レズ汁 〜ミダラーナ帝国の淫謀〜 |
ケッペキーナ帝国に帰国した三人の女戦士たちが、司法省ビル内の窓のない会議室に出頭した。 「シルヴィア・ミスト、シルキー・ステラ、セシル・アレイ、只今戻りました」 奥の椅子に既に着席していた司法庁長官は、部屋に入った彼女たちの姿を見た瞬間、眉間に皺を寄せた。 「戻ったのはよいのだが、なぜ服を着ていない。ミカ・サイトウの身柄はどうした」 長官の言葉どおり、三人の女戦士たちは一糸纏わぬ生まれたままの姿だった。 ただ一つ、股間の部分に装着した、ケッペキーナ帝国では考えられない形状の携帯電話を除いては。 彼女たちは会議室のテーブルに上がり、自分たちの裸体を見せつけるかのように長官の目の前に腰を降ろした。 「申し訳ありません。ミカ・サイトウは世界にとって極めて重要な使命を帯びており、我々に身柄を拘束される暇などないとの事です」 シルヴィアが釈明の言葉を発したが、ケッペキーナの国民としてあるまじき態度には、今後長官の言いなりにはならないという意思が表れていた。 長官に言葉を挟む暇を与えずシルキーが続ける。 「そのかわり、サイバーエクスタシー社がミダラーナ帝国内はもとより諸外国にも普及させようとしている携帯電話を押収して参りましたわ」 「その携帯電話は、先日私たちが押収した赤ワインの制御端末でもありますの」 セシルがそう続けた。 「そしてこれが、その携帯電話ですわ」 シルキーがそう言いながら、股間の携帯を操作した。 まるでケッペキーナ帝国の国民である事を忘れてしまったかのような女戦士たちの服装と態度に気を取られていた長官は、それまで気付いていなかった。 会議室の床が、いつの間にかワインレッドのゲル状の液体に覆われていた事に。 その液体の一部が何本かの触手となって床から伸び上がり、長官の周りを取り囲んだ。そしてそのうちの1本が長官の腕に絡みついた。 「ひいっ! いつの間にこの部屋にこんな物が!」 長官が慌てて腕に巻き付いた触手を振りほどこうとしたが、そうする間もなく別な触手がもう片方の腕にも絡みつき、さらに別な触手が両足に絡みついた。 「悪ふざけはいい加減にして、事の顛末をきちんと報告しなさい!」 あっという間に触手に大の字に拘束された長官が女戦士たちに命じた。 「もちろんですとも、じっくりと報告させて頂きますわ。長官の身体にね」 シルキーが再び股間の携帯電話を操作すると、更に別な触手が長官に近づいた。 その触手の先端が二股に分かれて長官のスーツのファスナーをつまみ、素早く引き下ろす。 「ちょっと、一体何をする気なの?」 「ですから、報告ですわ。この赤ワインに全身を悪戯されるのがどんなに気持ちがいいか、長官の身体に直接報告して差し上げるのです」 長官の質問にシルキーが答えた。 ファスナーを降ろされた長官のスーツから飛び出した長官の胸の二つの膨らみにワインレッドの触手が絡みつき、三股になった先端がそれぞれの膨らみの頂きに息づく蕾をつまみ、転がし始めた。 「いやっ、やめて、やめなさい!」 長官が叫んだ。 「本当にやめていいのかしら。でも長官の乳首、もうこんなに固くなってますわ。口ではいやがっていても、身体の方はもっと続けて欲しいみたいですわよ。身体と言葉の主張が食い違うこの状況、潔癖症の兆候ですわ」 シルキーの言葉にシルヴィアが答えた。 「それは大変。セシル、大至急治療してさし上げて」 「了解ですわ」 セシルが股間の携帯電話を操作すると、先端が手の形に変形した触手が長官の周りを取り囲んだ。 「ちょっと、一体何が始まるの?」 長官の質問に答える代わりに、手形の触手が動き始めた。 スーツを剥がされた長官の腋の下や脇腹、腰、お腹に手形の触手の指が這い回る。 「きゃはは、何これ、くすぐったーい、もうだめ、もうやめてぇ、きゃははははは!」 長官の甲高い悲鳴と笑い声が会議室に響いた。 「だめですわ。これは治療の一環なのですから」 「私たちもこの治療を受けたおかげで、今ではすっかり良くなりましたわ」 「ですから、長官にも早く良くなって頂かないと」 セシル、シルヴィア、シルキーの言葉を聞いて、長官は叫んだ。 「こんなので何が良くなるっていうのよ。早くやめなさい、きゃはははは!」 セシルが長官の足の付け根に手を伸ばし、その部分のぬめりを確かめた。 「やめて欲しいのですか? でも長官のここ、濡れてきてますわ。本当はもっと続けてほしいのでは?」 「そんなわけないでしょ、もうやめて、やめやさい、きゃはははは!」 「くすぐられる快感を長官が理解できないなんて、残念だわ」 「でも、くすぐられながらそこをなめられれば、すごく良くなるわ」 シルヴィアとシルキーの言葉の後で、セシルが提案した。 「ここをなめなめして欲しいってお願いして頂ければ、私の唇と舌で女の悦びをたっぷりと送り込んで差し上げますわ。そうすれば、くすぐりの刺激もたちまち極上の快感に変わりますのよ。さあ、お願いして下さいな。ぐちょぐちょになっている女の部分をなめて下さいって」 「そんな事、誰が言うもんですか、きゃはははは!」 長官はセシルの提案を拒否し、再び甲高い笑い声を上げた。 「それは残念ですわ。でもご安心下さい。そのまま24時間くすぐられ続ければ、そのうち気持ち良くなってきて、潔癖症も治っていきますわ」 シルヴィアのその言葉を聞いて、長官が必死に叫ぶ。 「そんな、24時間なんて、そんなの無理っ、絶対無理っ、きゃははは!」 「24時間で無理ならば、48時間でも72時間でも……」 「だめぇ、そんなにされたら死んじゃうぅっ!」 長官の叫びに、セシルが長官の恥ずかしいおねだりを催促した。 「でしたら早くお願いして下さいな。ぐちょぐちょになっている女の部分をなめて下さいって」 セシルの要求するその言葉はケッペキーナの国民が決して口にしてはならない言葉だった。 ましては司法長官とあろう者が口にする事など絶対にあってはならないのだ。 しかし、すさまじいくすぐりの刺激に耐えきれず、ついに長官はその恥ずかしすぎるおねだりの言葉を大声で叫んだ。 「きゃはははっ、ぐちょぐちょに、きゃははは、なっている、きゃははは、女の部分を、きゃははは、なめて下さいっ、きゃはははは!」 「はい、良くできました」 セシルは待ってましたとばかりに長官の股間に顔をうずめ、既に女の淫らな恥ずかしい証で濡れそぼった花園を舐めしゃぶり始めた。 「ああっ! 何これ、すごい、あそこが、とろけそうで、こんなの、こんなの……」 生まれて初めて味わう雌の快感の凄まじさに、長官が悲鳴と喘ぎ声を上げた。 「ああああぁぁぁぁっ!」 長官の甲高い悲鳴が会議室に響いた。長官の身体がガクガクと震えながら大きくのけぞり、やがてぐったりと動かなくなった。 「長官ったら、イクの早すぎ」 長官の身悶えを観察していたシルヴィアが感想を述べた。 「でも長官の潔癖症を完治させるためにはあと百回くらいはイって頂かないと」 シルキーの言葉に長官が長官が再び声を上げた。 「そっ、そんな、あと百回も?」 「それでは、次は私の番ですわね」 早速とばかりに、今度はシルヴィアがセシルのいた場所に陣取り、長官の股間に顔を埋めた。 「ああっ、何これ、そんな所、そんなふうにされたら、また……、ああっ、もうだめ、もうだめぇっ!」 セシルとはまた異なる淫らな舌先と唇の動きに、長官は再び甲高い悲鳴と喘ぎ声を上げ始めた。 「あたしも、この携帯で……」 「あたしも……ああっ、いいっ!」 セシルとシルキーが股間の携帯を操作した。携帯の凄まじい振動が快感の嵐を二人の身体に送り込み、ガクガクと震わせる。 「ああっ、だめぇ、また…… ああああああ」 長官が再び激しく身体を痙攣させながら、甲高い悲鳴を上げた。 「今度は私の番ですわ」 シルキーが待ってましたとばかりに長官の股間に顔を埋めた。 これまで女が淫らな快感を堪能する事がいけない事であるという国の教えが正しいと信じ込んでいたが、それは誤りであったとシルキーは気付いていた。 雌の歓びは天から与えられた歓びであり、それを抑圧するという事は人々の間に不満を生み、様々な争いの原因となるであろう。 国の教えは人々の生きる事への歓びを抑圧し、国が戦争を始めた時に徴兵を拒否する人々を減らす目的で行なわれている洗脳の一環に違いない。 その洗脳を解くためには、自分たちが雌の歓びを、そして生きる歓びを国の幹部に知ってもらう必要があるのだ。 シルキーは長官に女の快感を知ってもらいたいという一心で、懸命に唇と舌を動かし続けた。 「もうだめ、もうだめぇっ、あああああぁぁぁぁ」 長官がシルキーの唇と舌先とワインレッド触手によるくすぐりの快感に、再び身を震わせ甲高い悲鳴を何度も上げ続けた。 そして、セシル、シルヴィア、セシルもまた、携帯電話の振動により女の花園に送り込まれる凄まじい快感の嵐に身体を大きくのけぞらせ、甲高い悲鳴を何度も上げ続けた。
ケッペキーナ帝国からの訪問者がミダラーナ帝国を立ち去ってから数週間が過ぎた夜、ミカ・サイトウは女王の三重塔の屋上に呼び出された。 ―完― |
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