くすぐり倶楽部物語 |
夏海は板を張り合わせて作られた×字のハリツケ台に縛り付けられた。夏海の抵抗も無駄だった。 「さて、じゃあ準備もできたことだしそろそろ始めようか」 向井部長はそう言うと夏海の首筋に軽く触れた。 「きゃはっ!!」 夏海は首を引っこめた。向井部長は首から手を離した。 「ん〜夏海ちゃん、かなりのくすぐったがりみたいだねぇ、優秀優秀....」 そう言うと向井部長は夏海の靴下を脱がせた。夏海は何をされるかだいたい見当がつき身を捩らせた。 「お願いです!それだけはやめてくださいっ!!」 夏海の言葉を無視した向井部長は、夏海の足の裏を軽くくすぐった。 「くっ....きゃっはっはっや、やめてくださいっ!」 夏海の足の指がくすぐったそうにクネクネ蠢く。 「うん、いい反応をするね。ところで夏海ちゃんの弱点はどこかなぁ〜」 そう言うと向井部長は、足の裏から上半身の方にゆっくり指を這わせた。くすぐったい刺激が夏海の全身を襲う。ハリツケにされているので何もできない。這い上がってくる指によってだんだん夏海の制服がはだけてくる。上着のボタンはすべて外された。 「ち、ちょっ何するんですか?!」 夏海はだんだん恐ろしくなってきた。いったい自分は何をされるのか。その時、向井部長の指がブラウスの上から脇の下に触れた。 「きゃあああっ!」 夏海は悲鳴を上げた。今までとは比べ物にならないほどの感覚に襲われる。 「やっぱり脇の下が弱点だったんだねぇ。どうする?このままくすぐり責めにしてもいいけど、君があの事をしゃべってくれたらやめてあげるよ。さあ、どうする?」 そう言うと向井部長は脇の下に触れるか触れないかギリギリのところで指を蠢かせた。夏海は必死だった。 (どうしよう....もし本当の事をいったら佳代に迷惑かけちゃう。でも、くすぐられたくない....) 「さあ、夏海ちゃん。心は決まったかな?」向井部長が不気味に笑いながら尋ねた。夏海はよく考えた結果黙秘し続けることにした。「い、言えません!」夏海はただ一言叫んだ。向井部長は深い溜息をはいた。 「なるほど、そういうことなら仕方ないなぁ」 向井部長は夏海の弱点である脇の下に指を食い込ませた。 「くぅっ〜!!」 夏海は必死にくすぐったい刺激に耐えた。しかし万歳した状態で拘束されているため、全開の脇の下への刺激は半端ではなかった。 「くっ....お願いします!それだけはや、やめてくだ....っ!!」夏海の言葉もむなしく向井部長は夏海の脇の下をコチョコチョくすぐり始めた。 「きゃ〜っはっはっはいや〜っはっはっは!!」 夏海は激しく笑い悶えた。それは女の子が耐えられる刺激ではなかった。 「ひ〜っひっひっひっいや〜っいや〜っ」 かわいい顔が苦しそうに歪む。ハリツケになっている夏海は、笑い泣き叫ぶしかなかった。 「どうする夏海ちゃん、今ならまだ間に合うよ。しゃべってくれればやめてあげるよ」 向井部長は夏海の耳元で囁いた。しかし、夏海は黙秘し続けた。その顔は涙と汗でぐしゃぐしゃだった。 「きゃ〜っはっはっはいや〜っはっは、死んじゃうぅっ!!」 夏海は半狂乱状態で笑い叫んでいた。泣いているのか笑っているのか自分でもわからなかった。 「じゃあ、そろそろ本番いこうかな。みんな始めてくれ」 向井部長は近くにいた4人の部員に指示を出した。 「えっ!?〜くっくっきゃ〜っっっっはっははっ、そんな〜はっはっは」 4人はなんと夏海をくすぐりだしたのだ。2人は腰とお腹、あとの2人は足の裏である。まさにくすぐり地獄である。 「ひ〜っひゃははは、死ぬ〜ホントに死ぬぅ〜きゃ〜っはっは!」激しいくすぐり責めに耐えてきた夏海だったがとうとう耐えきれなくなってしまった。 「し、しゃべります〜っくっくっしゃべりますからぁっはっはっもうやめてください。」夏海はとにかくくすぐりから開放されたかった。 「やっとその気になってくれたか。夏海ちゃん偉いよ!よしみんなストップだ」 向井が指示すると全員くすぐるのをやめた。やっと夏海は悩ましいくすぐり責めから開放されたのであった。 「さぁ、じゃあしゃべってくれ。君にこのことを教えた人物は誰か。言っておくけど、嘘をついたら死ぬまでさっきみたいにコチョコチョしてあげるからな」 その言葉に夏海は身を震わせた。 |
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