(た)作品

水たまりのできる模擬試験

第3章の2(廊下編)
(服装は、キュロット姿という設定です)
 試験時間は、残り10分になっていた。女子高生の尿意は、もう耐えられないものになっていた。申し出てトイレに行かせてもらおうと、女子高生は何度か腰を浮かせかけたが、隣の男子生徒の顔を見たら、やっぱり言い出せなくなって、結局は自分の席で、切迫する尿意を必死に耐え続けるのだった。

 やがて、試験時間はあと1分となった。女子高生は、これでトイレに行ける、ということしか頭になかった。どんな所でもいいから、女子トイレに駆け込んで鍵をかけ、スカートをたくし上げてパンツを下ろし、それから勢いよくしゃがみこんで、全てを解き放って思いっきりおしっこがしたい、女子高生の今の願望は、悲しいかな、その一つだけであった。

 そしてテストが終わった。これでトイレにいける、と思って女子高生は腰を浮かせかけた。他の受験生も、退席しようとして立ち上がった。そこへ、

 「答案用紙を回収しますので、もう少しお待ちください」

という無常の声がした。

 「そんなぁ…」

 女子高生は、もうどうしてもトイレに行きたくなっていて、激しい尿意に顔をゆがめ、体を前後に揺すりながら必死でおしっこを我慢していた。女性の尿意は既に限界に達していて、女子高生は、まだかまだかと教室の前の方を見つめながら、ギリギリまで高まった尿意を懸命に耐えていた。女子高生は、おしっこの我慢が限界を超えつつあることは分かっていたが、このタイミングで、トイレに行かせてくださいと申し出ることはできないと、それもよく分かっていた。

 大教室なので、答案の回収には時間がかかるのは、仕方のないことだった。窓の外に見える他の教室では、もう解散して休憩に入っているが、こっちはまだ作業に手間取っている。可憐な女子高生は、身をよじる思いで懸命に尿意をこらえながら、解散の時を待った。

 「それでは今から休憩に入ります」

 その声で、みんな一斉に廊下に飛び出した。みんな他の受験生と話したり、次の科目の勉強をしたりと様々であったが、女子高生が目指したのは、もちろん、女子便所である。

 ところが、その女子便所が見当たらない。エントランスホールに会場見取り図を見つけた。それを見て、女子高生は凍りついた。

 今日の試験会場である「英剛学園高校」というのは、実は男子校だったのだ。中高一貫の女子校に通う女子高生が、自宅から遠く離れたこの高校の存在を知るのは今回が初めてで、もちろん、ここが男子校であることなど知るはずもなかった。男子校なのであれば、普通のフロアに女子便所などあるはずがない。理数系受験者を多く割り当てた会場なので、男子校を会場に使ったことは分からなくもないが、会場見取り図によると、女子便所は1階の職員用、あとは3階と5階を今日だけ女子専用に変えてある、ということのようだった。彼女は1階の職員用に行列があるのを見てから3階に上がったが、もともと男子用なので個室は少なく、1階よりも長い行列になっていた。明らかに、彼女の教室の受験生は、答案の回収に時間がかかって出遅れたのだった。

 女子高生は、もう尿意が激しくなりすぎて、5階に上がるのをあきらめ、再び1階の職員用便所に戻ってきた。前には7人ほど並んでいたが、よく見ると、この職員用女子便所は、ドアの向こうがすぐそのまま個室で、要は、便器は1つしかないのである。

 しかし、もうここに並ぶしかなかった。3階は20人以上並んでいたが、個室がいくつあるかなんて数えてこなかったし、再び歩いて階段を上がるなど、もう自分には無理なことだと女生徒は思った。

 列に並ぶと、再び猛烈な尿意との激闘が待っていた。もちろん、今まででも激しい尿意を感じていたが、トイレ探しに気が紛れていただけのことだった。

 立っていると、ただでさえ膀胱の出口は下を向いているのに、そこへ、自分の膀胱にパンパンにため込まれた女性尿の重みが加わって、女子高生の尿意は耐えがたいものになっていた。女子高生は、靴の中でつま先をぎゅっと折り曲げ、手のひらをぐっと握りしめながら、必死になっておしっこを我慢した。

 女子トイレの列の中で、膝を擦り合わせてもじもじしながら必死でおしっこを我慢する女子高生。他の女の子たちも結構我慢しているようだったが、彼女ほど危機的に見える子は他にいなかった。女子高生は、ときどき片足を浮かせたり、脚をクロスさせたりしながら、猛烈な激しい尿意に耐えていた。

 女子高生は、もう足踏みするほどトイレに行きたくて、体を「く」の字に折り曲げ、脚をばたつかせながら懸命におしっこを我慢していた。そんな中、はしたない格好で必死に尿意をこらえる女子高生の存在に気づき、遠巻きに注目する男の子たちが現れ始めていた。

 「おい、あの子ヤバいんじゃないの」

と仲間が指さす先の行列の途中には、ジダンダを踏んだり、腰をくねらせたりしながら必死で尿意に耐えるキュロット姿の女子高生の姿があった。容赦なく迫り来る尿意に身をよじって悶絶するその様子が、失禁寸前の猛烈な尿意に耐えながら、何とかおもらしだけは避けようと、顔をゆがませながら懸命におしっこを我慢している女性のあられもない姿であることは、少し注意して見ればすぐ分かることである。

 女子便所の前で、そわそわと小さく足踏みしながら、一生懸命におしっこを我慢する女子高生。女性は、ときどき周囲の視線を感じては足踏みをやめるものの、下半身から全身を突き上げる尿意にじっとしていられず、またすぐに体をくねらせては、やがてもじもじとみっともない足踏みを始めてしまうのだった。

 目の前の列はあと3人になっていた。それっきり、列は全然進まない。トイレの前で必死に尿意を耐え続ける女子高生の頭の中には、そろそろ、「おもらし」の4文字がちらつき始めていた。もしも…もしもこのまま列が進まなかったらどうしよう…、そして、このままここでおしっこが我慢できなくなったらどうしよう…。女子高生は、なかなか進まない行列にあせりを隠せないまま、急速に忍び寄る失禁への恐怖に怯えた。もしそうなったら、必死に閉じているはずの尿道を通って、恥ずかしい黄色の液体が、女の体の外に溢れ出てしまうのだ。女性自身の意に反して、恥ずかしい女のおしっこが体外に排泄されてしまうということは、衆人環視の中、尿意に耐え切れなかった女子高生が、着ている服を黄色く汚しながら、下着の中にショボショボとおしっこをしてしまうということであり、あるいはまた、限界に達した尿意に苛まれながら廊下に立ちすくんでいた女子高生が、トイレを目の前にしておしっこが我慢できなくなり、恥じらいながら着衣の中に尿を失禁してしまうという、女性にとって本当に言いようのない屈辱的な姿を、周囲の男の子たちの前で晒すことを意味するのだ。

 高校2年にもなって、トイレの順番待ちで尿意に耐えられなくなって、みんなが見ている前で、恥ずかしい「おしっこのおもらし」をしてしまう…。そんな予感は、17才の女子高校生にとって、耐えられない恐怖だった。壮絶な尿意との激闘を繰り広げたあげく、ついにおしっこが我慢できなくなって、ほとばしる液体で下着を濡らしてしまう…、そんなみっともない姿を人に見せるなんて絶対イヤ…。女子高生は、やがて訪れるかも知れない恥辱への予感に震えた。高校生にもなって、人前でおしっこが我慢できなくなって、服を着たままパンツの中に排尿し、キュロットの裾から黄色い液体をしたたらせながら、自分がもらしたおしっこで床を濡らしてしまう…。そんなみっともない「女子高生のおしっこおもらし」を、もしもまわりの男の子たちに見られてしまったら、あまりの恥ずかしさに泣き崩れてしまうだろう…。

 徐々に忍び寄るおもらしの恐怖に苛まれながら、切羽詰った尿意をどうにもできない女子高生は、トイレのドアを見つめては、体を震わせながら激しい尿意に耐えていた。

 いよいよ切迫する女子高生の尿意は、限界近くで何度も押したり引いたりを繰り返していた。あるとき突然、どうしようもなく強く激しい尿意が押し寄せて、もう本当にもらしてしまいそうになるほど猛烈におしっこがしたくなるときがあった。そんなとき、女子高生は脚をクロスさせ、内股を必死に締めつけて、可憐な女性の水門が開いてしまうのを何とか水際で防いでいた。

 耐えがたいほどの猛烈な尿意に苛まれながら、身をよじる思いで懸命におしっこを我慢する女子高生。やがて、おしっこがもれそうになるほどの強い尿意が押し寄せる間隔が、徐々に短くなっていった。そのたびに女子高生は脚をクロスさせ、内股を必死に閉じて、全身をこわばらせ、力をふりしぼって懸命におしっこを我慢した。強い尿意が押し寄せてきて、おしっこをもらしそうになるたびに、女子高生は体をぶるぶる震わせ、全身に力を込めて、必死になっておしっこを我慢した。次々と押し寄せる猛烈な尿意にあえぎ、息もできなくなって、時折「んっ」という小さなうめき声をこぼして全身をこわばらせる様子は、もう、この女子高生におもらしの時が近いことを知らせていた。でも、彼女の前の人も必死である。とめどなく押し寄せる尿意に激しく悶える女子高生を後ろに見ながら、彼女に順番を替わってあげようという人は誰もいなかった。

 「んっ」という声を出してうめき、しばらくするとハアと大きく息をつき、そのあと、また激しい尿意の波が押し寄せてきて、「ああ…」という焦ったような小さなあえぎ声のあと、「んっ」とうめき声をあげて全身をこわばらせる…。もう尿意は既に限界に達していた。我慢に我慢を重ねたおしっこ。でも、ここでもらしてしまうわけにはいかない。それなのに、まだトイレの順番は回ってこない。ああ、何とか最後まで持ちこたえなければ…。そう思って、女子高生はあきらめないで尿意をこらえ続けた。

 おしっこが、もれそう…。ああおしっこしたい…。はやくして…は、はやくぅ…、もうだめ…。お願い…お願いだからはやく…。ああ、おしっこがもれるぅ…。

 激しく尿意をもよおし、今にも失禁しそうな女子高生が、心の中で叫んでいる。もちろん、誰の耳にも届かない。

 はやく…はやくしたい…。ああ、もうもれるぅ…。はやく…はやくおしっこしたい…。も、もれるぅ…。ああおしっこしたい…。ああん、はやくぅ…。お、おしっこがでちゃう…。

 順番が、ようやく次に回ってきた。今入った人が出てくれば、自分がおしっこすることができる。早く入って、便器から音がしようがしまいが、とにかく思いっきりおしっこがしたい…。女子高生は、自分が便器にしゃがんでいるところを想像した。それが、いけなかった。

 あとちょっとだと思った途端、せっかく別のことを考えてごまかしていた頭の意識が、おしっこのほうに集中してしまい、尿意がさらに強くなって、もう今にもおしっこがもれそうになってしまった。

 その直後、また激しい尿意が押し寄せてきて、女子高生はほんの少し、おしっこをちびった。それ自体はすぐにパンツに吸われたが、女性の水門からおしっこが少し溢れたという事実が、彼女自信に、もう一刻の猶予もないのだ、という現実をつきつけた。目の前に迫った失禁という悲劇の予感を振り払うように、女子高生は最後の力をふりしぼって、短い女性の尿道を必死に閉じていた。

 次の瞬間、膀胱に満たされた女子高生の尿が、出口を求めて一斉に水圧を上げ始めた。今さっき仲間が通って外に出て行ったばかりの水門を、正確に突いて、押し拡げてくる。可憐な女子高生の下半身の中で、もはや陥落寸前となった女の膀胱が狂ったような悲鳴をあげている。女はいよいよ陥落寸前になり、体をくの字に曲げたまま、下半身を襲う猛烈な尿意に激しく悶えた。限界を超えた尿意に立ち尽くす女性、失禁へのカウントダウン…。

 女子高生は、もう今にもおしっこがもれそうになりながら、片手で前を押さえ、もう片方の手でトイレのドアを激しくノックした。それは、おもらし寸前の女がジダンダを踏みながら見せる最後の抵抗だった。しかし、中からは非情なノックが返され、いよいよ切羽詰った女は慌てふためく。

 いや…、でちゃう…。ああ、おしっこがもれるぅ…。あ、だめ…も、もれそう…。もうもれるぅ…。ああ、おしっこもれそう…。も、もうだめ…、ああ、ほんとにおしっこが…でちゃう…

 女子高生はうろたえた。もうすぐおしっこが出始めてしまう、でも目の前のトイレはまだ空かない…。いよいよ失禁寸前の崖っぷちに追い詰められた女子高生は、一瞬意味もなく右に左に体を動かしたが、すぐに体を前屈みにして、右手でドアのノブをつかんだ。そして周囲の人目もはばからず、残された左手で自分の股間をギュッと握りしめると、ドアを再び激しくノックして、「早く、早くぅ」と、トイレの外から中に向かって叫び始めた。女子高生は、さっきから前屈みの姿勢でガクガク震えながら、最後の力をふりしぼって必死で尿意に耐えている。周囲の誰から見ても、次の瞬間に、この美しい女性が恥ずかしいおもらしをしてしまうことは間違いなかった。失禁という結末によって、女性の尊厳が音をたてて崩壊する恥辱の瞬間が、もうそこまで近づいていた。
 
 もうだめ…、おしっこがもれるぅ…。ああ、だめ…ほんとにもうだめ…。も、もう…おしっこが…ああ、で、でちゃう…。

 どうしても我慢できなくなってしまったおしっこ。もはや失禁秒読みの女子高生は、ドアのノブを握りしめ、激しく表情をゆがませたまま顔をあげると、やがて中腰の姿勢で小刻みに震え始めた。さっきから目の前にいる女性の壮絶なオシッコ我慢に気づいていた男子たちは、その女性が今にもおしっこを失禁しそうになって狼狽している様子を、ただ固唾を飲んで見守っているのだった。

 そして、ついに…、


「いやっ!…、あ、ああーっ」

 女子高生が小さな悲鳴をあげた。その直後、女性の股のあたりからくぐもった音が聞こえるともに、白いキュロットのお尻の内側から、ゆっくりと黄色いシミが下に向かって広がり始めた。そして次の瞬間、キュロットからのぞいている女性の脚の上を、ゆらゆら線を描きながら液体が流れ落ち始めた。

 ついに尿意をこらえきれず、トイレを目前にして、17才の女子高生がおしっこをもらした。キュロット姿で立っている女子高生の下着の中で、女性の下半身から生温かくて黄色い液体がほとばしっていた。ずっと激しい尿意に耐えていたのに、あと一人のところでおしっこが我慢できなくなって、立ったままパンツの中におしっこを失禁する女子高生。我慢に我慢を重ねたあげく、廊下でおしっこをもらしてしまった可哀想な女子高生の様子を見ていた男子たちは、みんな立ちすくんでいた。実際にそこで見えているのは、同じ年の女子高生の、恥ずかしいおしっこおもらしの姿なのだ。

 トイレ待ちの順番が来るまでおしっこが我慢できなくて、周囲のみんなに見られながら、着衣のまま立ち姿でパンツにおしっこしている女子高生。トイレが間に合わなくて、立ったまま廊下でおしっこをもらしている姿をみんなに見られて、女子高生は恥ずかしくてたまらなくなり、黄色いおしっこを床に垂れ流しながら、ゆっくりと崩れるようにその場にしゃがみこんだ。

 それでも、女子高生の排尿はまだ止まらない。しゃがんでいる間も、おしっこが我慢できずに尿を失禁する女性の下半身からは、温かい女の子のおしっこが、ジョーッという恥ずかしい排泄音とともに、いつまでもほとばしり続けた。女子高生は、廊下でしゃがんだままパンツの中に排尿する恥ずかしい失禁姿を晒しながら、自分の体から黄色い液体がほとばしるのを少しでも早く止めようと、何度も下腹部にぎゅっと力をこめた。しかし、女の体が勝手に尿を排泄しているものを、そんなに簡単には止めることができなくて、服を着たままパンツにおしっこをもらしている女子高生のあそこからは、なおも温かい女性尿がこんこんと溢れ出し、キュロットのお尻からは、恥ずかしい黄色の液体が、ショボショボと床に流れ落ち続けた。そして周囲の男の子たちは、トイレの前でしゃがみこんでおしっこを失禁している女子高生のはしたない排尿姿を、じっと息をひそめて最後まで見つめていた。

 やがて、女子高生の壮絶なおしっこおもらし、その全てが終わった。自分の排尿で着ている服を汚してしまった女子高生の、あの白かったキュロットは、股から下が黄色く染まり、太腿の部分が脚にべったりとくっついて、そして、かすかに臭い始めていた。可哀想な女の子のまわりには、女子高生の尿で水たまりができ、その水面からは湯気が立ち昇っていた。そして、廊下で立ちすくんで排尿する姿の一部始終をみんなに見られ、自分が失禁したおしっこで下着も靴も下半身もびしょびしょに濡らしたあげく、おしっこを排泄する音までも周囲に聞かれてしまって失意に暮れる女子高生が、恥ずかしさのあまり呆然としながら、一人で水たまりの上にしゃがみこんでいた。


 (廊下編)完


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