(た)作品

塾帰りのエレベーターで
〜女子大生編〜

第2章 二人で密室に閉じ込められて
 オシッコがしたくなっている女子大生と俺を乗せたまま、エレベーターはまだ動かない。

 さっきからオシッコがしたくて困っている女子大生を中に閉じ込めたまま、エレベーターはもう1時間以上も止まったままである。


「お手洗い行きたい…、ああトイレいきたい…」

 停電で止まってしまったエレベーターの中で激しく尿意を催してしまった女子大生は、ものすごくオシッコがしたいのにトイレに行けなくて、それでもなお、女子大生は自分の体の中で容赦なく激しさを増す意地悪な尿意と必死に戦っているようだった。俺は彼女を早く解放してあげたいと願ったが、電気も救助も一向に来ない中で、どんどん激しくなってゆく猛烈な尿意にもだえ苦しんでいる女子大生の姿を前に、何もしてあげられない。

 激しい尿意にじっとしていられなくて、美しい女性が髪を振り乱しながら必死にオシッコを我慢している姿を目の前に、俺はどうすることもできないのだ。

 美しい女性がオシッコがしたくて思わず体をくねらせる姿に、俺はただ黙って見ていることしかできなかった。


「ここから出してください、誰か…、ああ、ほんとにトイレいきたい」

 どうしてもオシッコがしたくなってしまった女子大生は、助けを求めようと何度かエレベーターの壁を叩いた。しかし、マンションの住人はみんな家の中でテレビを見たり談笑している時間で、彼女のたてる物音に反応するものは何もなかった。

「ああ、トイレ…、もう!。ああトイレトイレトイレ」

 どうしようもなくトイレに行きたくなって、猛烈にオシッコがしたいのを必死にこらえる女子大生。

 女子大生はもうどうしてもオシッコがしたくて、腰をかがめるようにして壁にもたれ、手は太ももをつかみ、そして腰を上下に揺すって必死に尿意に耐えている。


 そんなあられもない姿で、いよいよ切羽詰まった尿意に若い女性が顔をゆがめて必死に足踏みしている様子を、もしも同性の女の子が見たら、もう目を覆いたくなるばかりの惨状に違いない。

 もはや彼女はジダンダを踏むだけでは耐えられず、何度も膝を曲げては体をせわしなく上下に揺らし、ヒップを後ろに突き出した姿勢で艶めかしく腰をくねらせているのだ。


 猛烈な激しい尿意に襲われて、美しい女性が髪を振り乱して必死にオシッコを我慢する姿に、俺はドキドキし始めていた。どうしてもオシッコがしたくなって、何度もジダンダを踏み、懸命に身をよじりながら尿意と戦っている若い女性の姿を目の前にして、俺は平常心を失いそうになっていた。

 体をくの字に折り曲げて、本当に苦しそうな表情を浮かべながら、下半身に容赦なく迫り来る尿意に身もだえる女性…。やがて彼女は壁に片手をつき、もう一方の手をそっと自分の下腹部にあてた。


 足を震わせて、モジモジしながら必死にオシッコを我慢する女子大生。中でも、尿意が時々ぎゅーっと強くなるときがあるようで、そのたびに、彼女の口からは「ああーっ」という喘ぎ声が洩れ、表情はこわばり、右手はきつく握られて、そして、左手は女のからだのいちばん大切な部分をぎゅっと押さえた。そして、尿意が激しさを増すにつれ、もうオシッコがしたくてしたくてたまらなくなっている女子大生の表情が、さらに険しさを増してゆく。

 津波のような激しい尿意に何度も体を震わせて、飛び跳ねたり足踏みしたりしながら必死にオシッコを我慢する女性。うら若き美しい女子大生が壮絶な尿意に狂おしく身もだえる姿に、俺の心は激しく動揺していた。


 必死に尿意と戦っている女性の息遣いはどんどん激しくなって、ときどき「ああ〜っ」という悲鳴をあげては、両手で左右の太ももをぎゅっと握りしめ、女は激しくジダンダを踏むのだった。

 脂汗をかいて苦悶の表情を浮かべ、苦しそうにうめき声をあげながらブルブルと体を震わせている女子大生は、尿意の津波が来るたびに膝をすぼめて体を硬直させ、その瞬間には息さえも止めているようだった。

 もはやまっすぐ立っていることもできず、中腰の姿勢で何度も体を震わせる女子大生。容赦なくこみあげる残酷な尿意に、息も絶え絶えになり、全身をこわばらせながら激しい尿意に耐える美しい女性の額には、玉のような脂汗がにじんでいた。

 髪を振り乱して必死に尿意に耐えている女性の頬を、幾筋もの脂汗が流れ落ちる。

 女子大生は、もう今にもオシッコをもらしてしまいそうだ。


 俺は、さっきから懸命にオシッコを我慢し続けている女性に、

「大丈夫?」

と、声をかけてみた。とめどなく込み上げる激しい尿意に下半身を激しく責め立てられ、女子大生はもう本当に苦しそうな表情になっていた。

「オシッコが、もれそう…」

 彼女は、俺に対する返事とも独り言ともとれないことを言った。激しい尿意に追いつめられた女子大生は、もはや爆発寸前のようにわなわなと体を震わせ、横から見ていても、女性の尿意がもはや限界に近づいていることは明らかだった。膝を揺すりながら延々とオシッコを我慢している美しい女性は、いよいよ決壊寸前の崖っぷちに追い詰められて、必死にもがいているように見えた。

 容赦なくずんずん高まる尿意に襲われて、彼女の表情がどんどん険しくなってゆく。女性の尿意は強弱を繰り返しながらだんだんきつくなっていくもののようで、彼女は、ふぅ、と息を吐いて天井を見ることもあれば、またすぐに拳を握り、膝を前後に動かしてもじもじし始める、ということの繰り返しで、それでも女子大生の表情には、確実に険しさがつのっていくのが見てとるように分かった。

 女子大生の尿意は、確実に限界に近づいているようだった。俺が見かねてもう一度非常装置のインターホンを押すも、色よい返事は返ってこない。

「オ…オシッコが…ああっ、オシッコもれそう…」 「もうだめ…もれちゃう…、も…もうがまんできない」

 女性の口から不意にそんな言葉が洩れた。迫り来る尿意と戦い、今にも失禁しそうになって狼狽している女は、それでも容赦なく襲いかかる残酷な尿意の前に、もはや絶望の淵に追いつめられているようだった。


「オシッコ…、ああ、オシッコしたい…」

 女性は相変わらず腰を揺すり、脚を擦り合わせながら必死にオシッコを我慢していた。そして、一生懸命にオシッコを我慢する仕草をしながら、彼女は何かを懇願するような表情を俺に向けた。なんとかしてください、お願い、私を助けてください…。彼女がそう訴えかけていることは明らかだった。でも、こんな状態で、この美しい女を襲うオシッコガマン地獄を終わらせることが、俺にどうしてできよう。

 長時間にわたって激しい尿意の攻撃に晒されてもがいている女子大生の苦痛に歪んだその顔は、とても見ていられるものではなかった。ぶるぶると体を震わせて、美しい女性が髪を振り乱しながら必死に尿意に耐えている姿は、とても現実のものとは思えないものだった。


 俺が最後の頼みでもう一度インターホンを鳴らすも、状況は何ら変わらない。

「オシッコしたい…、オシッコ…、も、もうだめ…、もれるぅ」

 彼女は、苦しそうな表情で俺に言った。それは、助けを求めているというよりは、人のいない所で底なし沼に落ちようとしているとき、周りに誰か人がいないかと思って周囲を見回しているような、そんな表情だった。彼女の悲痛をどうにもできない俺は、申し訳なさそうな表情を彼女に向けた。この時、もう女子大生の頭の中には、「おもらし」の4文字がちらつき始めているに違いなかった。


 女子大生は、俺の隣で今にもオシッコをもらしてしまいそうになりながら、それでもあきらめないで尿意をこらえていた。もう俺の顔を見ることはなかった。迫り来る激しい尿意と、徐々に忍び寄るおもらしの恐怖に苛まれながら、女は唇をかみしめ、前屈みになりながら小さく足踏みを続けていた。

 股間から恥ずかしい液体をほとばしらせてしまいそうになりながら、体をくの字に曲げて両手を股間に挟み、苦悶の表情を浮かべて必死に尿意をこらえる女子大生。 

 やがて、尿意に耐える女子大生の足踏みはゆっくりになり、最後には止まってしまった。ぴっちりとして、股間を含む下半身のシェイプをくっきりと浮かび上がらせる白いジーンズに包まれた両足をぴったりくっつけて、美しいはずの女性の顔を見れば、顎を出して、口をうっすらと開けている。

 女の生理現象によって屈服させられそうな女子大生のうつろな瞳を、俺は見るともなく見つめていた。


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