ミニメロン作品

妖恋記
〜男たちの知らない巫女〜

六 毬藻
 突然の地響きに、肉の壁と地面が激しく揺れた。
「何だ、今のは」
 思わず辺りを見回す鈴音。その頬を、毬藻の髪が撫でる。
「よそ見をしてはいやです」
 毬藻の求めに応じるように再び毬藻に向き直る鈴音。互いに見つめ合う二人の顔は、互いの恥ずかしい蜜で濡れそぼっている。
「それよりも鈴音さまのお顔が私の恥ずかしい蜜でぐしょぐしょ。私のお口できれいにしてさし上げますわ」
 鈴音の顔に、毬藻の顔がゆっくりと迫って来る。二人の唇が互いに近付き、今にも触れそうになっていた。
 その時、突然現れた青い火の玉が、鈴音に絡み付いていた髪の毛に襲いかかった。
「ひいっ」
 悲鳴を上げながら、髪の毛に燃え移った青い炎を手でもみ消す毬藻。
 肉の洞窟の闇の奥から一人の女が現れた。青い火の玉が数個、彼女の近くに漂い、彼女の姿を青白く照らしている。
 それは、鈴音のよく知る人物だった。
「美琴さま」
 彼女の名を呼ぶ鈴音の、妖怪と同化した姿に動揺を見せる事なく、美琴は訴えた。
「鈴音さま、お迎えに上がりました。私と共に我らが村へ帰りましょう」
「やはりさっきのはそなたの仕業か。ちょうど良い。そなたをもまた私たちの身体の一部として受け入れるとしよう」
 毬藻の言葉に従うかのように、美琴の周りの壁や床から新たな触手が伸び、ゆっくりと動き始めた。
 返事の代わりに素早く手を動かす美琴。
 美琴の手から放たれた無数の青白い火の玉は、彼女に迫りつつあった触手に燃え移り、さらに毬藻の長い髪にも襲いかかった。
「ぎゃぁっ!」
 瞬く間に青く激しく燃え上がった髪の炎を、悲鳴を上げながら必死に手で叩き消す毬藻。
 ようやく炎が消えた時、すでに美琴は鈴音の白い裸体をしっかりと抱きかかえていた。
「鈴音さまの身体、今ここにしかと返してもらった」
「美琴さま」
 鈴音は背後にいる美琴の顔を振り返った。美琴の鋭い視線が毬藻を見据えている。その視線には強い殺気が込められていた。
「何を言っておる。彼女の身体はすでに我が主と同化しておるのだ。そなたのものになどならぬ」
 毬藻の言葉に美琴が言い返した。
「湖に浮かぶ醜い華が散った事によって、そなたの主の力は相当に弱まっておろう。それに今のそなたの身体では、いくら他の女子を笑わせる事ができても、鈴音さまの笑顔を取り戻す事はできまい」
 言いながら、毬藻の蜜で濡れそぼった鈴音の身体に手の指を這わせる美琴。
「それに鈴音さまの事は私が一番良く知っておるのだ。鈴音さまの身体のどこをどうすればどのように笑うのか。そして鈴音さまの身体を元に戻すにはどのように笑わせればよいのかもな」
 鈴音の腋の下に当てがわれた美琴の両手の指先が、突然激しく蠢き始めた。蜜の上を滑らかに滑る指先が、鈴音の身体に凄まじく妖しい刺激を送り込む。
「きゃはははははぁ! くすぐったーい!」
 たまらず甲高い悲鳴と笑い声を上げる鈴音。
 その笑い声は、彼女たちの周りの壁を、床を、天井を、激しく揺さぶる。不気味な肉壁の至る所に亀裂が走り、青い光が洩れる。
 毬藻の髪が再び青く激しく燃え上がっていた。
「きゃあぁぁっ、鈴音さま、鈴音さまぁっ!」
 炎を叩き消そうとする毬藻の腕もまた青く光り、炎に包まれる。
 次第に勢いを増しながら広がっていく業火は、もはや鈴音の意志ではどうにもならなかった。無防備な脇腹や腋の下で蠢く美琴の指から送り込まれる妖しい刺激のなすがままに悲鳴と笑い声が迸るのを、どうする事もできなかった。
 青き業火は笑い声と共に激しさを増しながら地鳴りのような轟音を上げて渦巻き、鈴音と美琴の周りにある全てを毬藻もろとも飲み込んでいった。

「あれは……」
 湖の上空を菫と共に漂っていた菖蒲が目を見開いた。
 森の中からいくつもの異形の物たちが突然姿を現したのだ。
「森に潜んでいた妖怪ども」
 二人のいる位置から見渡せる範囲に隠れていたとはにわかに信じがたいほどのおびただしい数であった。
 皆何かに怯えるかのように、空へ向かって我先へと昇っていく。
「みんな一斉に逃げていく」
 一体何から?
 周りを見回した菫は眼下の湖に目を向けて叫んだ。
「菖蒲さま、湖が!」
 醜い華が散ってからしばらくの間沈黙していた湖が、再び光に包まれつつあった。湖の中央に巨大な青白い光の球体が現れ、それが徐々に膨張し、湖全体へと広がっていく。
 湖全体をも飲み込んでしまってもなお、光の膨張はその勢いを弱める事なく、周辺の森へと広がっていく。
 やがて菫と菖蒲の視界もまた猛烈な光に包まれていった。

「くそうっ、逃げ足の早い小娘だ」
 どこか遠くの方から男たちの声が聞こえる。
 ――ここは……
 鈴音は朦朧とする意識の中で目を開いた。青白い霧の向こうで人影が動いている。
「そう遠くへは行っていないはずだ。もっと良く探せ、そして見付けたら犯してしまうのだ」
 その乱暴な男の声に、鈴音は聞き覚えがあった。
 そして周りの風景にも見覚えがある。
 そこは土砂降りの雨の中、甲胄の男たちに占領されたとある村、鈴音が毬藻と初めて出会った場所であった。
 ――毬藻の心の中?

「ここは我が軍が勝ち取った土地。それゆえこの土地にある全ては我らの物。酒も金も、そして女もだ。この土地の全ての女どもの身体にその証を刻みつけるのだ」
 突然やって来て村を荒らした男たちの長とおぼしき者が部下たちに向かって叫んでいる。
 その声に怯えながら、毬藻はその者からさほど離れていない物陰に立てかけてある木材の下に隠れていた。
 男たちが再び動き出した。その中の数名が、毬藻の方に向かって歩いて来る。彼らはほんの少し前、毬藻が今まで共に過ごしてきた者たちを毬藻の目の前で無惨な姿にした者たちだ。見付かれば自分もそうなってしまうだろう。
 悲しさと恐ろしさに震えながら、目をきつく閉じる。
「殺されたのね。あの者たちに、あなたの家族を」
 突然聞こえた声に目を開くと、目の前の道に一人の女が立っていた。
 白い衣と緋袴。どうやら巫女のようだ。
 毬藻はさきほどよりも自分たちとの距離を縮めつつある男たちを見て再び身をこわばらせた。
「大丈夫。私たち二人は今結界の中にいるの。だから邪な心を持つ男たちの目に映る事はないわ」
 女の言うとおり、男たちはまるで毬藻も目の前の女も目に入らないといった様子で二人の前を通り過ぎていく。
 そして、これだけの土砂降りの雨の中に立っているというのに、女の服は少しも濡れている様子はなかった。
 毬藻は木材の下から抜け出し、女の前に立った。それまで毬藻の上で雨を遮ってい物がなくなったにもかかわらず、毬藻の身体は女と同様に、雨に濡れる事はなかった。

 毬藻が女と共に村外れの神社にたどり着いた時には雨はすっかり上がっていた。
「あっ、あのっ、さきほどは助けて頂きありがとうございました」
 人影のない社の前で、毬藻は女に頭を下げた。
「名前、聞いてなかったわね」
「はい、毬藻と言います」
「毬藻……可愛らしい名前だこと」
 可愛い、と言われ、毬藻の曇っていた目が少しだけ輝いた。
 それを確かめるように毬藻の顔を見ると、女は遠くに見える山々を指さし、自分の素性を語り始めた。
「私は鈴音。私の住んでいる村は、あの山の奥にあるの。男たちのいない、女だけの平和な村。争いは起こらず、子供も生まれない。だからこうして時々人里に降りて、捨てられた娘や親を無くした娘を見付けては、村へ連れて帰るの。あなたも帰る所がないなら、私と一緒に来ない?」
 毬藻の身体が再び恐怖に震えた。
 確かに、毬藻にはもう帰る場所はない。今村に戻れば確実に殺されてしまうだろう。
「でもあの山に近付いちゃいけないって、お母さんが……。近付くと妖怪にさらわれちゃうって」
 不安を訴える毬藻に、鈴音は静かに微笑みながら答えた。
「そのとおり。あの山には妖怪がいっぱい棲んでいるわ。だから男たちは山に入らないし、山の中に村がある事も知らない。けれども私と一緒なら大丈夫。私があなたを守ってあげるわ」

 二人は森に入ってから何度も妖怪に遭遇した。口や目や足をいくつも持つ巨大な蛇、あるいはイモリのような不気味な生き物が、ある時は空から、そしてある時は繁みの中から現れ飛びかかって来た。
 しかしその度に、鈴音は弓矢と掌から放たれる青い火の玉で妖怪どもを撃退していった。
 ――鈴音さま、すごい!
 ――鈴音さま、かっこいい!
 毬藻は鈴音が妖怪を撃退する度に、そう思った。

 夜が更ける頃、二人は眠るために木に登った。
 枝の上に生い茂る葉の上に、さらに葉を付けた枝を重ねて掛け布団代わりにした。
「恐がらなくてもいいの。あやけしの炎が私たちを守ってくれるわ。だから安心してお休みなさい」
 葉の布団の中に潜り込んだ二人の周りを、鈴音の点した青い炎が取り囲んでいる。
 それらは妖しき存在を消す炎、すなわちあやけしの炎であり、それに囲まれていれば妖怪は簡単には襲ってこないのだと鈴音は言う。
「大丈夫。鈴音さまと一緒なら、私、恐くない」
 鈴音のすぐ隣で毬藻は自分たちの周りを見回し、感嘆の声を上げた。
「うわぁ、鈴音さま、見てください。炎に照らされた木々がとってもきれい。ここが妖怪の森だなんて信じられないくらい」
 鈴音もまたその光景を見ながら、つぶやくように言った。
「妖怪は私たち人間にとって忌むべき存在。しかし山で暮らす女たちにとってはなくてはならない存在でもあるわ。妖怪どもがいるおかげで私たちは男たちの暴力から逃れ、平和に暮らす事ができるのだから。妖怪どもを制する術さえ持っていれば」

 毬藻が女子の恥ずかしい欲求を鈴音に訴えたのは、次の日の早朝の事だった。
 目が覚めた時、先に起きていた鈴音はすでに旅仕度を整えていた。
 毬藻は女子の部分を内側からこじ開けようとする恥ずかしい水の悪戯を感じつつも、その事を鈴音に言うのが恥ずかしくてたまらず、次第に激しくなっていく悪戯に耐えながら鈴音と共に歩き続けた。
 しかし、やがて毬藻の恥ずかしい部分が凄まじい悲鳴を上げ、太股をすり合わせながらその部分を手で押さえるという恥ずかしい仕草とともに、鈴音に女子の最も恥ずかしい欲求を訴えなければならなくなってしまったのだ。
 鈴音は森の中で毬藻を一人にする事はできないと、最初は毬藻のそばから離れようとしなかったが、毬藻の懸命な訴えを認めてくれた。
 しかし、恥ずかしい水を噴出する時の恥ずかしい音だけは、どうする事もできなかった。その音を鈴音が聞いていると思うだけで、恥ずかしくてたまらなかった。
 恥ずかしい音がようやくおさまった時、いきなり毬藻の身体が何者かに抱え上げられた。
 鈴音が様子を見に来たのかと一瞬思ったが、そうではなかった。それは今まで見た事のない不気味な化け物だった。
「鈴音さまぁっ!」
 毬藻は必死に叫んだ。
「毬藻っ!」
 異変に気づいた鈴音が駆けつけた時、すでに毬藻の身体は鈴音の手の届かぬ高みに引き上げられ、とぐろを巻く触手の群の中へと飲み込まれようとしていた。

「毬藻、毬藻……」
「鈴音さま」
 うわごとのように毬藻の名を呼ぶ鈴音に、揚羽が必死に呼びかける。それに応えるかのように、鈴音の目がゆっくりと開いた。
「気がつかれたのですね」
「揚羽どの」
 鈴音は頭を揚羽の膝の上で抱かれていた。ぼんやりと開いた目で揚羽を眺め、周りを見回す。辺りには大きな岩が広範囲に散乱し、その一帯を取り囲む岩壁が遠くの方に見える。
 どうやらそこは、昨晩まで湖の底であった場所のようだ。
「鈴音さま、助けて頂きありがとうございました」
 揚羽のそばに立っていた全裸の娘たちが頭を下げる。
 鈴音は彼女たちの顔に見覚えがあった。
「生け贄になっていた娘たち。元の身体に戻れたのか」
 その問いには娘たちのかわりに美琴が答えた。
「鈴音さまの笑い声によって妖怪の身体の大部分が湖と共に消滅し、生け贄になった娘たちの一部が元の身体に戻ったのです」
「それでは毬藻は、毬藻はどこだ」
 鈴音は必死に周りにいる女子たちの顔を見回した。しかし、毬藻の姿はどこにもない。
 その時、遠くの空に小さく漂う何かが鈴音の目に入った。
「あれは……」
 それは巨大な赤い目を中心にとぐろを巻いて蠢きながら、かつての湖から去っていく、赤い触手の群であった。
「毬藻……」
 空の彼方に消え行くそれを悲しげに見つめながら、鈴音は静かに呟いた。

 その日の夕刻、旅仕度を整えた鈴音と美琴を、冬華と揚羽が見送った。
「そなたたちのおかげで村の周辺の妖怪はいなくなった。守り神がいなくとも、しばらくの間は妖怪が我が村に被害をもたらす事はあるまい」
 冬華の言葉に、確かにそのとおりだ、と鈴音も思った。
 だが妖怪が山からいなくなれば、新たな危険がやってくる可能性がある。その時村の人々は、民家の屋根の上に畑を作った英知でその危険を乗り越えるのか、それともあの妖怪のかわりにその危険を新たな守り神とするのか。前者であると鈴音は信じたかった。
「私が再びこの村に戻って来る事ができたのは、あなた方のおかげです。本当はずっとこの村にとどまって頂きたかった。けれどもあなた方にはなすべき事がおありなのでしょう。ですから私にはあなた方を引き止める事はできません。あなた方はあなた方を待つ者の所へ向かうべきなのです」
 それは揚羽の、二人への見送りの言葉であると同時に、鈴音への別れの言葉でもあった。

 あやけしの炎が青く照らす夜の森を、鈴音と美琴は歩いていた。
 道の分岐点にさしかかった時、鈴音は足を止めた。
「美琴さま、お待ち下さい」
 鈴音の声に、美琴は怪訝な顔で振り返った。
「我はこちらの道を」
 鈴音は、美琴の進もうとしているのとは別な道を指さした。
「我らが村へ帰るのではないのか?」
 美琴の問いに、鈴音は力強く頷いた。
「我は毬藻を追って旅を続ける。美琴さまは戻って村をお守り下さい」
「私もそなたと共に行く事はできぬのか」
 美琴がそのように言い出す事は予想していた。
 確かに美琴と一緒であれば何かと心強いだろう。だが美琴と一緒では、毬藻を取り戻す事はできない。そればかりか、毬藻の身を危険にさらしてしまうかもしれない。鈴音の直感は、そう訴えていた。
「毬藻があのような姿になってしまった責任は我にある。それに山の妖怪の力が弱まった今、人里の男どもがいつ山に入って来るか分からぬ。我々女にとって、妖怪と男どもとどちらの方がより危険な存在か、美琴さまにもよくお分かりのはず。それゆえ美琴さまには村を守って頂きたいのだ」
 すまぬ、美琴。分かってくれ。
 美琴の質問に答えながら鈴音は心の中で念じた。
「分かった」
 美琴は鈴音が思っていたよりも素直に納得したようだった。
「それでは一つだけ確認させてほしい。旅の前にお渡ししたお守りを、今でも身につけておられるか」
「お守り? ああ、あれの事か」
 鈴音は頭の片隅から、旅の前の記憶をたぐりよせた。

 確かに旅の前、鈴音は美琴からある物を渡されていた。
「これを私のかわりにお供させて下さい。お守りするよう息を吹き込めました。美琴はいつも鈴音さまを想っています」
 美琴はそう言って、鈴音にそれを渡したのだった。
 そしてそれを受け取った鈴音は、こう答えたのだ。
「私も美琴さまを想おう」

「それならここに」
 鈴音は緋袴の脇の辺りの、布が袋状になっている部分を探り、それを取り出した。
「これの事であろう」
 それは小さな青いお守り袋だった。中央に描かれた花の模様が青白い光を放っている。
 美琴は鈴音から受け取ったそれを確認すると、懐から赤い糸を取り出し、お守り袋に結び付けた。
「これをこうして……できました」
 作業が終わると、美琴はお守り袋を吊るした赤い糸の輪を大きく広げて鈴音の顔の高さに持ち上げた。
「これからは、こうして首にかけておくとよろしゅうございます。片時も身体から離さぬよう」
「かたじけない」
 お守りの糸を首にかけてもらいながら、鈴音は礼を言った。
「それでは、ごめん」
 鈴音は美琴に背を向けると、自分の進むべき道を進み始めた。

 去り行く鈴音の背中が闇の中に消える頃、美琴は目の前の空間に手をかざした。
 辺りを照らしていたあやけしの炎がひときわ明るく輝き、その光によって空間に地図が描き出された。それを眺めながら、心の中で呟く。
 ――鈴音さま、あなたは知らないでしょう。私がどれほどあなたの事を想っているかを。
 地図の上には二つの点が描かれ、それぞれの点のそばに美琴と鈴音の名前が浮かび上っていた。
 その二つの点は、二人の現在位置を示している。正確には美琴の位置と、鈴音の持つお守り袋の位置だ。あのお守り袋には、この地図で場所を追跡できる、特殊な術が施してある。昨日のように身体から離されてしまっては目的を果たさなくなってしまうが、首にかけておけばその心配も減るだろう。
 涙にかすんだ視界の中で、鈴音が美琴から遠ざかって行く。見ているのが辛くなって、美琴は目をきつく閉じた。

 ――しかし、たとえその想いがかなわずとも、美琴は影ながら鈴音さまをお守りいたします。

 いくつもの大粒の涙があやけしの炎に照らされ青白く輝きながら、光で描かれた地図の上にこぼれ続けた。

―完―


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