舞のくすぐり受難 |
どれくらい眠っていただろうか?しばらくして舞は目を覚ました。そこは、どこかの地下室のような場所だった。舞は、その地下室の真ん中にポツンと置いてある診察椅子に縛り付けられていた。両腕は、万歳した状態で背もたれの後ろで縛られ、両足は椅子の脚にそれぞれしばられていた。舞は、なんとかロープを解こうと身を捩ったが、ロープは固く縛られていて解ける気配がない。いったい何故自分はこんな事態に陥っているのか?舞は知る余地もなかった。 「誰かっ!!だれか助けてぇ!!」 舞は叫んだが、その声はただ地下室に木霊するだけだった。 すると、いきなりドアから白衣を着た男が入ってきた。 「やあ、目が覚めたみたいだね。」 男はそういうと、不気味な微笑みをみせた。「あなたは誰なんですか!?なんでこんな....」 そこまで言いかけた時、白衣の男が口を挟んだ。 「君の言いたいことはわかるよ。でも君は自分の意思でここに来た....違うかい?」 舞は俯いた。確かに、この建物に入ったのは自分の意思だ。よく考えないで、好奇心のまま動いたのが軽率だった。舞は後悔していた。 「私をどうするつもりなんですか?」 舞は恐る恐る聞いてみた。 「表の看板見なかったのかい?『疲れた心を癒す』だけさ。ただ、その方法が少し変わっててね。舞ちゃんにはちょっと辛いかもしれないけど....。」 そう言うと、白衣の男はニヤリと笑って舞に近づいていった。舞は顔を引きつらせた。 「やだ、来ないで!!」 舞は叫んだが、手足を拘束されているためどうする事もできない。白衣の男は、舞の靴下を脱がせた。綺麗な素足が露になる。すると、男はポケットからニ本の筆を取り出して、舞の足の裏を撫でるように優しくくすぐった。 「くっくっくっ....止めて!!」 ほんの優しくくすぐられているだけなのだが、舞は激しく悶えた。「なるほど、かなりのくすぐったがりみたいだね。これは楽しみだ....。」 そう言いながら、白衣の男は筆のくすぐりを激しくした。 「くっくっ〜きゃはっはっはっはっはダメ〜くすぐりはダメ〜っ!!」 舞は小さな体を捩らせて、笑い悶えている。足の先がピクピクとくすぐったそうに動いている。 「じゃあ、そろそろ君の弱点を責めてあげようか?ここをコチョコチョすると、どんな女の子でも悲鳴をあげて笑い悶えるんだよ。」そう言うと、白衣の男は舞のむき出しになっている脇の下に手を伸ばした。荒く息をしていた舞は、それを見ると身を捩らせて叫んだ。 「ダメ〜っ!!脇の下は絶対ダメぇ!!」 こんな状態で脇の下をくすぐられたら....。そう考えるだけで、舞は背筋に寒気が走った。しかし、その手の進行を止める術はなく、男の指が脇の下で蠢いた。その途端、地下室に甲高い笑い声が響いた。 「きゃははははははっは〜っはっはっは」 止めどなく込み上げてくる、くすぐったさに舞はただわらいくるうしかなかった。舞はセーラー服を着ていたが、夏服で薄く、下には下着しか着けていなかったため、耐え難い刺激が絶えず舞を襲う。「きゃ〜はははははっ無理〜っ、死んじゃ、きゃ〜っはっはっは!!」 あまりのくすぐったさに、舞は涙を流して笑い狂った。 「しょうがないな、はい、泣かない泣かない。そろそろ向こうの準備も終わってるだろうから検査は終わりだよ、今楽にしてあげるからね。」 白衣の男はそう言うと、今まで以上に激しくくすぐった。 「きゃ〜〜っはっはっは、いや〜はっはっはひ〜ひ〜」 舞はもう限界だった。「いゃあああああ〜っ!!」 ひときわ大きな声をあげると、舞は失禁しながら気絶してしまった。しかし、これはまだ恐怖の始まりであることを彼女はまだ理解していなかった....。 |
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