(た)作品

水たまりのできる模擬試験

第3章の1(教室編)
(服装は、制服のスカート姿という設定です)
 試験時間は、残り10分になっていた。女子高生の尿意は、もはや耐えられないものになっていた。女子高生は、もうどうしてもおしっこがしたくて、申し出てトイレに行かせてもらおうと何度か腰を浮かせかけたが、隣の男子生徒の顔を見たら、やっぱり恥ずかしくて言い出せなくなり、結局は自分の席で必死におしっこを我慢し続けるのだった。

 あ、あと10分…。

 テスト中に、どうしてもトイレに行きたくなってしまい、もじもじしながら必死におしっこを我慢する女子高生。尿意はもう限界に達していて、それでもトイレに行かせてとは言い出せずに、女子高生は自分の席に座ったまま、体を前後に揺すって激しい尿意に耐えていた。

 ちゃんと試験監督に言ってトイレにいかせてもらおう…、いや、あともう少しだから大丈夫…。女子高生は、切迫する尿意に心の中で葛藤を重ねながら、下半身では我慢に我慢を重ねていた。

 試験終了まで、あと5分になった。女子高生の尿意は、限界に近づきながら、押したり引いたりを繰り返していた。あるとき突然、もう本当におしっこをもらしてしまいそうになるぐらいの強い尿意がぎゅっと押し寄せ、あまりの尿意の激しさに息もできなくなり、ガクガク体を震わせて激しく身悶えたあと、少し息をついては、また膝を揺すっておしっこを我慢し続けている、ということの繰り返しになっていた。

 おしっこしたい…、ああ、おしっこしたい…。ああん、はやくぅ…。
 
 女子高生が、心の中で叫んでいる。羞恥心が邪魔をしてトイレに行けずにいる女子高生の体の中で、容赦なく確実に高まってゆく猛烈な尿意。女子高生は激しい尿意を必死でこらえながら、ときどき脚を組み、内股をぎゅっと締めつけて、下半身の水門が開くのを防ごうとした。

 おしっこをもらしてしまいそうになるほどの強い尿意が押し寄せる間隔が、少しずつ短くなってゆく。そのたびに息を止めて脚を懸命に閉じる女の子の口からは、「んっ」という小さなうめき声がこぼれるようになった。とめどなく押し寄せる尿意にいよいよ切羽詰った女子高生は、もう今にもおしっこがもれそうなのに、羞恥心が邪魔をして、まだトイレに行かせてとは言い出さない。

 「んっ!」… 「んっ!」

 息もできずに小さなうめき声をあげ、しばらくするとハアと大きく息をついて、そのあと、また「うっ」といううめき声をあげて脚をきつく閉じる…。もう、このままだと、いつかおしっこをもらしてしまうと分かっていても、やっぱり恥ずかしくて、まだトイレに行かせてくださいとは言い出せない。

 「う…、んっ!」  「ん…、んんっ!」

 激しい尿意をもよおしながら、何度も何度も脚を組み直し、小声であえぎながら必死におしっこを我慢している女子高生。その小さな口からこぼれるかすかなうめき声も、スピーカーから聞こえる英語の大音響にかき消されて、誰も気がつかない。

 女生徒は時計の針を見た。あと5分。あとちょっと…。女子高生は、あきらめずにおしっこを我慢し続けていた。ずっと我慢に我慢を重ねたおしっこ。ここで我慢するのをやめるわけにはいかない。テストの残り時間はあと4分…。ああ、早くトイレに行きたい。あともうちょっとなのに…。

 ところが、もうあとちょっとだと思った途端、せっかく別のことを考えてごまかしていた頭の意識が、おしっこのほうに集中してしまい、これまでにない激しく猛烈な尿意が可憐な女子高生を襲った。ほんのちょっと油断した隙に、女性内部の高圧の液体が、必死に閉じているはずの女の尿道を、絶望的な力で少しずつ押し拡げようとし始めたのだ。

 も、もうだめ…。おしっこもれそう…。ああトイレ…はやくトイレいきたい…。ああおしっこ…、おしっこしたい…。いや…だめ…。はやくしないと…ほんとに、もう…もれちゃう…。

 女子高生は、もう今にもおしっこがもれそうになって、狂ったように突き上げる猛烈な尿意に激しく身悶えた。水圧に任せて可憐な水門をグイグイ押してくるのは、自分のおしっこという、自分自身が作り出したもの。それは怪獣のような凶暴さで女に襲いかかる。猛烈な水圧で膀胱から溢れ出ようとするおしっこの攻撃に晒されている女子高生は、限界を超えようとする猛烈な尿意にもがき苦しみ、もう今にもおしっこをもらしそうになりながら、心の中で絶望的なあえぎ声をあげていた。

 い、いや…もうだめ…。おねがい、はやくおわって!…。お、おしっこが…おしっこがもれそう…。もう…だめなの…。ああもうがまんできない…。もう…おしっこが…でちゃう…。

 荒れ狂う激しい尿意に悶えながら、女子高生は心の中で叫んでいた。ちょうどヒヤリングの音声が止まったところで、試験の残り時間は、見直しのために残された1分だった。女子高生は、自分の尿意が限界を超えていることは分かっていたが、逆に、あと1分という状況で、トイレに行かせてくださいと申し出ることが非常識であることも、よく分かっていた。

 どうしても我慢できなくなったおしっこ。それでも容赦なく激しさを増す非情な尿意が、女子高生を徐々に破滅へと追いやってゆく。女子高生は、もう今にも失禁してしまいそうになりながら、膝の上でスカートの裾を両手で握りしめ、全身に力をこめ、最後の力をふりしぼっておしっこを我慢した。もしここで最後までおしっこが我慢できなかったら、この教室のみんなにはっきり粗相が分かるように、自分の排尿で着ている服を汚し、みんなが見ている前で床に黄色いおしっこを撒き散らして、その恥ずかしい液体で周囲をびしょびしょに濡らしてしまうことになるのだ。17歳にもなった女子高生にとって、みんなが見ている前でおしっこが我慢できなくなって、着衣のまま教室で尿を失禁するみっともない姿を周囲に晒すことが、どれほど耐えられない屈辱であることか。

 そんなのイヤ…。おもらしなんてしたくない、おしっこがもれる前にトイレに駆け込みたい…。そしたら戸を閉め、便器をまたぎ、スカートをたくし上げ、パンツを下ろしたら、白い便器の上にしゃがみこんで思いっきりおしっこがしたい…。ああ、早くトイレに行きたい…。ちゃんとトイレでしたいの…。おもらしなんて絶対イヤ…。だから、お願いだからもうちょっとだけ待って…。ああ神様、お願いトイレに行かせて…、お願いです…。

 それが今の女子高生の、たった一つの願いだった。しかし、その願いもむなしく、限界を越えようとする尿意に今にも失禁しそうな女子高生は、やがて少しずつ潮が満ちるように、だんだんおしっこが我慢できなくなっていった。そして、1時間以上にわたって耐えがたい尿意との激闘を強いられてきた女子高生のおしっこは、長く続いた激闘をあざ笑うかのように、一歩、また一歩と、ゆっくり出口に向かって歩を進めて行くのだった。

 いやぁ!、出ないでぇ!

 心の中の叫びも虚しく響くだけだった。女子高生の下腹部に秘められた黄色の液体は、今しも女性の下半身の水門をこじ開け、ぴったり閉じていたはずの尿道を通って、体の外にほとばしり出ようとしていた。哀れな17才の女子高生は、この大教室の中で、まもなく自分がこの忌まわしい尿意との戦いに敗れ、その瞬間、教室の中で自分がおしっこをおもらしする姿をみんなに見られることによって、言いようのない恥ずかしさに身を焦がす以外に、もはや何の結末も用意されていないのだということを、もう、ただ黙って受け入れるしかないのだった。


 「あっ…」

 ヒヤリングの音声が終わって静まり返っていた教室の中に、かすかに女子高生の悲鳴が響く。それに気がついた何人かが、彼女のほうを振り返った。どうしてもおしっこが我慢できなくなってしまった女性の下半身から、生温くて黄色い液体がほとばしった瞬間だった。

 テスト終了間際の教室の中で、ついに尿意をこらえきれず、制服姿の女子高生がパンツの中におしっこをもらした。女子高生は、恥ずかしさに自分の顔を手で覆った。こんなことならトイレに行かせてもらえばよかった、と思っても、もう手遅れだ。女子高生の下着の中からシャーッという音がして、静まっていた教室の彼女の周囲に、女の下腹部から聞こえる排泄音が小さく響いた。

 激しい尿意にずっと悶え続けたあげく、トイレを言い出すタイミングを逃し、最後におしっこが我慢できなくなって、人前で恥ずかしい音をたてておしっこを失禁する女子高生。どうしても尿意がこらえられなくなって、制服のスカートをはいたままパンツにおしっこをもらす女子高生は、自分の下着がじわっと温かくなる感触の中で、だだ、「トイレ」と言わなかったことをひどく後悔した。でも、もう遅い。

 おしっこが我慢できなくなった女子高生の、純白の下着の内側に、女性の股間から勢いよく放たれた黄色い液体は、女子高生のパンツを黄色く染め、スカートも濡らし、やがて椅子の上から床へと流れ始めた。まだ状況がよく飲み込めていなかった周囲の人たちも、机の上に顔を伏せる女の子と、そのお尻のあたりから床に流れる温かい液体を見て、目の前の女性がおしっこをもらしたのだということを知った。というより、目の前で女子高生がおもらししていることを知った、というほうが正確かも知れない。

 止まって…、おねがい止まって…

 女子高生の排尿は、まだ続いていたのだ。泣きべそをかきながら下半身に力をこめても、ずっと我慢を重ねた女子高生のおしっこは、そう簡単には止まりはしなかった。テストの終了まで、あともう少しのところでおしっこが我慢できなくなり、スカートの裾から雫をしたたらせながら、制服姿でおしっこを失禁する女子高生。女性の下半身の最も大切な場所からは、途切れることなく黄色い液体がほとばしり、服を着たままスカートの中におしっこをもらしている女子高生の温かい尿が、お尻の後ろから何度もボトボト音をたてて床に流れ落ちた。

 あと少しのところで最後までおしっこが我慢できなくて、大勢の男子たちに見られながら尿を失禁する女子高生。白昼の大教室の中で、スカート姿の女性がおしっこを我慢できずにおもらしするのを見て、周囲にどよめきが広がった。テスト中の教室の真ん中で、同じ学年の女生徒が惨めにおしっこをもらす姿は、一瞬にして周囲の男子生徒の注目を集めた。

 「うわ、あの女しょんべんもらしてる」  「え、女が小便ちびってるって? どこ?」  「おい、前の方で女がしょんべんもらしたって」 

 教室では既にテストが終わり、答案用紙の回収が始まっていたが、受験生の間では、試験の出来よりも、あの女がトイレを我慢できずに小便をもらした、という話で持ちきりになっていた。そして、みんなが見ている前で恥ずかしいおもらしをしてしまった哀れな女子高生は、はしたない音をたてておしっこをもらしているみっともない姿をみんなに見られて、ただ恥ずかしくて泣き続けるしかないのだった。

 ずっと激しい尿意に耐えていたのに、あともう少しのところで最後までおしっこが我慢できなくて、テストの最後におもらししてしまった女子高生。我慢に我慢を重ねたあげく、泣きながらパンツの中におしっこをしていた女子高生が、ようやく自分の意思で女性尿の排泄を止められたとき、彼女が座っている所の床には、湯気をたてる女の子のおしっこで水たまりができていた。


 (教室編)完


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