舞のくすぐり受難 |
退屈な六時間目の授業も終わり、学校内には放課後の活気ある部活動の掛け声などが響いている。中学一年生の舞は、所属しているテニス部の練習を休み、家に帰宅するところだった。いつもなら元気に部活をしているのだが、今日は何故か気分が乗らない。と、言っても体調が悪い訳ではない。自分でも、その理由がわからないのだ。 「よし、こんな日は早く帰ってシャワー浴びて寝よ〜っと♪」 舞は気をとり直して帰路へと急いだ。 しばらくして舞は、見慣れない赤い建物を見つけた。朝は遅刻しそうで焦っていたために見落としていたのかもしれない。その建物の看板には、ただひと言『あなたの疲れた心を癒します』と書いてあった。いったいどういった建物なのか?外見からは判断できない。とりあえず休憩所のような所だろうと舞は思った。あまりに珍しい建物だったので、舞は中に入ってみることにした。
中は以外に広く、派手な外見に対して落ち着いた感じだった。受付のような場所を見つけたので、とりあえず聞いてみることにした。「あの〜ここはどういう建物なんですか?」舞の問いに受付の女性が答えた。
女性に連れられて、待合室のような所に辿り着いた。 |
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