあわせながら慎重にゆっくりと前の方に進んでいく。
ようやく黒板の前にたどり着いた。
女の子の部分をしっかりと護るべく、足をきつく交差させ、その部分に渾身の力を込めながら黒板の問題を読む。
しかし、女の子の激しい悲鳴のせいで、なかなか答えが出てこない。
それでもようやく答えが分かり、時々小さな悲鳴をもらしながらも黒板に書き終える事ができた。
「はい、よくできましたね」
先生にそう言われ、席に向かう。
さきほどと同じように、太腿の付け根と女の子の部分に渾身の力を込めながら、慎重に歩いていく。
しかし、途中で耐えられなくなり、ついに手でスカートの前を押さえてしまう。
「う……んぁっ……」
口から漏れる小さな悲鳴。
他の生徒達の突き刺すような視線を感じながら、美奈子はそのまま激しい自然の欲求に耐え続けた。
ようやく歩けそうになり、顔を上げた。
その時、教室の後ろのロッカーの上の中央に立てかけてある鏡が目に入った。
その目が大きく見開かれる。
その時、美奈子の身体に衝撃が走った。
「きゃぁっ!!」
「ちょっと何なのよ!!」
「ああ、もしかして、おもらしぃ?……」
美奈子の耳に生徒たちの悲鳴が聞こえ、女の子の部分と太腿、そして脹脛に恥ずかしいぬくもりを感じた。
スカートの色の変化がみるみるうちに広がっていき、足元の床の水溜まりも大きくなっていく。
近くの席に座っていた生徒が悲鳴を上げて立ち上がり、逃げていく。
美奈子は遠くの鏡を見つめたまま凍り付いていた。
やがて我に返ると、自分のしてしまった恥ずかしさに泣き声の混じった悲鳴を上げ、目から大粒の涙がこぼれた。

「先生、お願いですからこんなところ写さないで下さい……」
体操服にブルマ姿の美奈子は、ビデオカメラを彼女に向けている白衣姿の高橋先生に懇願した。
「だめですよ、美奈子さん。あなたは授業中に聖華学園高校の乙女として恥ずかしい失態をさらしてしまったのですからね。罰としてしっかりと我慢するのですよ。これはこれから失敗しないための訓練でもあるのですからね」
高橋先生の口調は優しいが、有無を言わせぬ響きが込められている。
「そ……そんな……は……はい……んぁっ!!」
体操着に着替えさせられた後で、あの特殊なフランス製の紅茶を飲まされていた美奈子は、ただ返事をするしかなかった。
紅茶は早くもその強力な恥ずかしい効果を発揮し、美奈子の女の子の部分を猛烈な欲求で弄んでいる。
美奈子はその部分に渾身の力を込めながら、太腿を激しく擦りあわせたり足を交差させたりして太腿の付け根を恥ずかしい刺激にあえいでいる女の子の部分に押し付けながら、保健室の中央で足踏みし、その欲求に耐え続けていた。
紅茶を飲んでから10分。
たったそれだけの時間でも、美奈子のか弱い女の子の部分を限界に追い込むのには十分な時間だった。
「ああっ……んぁっ……だめっ……」
美奈子は女の子の部分を弄ぶ激しい欲求に耐え切れず、ついにブルマの上からその部分をしっかりと押さえてしまった。
「あら、聖華学園の乙女がそんな所を手で押さえちゃって、どうしちゃったのかしら?」
高橋先生が意地悪な口調で質問する。
「ん……くぅっ……んぁっ……」
美奈子の口からは小さな悲鳴が聞こえるだけ。
女の子の部分への恥ずかしく激しい攻撃に、ただひたすら耐えるだけで精一杯なのだ。
「先生の質問が聞こえないの? それじゃ、これでも聞こえない?」
高橋先生は、女の子の部分にしっかりとあてがわれている美奈子の両手のうちの片方に手をかけ、その部分から外そうと引っ張った。
「あっ、いやぁっ、だめっ……ああっ!! わ、分かりました、いいます、いいますから……」
片手の助けを奪われそうになった彼女は思わずそう答えてしまった。
美奈子はもはや両手の助けなしには女の子の部分への攻撃をこらえきれそうになかった。
「あ、あたし、トイレに行きたくて……」
美奈子は顔を赤らめながらその恥ずかしい言葉を口に出してしまった。
しかし、先生は美奈子の口からもっと恥ずかしい言葉を引きだそうと、さらに質問する。
「聖華学園の女子生徒ともあろう可憐な乙女がよりにもよってトイレに行きたいだなんて、信じられないわ。トイレでどんな事をしたいのかしら?」
「それは……んぁっ……その……オシッコ……」
美奈子がほとんど消え入りそうな声で答えたその恥ずかしい言葉は、高橋先生の耳にしっかりと届いた。
「美奈子ちゃん、忘れたのですか? この学校では女子生徒がオシッコなどという恥ずかしい言葉を使ってはいけないのですよ。ちょうどいいわ。私、ある男子生徒から、あなたのとっても可愛い所をビデオ撮りしてくれって頼まれているの。罰として、このビデオテープ、今の言葉をしっかりと残したまま、彼に渡しておいてあげるわ。あなたの今の言葉、彼の方から注意してもらうのも、いい薬になるでしょう」
「そ……そんな……」
美奈子は真っ赤な顔を上げた。
「いやかしら?」
「いやです……んぁっ……」
「それじゃ、今の言葉が嘘だった事を証明しなさい。あと30分間、あなたがここで清楚な少女でいる事ができれば、このテープを彼に渡さない事にしてもいいわ」
高橋先生の顔に、意地悪な笑みが浮かんでいる。
「そんな……」
「いやならいいのよ。あなたがとってもはしたない女の子だっていう事が男子生徒に知られてもいいのならね」
「わ……わかりました……ん……んぁ……ああっ……ん……」
美奈子は再び女の子の部分に渾身の力を込める。
そしてその部分を押さえる両手にも。
しかし、高橋先生はなおも意地悪な言葉をよこした。
「美奈子ちゃん、そんなはしたない所を両手で押さえてちゃダメよ。そうだ。ちょうどいいものがあったわ」
高橋先生は、机の上にビデオカメラを置くと、引き出しから縄跳びを取り出した。
恥ずかしい悪戯に耐え続ける女の子の部分から美奈子の両手を奪い取ると、その手を後ろに回し、縄で縛ってしまった。
「ああっ、だめぇ、ああっ……!!」
保健室に美奈子の悲鳴が響く。
それは、ブルマーの上の両手という心強い助けを失った美奈子の女の子の部分があげた悲鳴でもあった。
作業を終えた高橋先生は、再びビデオカメラを美奈子に向けた。
女の子の部分を手で押さえる事のできなくなった美奈子は、なおいっそう女の子の部分に力を込める。
足の付け根をそこへ押し当てようと、太腿をもじもじと激しく擦りあわせたり交差させたりする。
「ふふっ、美奈子ちゃんったら、そんなにせわしなく太腿を擦りあわせながら足踏みしちゃって。もしかして、ダンスの練習かしら。とっても可愛いわよ」
高橋先生のからかうような言葉は、もはや美奈子の耳には届かなかった。
女の子の部分をこじあけようとする恥ずかしい水の悪戯に必死に耐えるべく、その部分に全神経を集中しているのだ。
もう一秒たりとも我慢できそうになかった。
少しでも気を抜けば、熱く恥ずかしい水が女の子の部分をこじ開け、勢いよく噴出してしまう。
いや、気を抜かなくても、美奈子のか弱い女の子の部分はもう限界だった。
「ん……も……もうだめ……」
美奈子は思わず呟いた。
「ふふっ、美奈子ちゃんったら、何がだめなのかしら」
高橋先生のビデオカメラは、激しい欲求に身悶える美奈子の姿を、舐めるように撮り続ける。
「このビデオテープに写ったあなたを見たら、あの男の子、どう思うかしら」
高橋先生は、意地悪な言葉で美奈子を責める。
――あたしの恥ずかしい所を、彼に見られてしまう。だめ、そんな事、絶対にだめよ!!
美奈子は絶対に屈服するわけにはいかなかった。
激しい欲求をさらにこらえるべく、恥ずかしい部分に渾身の力を込める。
太腿の動きが一層激しくなった。
もちろん猛烈な欲求の方も負けてはいない。
着実に強まる自然の力で美奈子の女の子を存分に弄んでいる。
その力は高橋先生と共謀し、美奈子から女の子の恥ずかしさの全てを引きだそうと躍起になっている。
ついに美奈子は床にしゃがみ込んでしまった。
踵で女の子の部分をしっかりと押さえてしまう。
「ふふっ、もうダンスの練習はすんだの? それとも休憩かしら?」
高橋先生は、やはり美奈子と同じように床にしゃがみ、美奈子が踵でしっかりと押さえている部分にビデオカメラを向ける。
その部分はすでに限界を通り越してしまっていた。
女の子の欲求のあまりの激しさに、身体が大きく震えてしまうのを、どうする事もできない。
その時、美奈子がふと顔を上げると、向かいの壁に鏡が立てかけてあるのが目に入った。
もともとは壁にかかっていたものであったが、今日に限ってなぜか下に降ろされ、立てかけられていたようだ。
この角度であれば、美奈子には、鏡に写った自分自身の姿が写るはずであった。
しかし、鏡の中には美奈子はいなかった。
鏡の中で床の上にしゃがみ、手を後ろ手に縛られて身悶えている女の子は、さきほど教室の鏡の中にいた女子生徒だった。
――そんな……新藤優子……どうして彼女がそこに?
そう思った瞬間、美奈子の腰が大きく震えはじめていた。
「あ、だめ、もうだめ、もう……ああああぁっ!!」
甲高い悲鳴が保健室に響くと同時に、熱く恥ずかしい水がブルマーを濡らした。
水は滝のように美奈子の足を伝い落ちて靴下と上履きを濡らし、床の上に大きな水溜まりを作った。


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