ミニメロン作品

聖華学園の悪夢

3
2時間目は国語だった。
教室に入ってきたのは、やはり若い女性の小林玲子先生だった。
他の生徒と共に起立・礼を終え、着席したとたん、美奈子は教科書を開く事すらできず、机の上に前かがみになり、悲鳴をあげている恥ずかしい部分をミニスカートの上から左手でしっかりと押さえてしまっていた。
太腿を擦りあわせたり体を揺らす度に、椅子がきしみ、体にぶつかった机が音を立てる。
周りの女子生徒の視線が美奈子に集中する。
顔に火がついたように恥ずかしいが、そうでもしなければとうてい我慢できそうにないのだ。
「誰ですか、耳障りな音を立てているのは」
先生の一声に、美奈子はぴたりと体の動きを止めた。
そのまま数秒間耐えた。
しかし、それが限界だった。
激しく執拗なオシッコの悪戯に、ついに女の子が屈服してしまったのだ。
――ああっ、だ、だめぇ!!
美奈子は慌てて、閉じあわせている太腿と恥ずかしい部分を押さえている左手に渾身の力を込めた。
しかし、その時にはもう手後れだった。
パンティの中にあたたかいぬくもりが広がり、激しい水流が美奈子のミニスカート、椅子、太腿を濡らし、椅子の下に大きな水溜まりを作っていった。
目にも涙があふれ、机の上にこぼれた。
周りの生徒はすぐに気が付いたが、うなだれた美奈子の表情や椅子の下で広がっていく水溜まりを唖然として見守る以外、何もしようとしなかった。
優子たち4人がクスクスと笑っていた。
しばらくして、小林先生が異変に気づいた。
「美奈子さん、どうしたのですか」
先生は教卓の前で厳しく問いただした。
「す、すみません」
美奈子はか細い声で謝る。
しかし、先生は許さなかった。
「私は、どうしたのかと聞いているのです。きちんと答えなさい」
「は、はい。あのぉ、お、オシッコを漏らしてしまいました」
美奈子はほとんど泣きそうだった。
しかし先生は容赦しない。
「おもらしですね。乙女として極めて恥ずかしい行為ですね。あなたには徹底した治療が必要です。早く保健室へ行きなさい」
美奈子は濡れた椅子と水溜まりを席に残し、先生の指差す教室の出口に向かって一人で歩くしかなかった。
先生の迫力と冷たさに驚いたのか、もう誰も笑う者はなかった。

保健室で美奈子を待ち受けていたのは、保健教師の高橋先生だった。
高橋先生は、聖華学園に名高い美人教師であったが、同時に意地悪な先生としても有名だった。
保健室を訪れる生徒に、問診と称して、どう考えても必要とは考えられない恥ずかしい質問をしたり、診察と称して体をくすぐったりするという噂は、美奈子の耳にも届いていた。
尿検査の日には学校の女子トイレは全て閉鎖され、女子は全員検査薬と称して強力な利尿薬を飲まされ、尿意に耐え切れなくなった者から一人ずつ高橋先生の目の前で採尿させられるという話も聞いた事があった。
ほんの1ヶ月ほど前に転入してきたばかりの美奈子は、この学校の診察や健康診断がどのようなものであるか、身をもって体験したわけではなかったが、少なくとも高橋先生がとても意地悪な人である事は間違いなさそうだ。
しかし、驚いた事に、高橋先生はミニスカートを濡らした美奈子を笑顔で迎えてくれた。
「まあ、大変。早く着替えましょうね」
高橋先生は、すぐに着替えを用意してくれた。
保健室の隅の、カーテンでしきられたベッドの置かれている辺りで美奈子が着替えている間、高橋先生は丁寧にも紅茶を用意してくれていた。
「美奈子さん、大変だったわね。さあ、これでも飲んで、元気になりましょうね」
「は、はい。いただきます」
本当は断りたかった。
美奈子の体の中には、朝飲まされた水のほとんどがまだ体の中に残っている。
いつ再び尿意が襲ってくるか分からないのだ。
できれば今日一日一滴の水分をも体に入れたくなかった。
しかし、高橋先生の差し出す飲み物を断って怒らせたりしたら、それこそどんな意地悪をされるか分からないのだ。
美奈子は紅茶をゆっくりと飲みほした。
「おいしい紅茶ですね」
確かにおいしかった。
そこらへんで手に入るような紅茶ではない。
「そう言ってくれるとうれしいわ。これは、我が聖華学園に古くから伝わる、フランス原産の紅茶なの。日本では滅多に飲めなくてよ」
「ふ、フランス原産!?」
「そうよ。しかも、この紅茶はとっても歴史のあるお茶なの。もっとこのお茶の事聞きたいかしら」
「は、はい」
「このお茶は、フランスで女性をもてなす為に使われたお茶なの。どんな女性でも、このお茶を飲むと、とっても女っぽく、かわいくなっちゃうのよ。どうしてだと思う?」
「分かりません」
「このお茶には、血液をきれいにする働きがあるの。だから、肌もきれいになって、とっても美しくなれるのよ。つまり、美容にとってもいいお茶なの。じゃあ、どうやって、血液をきれいにすると思う?」
「わ、分かりません」
美奈子はだんだんいやな予感がしてきた。
「それじゃ、人間の体の中で、血液から不要物を取り除く器官はどこだか分かる?」
「そ、それは……腎臓です」
「よく分かったわね。そう。腎臓は血液から不要物を取り除いて、きれいにする働きをしているの。つまり、このお茶は、腎臓の働きを活性化して、血液をきれいにする事によって、女性を美しくする働きがあるのよ」
「でも、それってまさか……」
美奈子は、再び軽い尿意を感じ始めていた。
しかも、かなりの早さでだんだんと強くなっていく。
先生は構わず話し続けた。
「それから、実は昔のフランスには下水道が整備されてなくて、トイレがなかったの。あの有名なベルサイユ宮殿にも、トイレはどこにもないのよ。男の人たちはいつでもどこででもできるけど、女の人はそういうわけにはいかないから、たえず我慢しているわけ。そんな彼女たちにこのお茶を飲ませたら、どうなるかしら」
美奈子はもう先生の話をほとんど聞いていなかった。
それよりも、美奈子の尿意はみるみるうちに強まってきていたのだ。
「美奈子ちゃん、どうしたの?」
再び太腿をもじもじと擦りあわせる美奈子に、高橋先生はわざと聞いた。
「あの……あたし、またオシッコしたくなっちゃったんです」
「ふふっ、紅茶が効いてきたようね。尿検査に使っている薬よりもずっと効き目が早いわ」
「そ、そんな……ああっ!」
美奈子の尿意はあっという間に巨大な怪物へと成長し、美奈子を再び恥ずかしい拷問にかけようとしていた。
美奈子は喉から小さな悲鳴を漏らしながら、怪物がこじ開けようとしている恥ずかしい部分とそれを護るように擦りあわせる太腿に、懸命に力を込める。
「美奈子ちゃん、フランスの女性は、相手からこのお茶をすすめられたら、断る事はできなかったの。そして飲んだ後30分は部屋を出る事を許されなかったそうよ。もちろん、部屋や着ている物を汚したりする事もね。聖華学園の女子生徒なら、1時間は我慢できるわよね」
先生の手には、いつの間にか、コンパクトビデオカメラが握られていた。
「さあ、美奈子ちゃんの、とっても女の子らしい可愛い姿をたっぷり撮らせてもらおうかしら」
「そんなぁ。あぁ、いやーん!!」
美奈子はもう足を擦りあわせるだけでは耐え切れず、両手で前を押さえ、前かがみになった。
それでもじっとしていられず、立ったり座ったりを何度も繰り返し、時々体を大きく震わせる。
美奈子にとって、他人はおろか自分すら知らなかった、恥ずかしいしぐさ。
それを、女性とはいえ、他人にしっかりと見つめられている。
それも校内でも指折りの美人教師に。
考えただけで、美奈子の心は羞恥におののく。
「うわぁ、美奈子ちゃん、そんな所手で押さえて、おまけに体をクネクネさせちゃって、とってもはしたないのねぇ」
先生の歌うような言葉が、美奈子の羞恥心に火を付ける。
しかし、美奈子はその格好をやめるわけにはいかない。
手と太腿で大事な部分を懸命に応援していてすら、1時間どころか、今にも恥ずかしく熱い水が噴出してしまいそうなのだ。
「も、もうだめぇ……」
美奈子は保健室の出入り口を目指して歩き始めた。
オシッコにこじあけられようとしている秘めやかな部分に刺激を加えないように気を付けながらようやくたどりついた。
意を決して女の子の部分から片手を放し、引き戸を開けようとするが、いくら力を入れても開かない。
「無駄よ。そのドアは内側からは開かないの」
先生がファインダーを覗きながら言った。
「そ、そんな……」
今の格好をビデオに撮られるだけでも十分恥ずかしいのに、このままではあと数分もしないうちに、もっと恥ずかしい姿をビデオに収められてしまう。
美奈子は部屋の中を見回した。
美奈子の通った小学校や中学校の保健室には尿検査の為にトイレが設けられていた。
もしかしたら、この保健室にもトイレがあるかもしれない。
しかし、いくら部屋を見回しても、それらしきものは見つからなかった。
やはり、この保健室では、例の噂どおりの採尿が行われているのだ。
そして、それが実際に行われている以上、保健室にトイレを設ける必要はないのだ。
もう女の子の辛抱は限界だ。
美奈子は部屋の時計を見た。
先生がビデオカメラを回しはじめてからまだ3分しか経っていない。
美奈子にとって、辛く苦しく恥ずかしい無限とも思える3分だった。
そして、それは次第に激しさを増しながら、あと57分も続くのだ。
考えただけで気が遠くなる。
フランスの女性が耐えた時間は30分というが、それでもあと27分だ。
しかも、その27分間の間、オシッコの責めはさらに激しくなっていくのだ。
女性が、いや、人間がこの責めに30分も耐えられるなど、美奈子には信じられなかった。
だが感心している場合ではない。
美奈子はオシッコの噴出を必死にこらえる女の子の部分や、すりあわせる太腿、そして前を押さえる両手に渾身の力を込めながら、身を震わせ、立ったりしゃがんだり、前かがみになったり四つんばいになったりして姿勢を変えながら、尿意の執拗な拷問に懸命に耐える。
「そうそう。美奈子ちゃん、かわいいわよぉ」
先生は、保健室の床の上でのたうち回る美奈子をファインダーを通してじっくりと鑑賞している。
とうとう美奈子は立ち上がる事すら辛くなったのか、床にしゃがんだまま足を震わせ、身を揺らしていた。
あまりの尿意のすさまじさに、目をあけていられない。
片膝を床につけもう片方の膝を立て、太腿を互い違いにしっかりと合わせ、その間に片手を上から、もう片方の手を下から差し入れ、体を前後左右に傾けて姿勢を少しづつ変えながら必死に耐える。
しばらくして足が痛くなると、床についていた膝と立てていた膝を慎重に入れ替える。
この時、女の子の部分を押さえる太腿の力がわずかの間ゆるんでしまい、その瞬間が美奈子にとってとても恐ろしかった。
足の組み替えを何度か行った後、美奈子はもう女の子の部分も太腿も手も、全ての力が限界だった。
「ああっ! もぉだめぇ!!」
叫んだ瞬間、美奈子の女の子も絶叫していた。
シャーッと音がして、ミニスカートの手で押さえられている辺りから生まれた染みがみるみるうちに広がり、美奈子のしゃがんでいる辺りに水溜まりができた。
美奈子はその水溜まりの中で、涙を流していた。
ビデオカメラが回り始めてからわずか10分。
テープの残りはまだたっぷりと残されていた。
そして、紅茶の効き目ももうしばらく続くのだ。
「美奈子ちゃん、もう漏らしちゃったの? いくら初めてだからって、これじゃぁ早すぎるわ。罰として、もう一回がんばってもらうわよ」
美奈子は先生に腕を掴まれて立たされ、もう一度着替えをさせられた。
そして、その後の美奈子の行動を一部始終ビデオに撮られた。
さっきより紅茶の効き目は弱まっていたが、それでも再び美奈子を極限状態に追い込み、尿意の地獄をのたうち回らせるのには十分だった。
猛烈な尿意は容赦なく激しさを増し、ビデオカメラの前の美奈子から恥ずかしさの全てを引き出さずにはおかなかった。
美奈子が再び耐え切れなくなり悲鳴をあげミニスカートを濡らすまで、15分だった。
保健室にはどういうわけか、着替えが何着も用意してあり、美奈子は再び着替えさせられた。
そして、今度はメスシリンダーに入った1リットルの水を飲まなければならなかった。
息苦しさを我慢しながら10分ほどかけて飲み終えた頃には、もうすでに耐え難い尿意に襲われていた。
尿意は容赦なく成長し、美奈子を激しく打ちのめし、最後には美奈子が痴態をさらす。
そしてその一部始終がビデオテープに収められる。
尿意との激しい戦いと羞恥の敗北が何度繰り返された事だろう。
ついに美奈子は敗北の瞬間、気を失ってしまった。
保健室のベッドの上で再び気が付いたのは、4時間目の授業が終わる直前の事だった。


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