水風船作品

MOTOKA

第14章
トイレに行きたくて目がさめた。
加代子はふとんの中で猫のように体を丸めて、パジャマのズボンの中に差し込んだ右手で下着の上から股間をなぞった。
ベッドのヘッドボードの上に置いてある目覚まし時計を見ると、針は10時ちょっと前を指している。

加代子には誰にも言えない秘密があった。
おしっこが溜まっている感覚が昔からなぜか嫌いじゃなかった。
下着の上からあそこをゆっくりさすってみる。あそことおへその間はおしっこが随分と溜まっていて、かるく押しただけで背骨を伝わって後頭部に向かってビリビリっという電気ショックのような衝撃が走る。
今日は勤労感謝の日で学校は休みだし、明日からの土日と合わせると3連休だ。おまけに今日、明日と家には誰もいない。両親は今朝早くから新幹線に乗って京都へ行ってしまった。もうそろそろ着いた頃だろうか。
父親は音楽家で今日から連休中、京都、大阪、神戸と3日続けて公演の仕事があり、母親も一緒に同じ新幹線に乗って京都に行ってしまった。母親が言うには、なんでも今の季節の京都はとってもいいらしく、父のコンサートが始まるまで一人でゆっくり晩秋の京都を楽しむらしい。加代子の父親と母親はとっても仲がいい。今だに恋人同士みたいだ。
今年の春に音大に入った姉も、昨日の夜から熱海にある友だちの別荘に遊びに行ってしまった。
加代子が子供の頃から続けているクラシックバレエのレッスンも今日から3日間休みだ。
週末や休みの日はレッスンがないので仲のいい麻依たちと渋谷や原宿に出かける事が多いのだが、この連休はみんな家族旅行とか家の予定があって、めずらしく麻依たちと出かける約束はなかった。
おととい学校でみんなと話していて、今年の夏に公開された宮崎アニメの映画の話になった。
優里もまだその映画を観ていないという事がわかったので、おたがい連休中ヒマなどうしで今日は二人でその映画を観に行く約束になっている。加代子は今年の夏休みは所属するバレエ団の北京での公演があって、それに出演するため毎日休みなくレッスンがあったので、その映画はまだ観ていなかった。
公演に出演するといってもまだ中3の加代子は、群舞といって主役のダンサーの後ろで大勢が踊るうちの一人の役での出演だった。とはいえ、何しろ生まれて初めての海外での公演だったので、毎日本当に一生懸命練習をした。
体を動かすカンがとてもよく、おまけに見た目もチャーミングな加代子は、教室に迎えにくる大人達から次代のプリンシパル役の第一候補だと噂されていた。大人達のその話題を加代子はレッスン室の外の廊下や帰り道で実際に何度か耳にしたことがあった。
加代子の両親は、幼い頃病弱だった加代子を知り合いのバレエ団に入団させた。毎日からだを動かしていたため、加代子は小学校の中頃にはすっかり健康で運動好きな少女になっていた。

加代子の、誰にも内緒の秘密の楽しみが始まったのは、ちょうどその頃だった。

運動が好きで、ただでさえ人より汗っかきだった加代子はバレエのレッスンで毎日相当な量の汗をかくので、レッスンが終わるといつもかなりの量の水分を補給していた。レッスン用の着替えの入ったリュックの中には麦茶の入った水筒が入れてあったけれど、いつも水筒はあっという間にカラになってしまって、レッスンが終わると教室のわきの水飲み場でゴクゴクとのどを鳴らして水を飲むのが自然と習慣になっていた。
人より水分の摂取量が多いのか、それとも新陳代謝がいいのか、幼い頃からとにかくよくトイレに行くしよく汗をかいていた。
レッスンが終わって友だち達とおしゃべりをしながら電車に乗って二駅先の自宅に着くころには、だいたいいつもおしっこがしたくなっていた。
友だちと別れて駅から自宅までの帰り道で加代子はトイレを我慢しているため、人に見られないようにこっそりとあそこを手で押さえることがよくあった。レッスンが終わって家に帰るのはだいたい7時前くらいだったので、秋から春にかけては、あたりはもう日が暮れて暗くなっていたし、冬場はとくにおしっこを我慢する事が多かったので暗くなった住宅街の舗道を一人でドキドキしながらあそこを押さえて歩いていた記憶がある。
今思えば、おしっこを我慢しているときの下腹部の少しキュンとした感覚と、もし我慢出来なくなったらどうしよう、という精神的な緊張感を子供心に無意識のうちに楽しんでいたのかもしれなかった。
おしっこを我慢しながらあそこを頻繁に押さえているうちに、あそこのあたりがムズムズとした何ともいえない感覚になってくるのを覚えたのは、たぶんその頃だ。

加代子はふとんの中でうつ伏せになって下着の中に手を入れて、あそこの上のほうの敏感なところを直接中指でさわりながら先月の林間学校のお風呂場で見た素香のからだを思い出していた。
素香はものすごく綺麗なからだをしていて、薄く生えたあそこの毛の間からワレメがくっきりと見えていた。すごくドキドキした。
そういえば夏休み中は、1学期の終わりのプールの授業での素香の水着姿を思い出して一人エッチをした事が何度かあったっけ。
あそこがだんだんキュンとしてきてジワッとしたものが分泌されるのがわかった。指先に分泌された液を絡ませると、指の動きをゆっくりと少しづつ速める。うつ伏せなので手のひらがちょうどおしっこの溜まっている場所を軽く押している。素香がおしっこを我慢している姿を想像してしまう。
指先の動きが小刻みにさらに加速する。
ああっ、、、。
最後はあそこがヒクヒクと痙攣してあたまの中が後ろの方からボワッと真っ白になった。

ティッシュで指を拭いたあとで指先を鼻にもっていってそっと匂いを嗅いでみる。
いつもと同じ匂いがした。
ふとんから出るとトイレに行って、溜まっていたおしっこをゆっくりと放出した。


あいにくの雨ふりだった。
11月も終わりに近づき、しとしとと降る雨の中、外を歩くと息が白い。
新宿の明治通り沿いのビルの地下にあるそんなに大きくない映画館は、祭日とあってかさすがに加代子たちが着いた時間にはもう入場を待つ人の列が階段の上までつながっていた。けれども係りの人がメガホンで只今の時間は座って御覧になれますというので二人で列にならんで待つことにした。
やがて前の回の上映が終わったようで、ぞろぞろと大勢の人達が階段を上ってきた。若いカップルや子供連れの家族、加代子たちのような中高生たちがぞろぞろと階段を上ってくる。満足げな顔をして上ってくる人達を見ていたら、これから観る映画の事を考えて急にワクワクしてきた。
入場して席を確保して、売店でスナック菓子とオレンジジュースを買って席にすわっておしゃべりをしながら映画が始まるのを待った。
「そういえば素香もこのシリーズは大好きで、今までの全作品をヨーロッパで観たって言っていたよ。むこうでもすごい人気なんだって」
と優里が言った。 優里は家の方向が素香と同じで、いつも一緒に帰っているので素香のことをいろいろとよく知っているみたいだった。
「ふーん、ねえねえ、素香って可愛いよねー、あたし実は隠れ素香ファンなんだよ、、ふふふ」
「えっ、加代子もそーだったの?」
しまった、優里にむかっていきなり変な告白をしてしまったかなと一瞬恥ずかしく思ったけれど、加代子もそーだったの?と言った優里の瞳が一瞬輝いた気がしたので、まあいいかと思ってそのまま話を続けることにした。
「実は、あたしも素香のファンなんだよ」
話題は自然と素香のことになっていた。
やっぱり優里は素香と結構仲がいいみたいで、素香の事をいろいろ知っていた。

加代子は優里と話ながら、今朝ふとんの中でしたことを思い出してしまった。


映画は予想以上に面白かった。
何より大きな画面全体がすごくきれいなコントラストで、知らず知らずのうちにその浮き世離れした不思議な世界に引きずり込まれてしまう。
映画の後半で優里がトイレを我慢しているのがわかった。
足を組んで少しそわそわしていた。
あたしはジーンズを履いていたけれど優里はミニスカートにブーツを履いていたので、スカートから太ももがのぞいていて、組んでいる足を貧乏ゆすりのように小刻みに動かしている。
スクリーンでは主人公の女の子がどこまでも続く青い浅瀬の海の中に敷かれている線路の上を歩いているという、とてもきれいで幻想的で静かなシーンだった。
優里があたしの耳もとで「トイレ行きたくなっちゃった、あとどれくらいかなあ、、、」と囁いた。
あたしは腕の時計を見たけど、この映画がどれくらいの長さか知らなかったので
「うーん、わかんないなあ、、、もう後半だとおもうけど、、トイレ行ってくれば、、」
と何気なく小さな声で答えた。
あたしの右隣に座っている優里の席から通路の出るには2組のカップルの前を通らなければならなかった。
優里は無言のままシートに座り直すと、再びスクリーンに目をやった。
優里がおしっこを我慢している、、、
あたしはなんだか興奮モードになってしまった。
それからずっと映画を見ながら、頭の中の右側3分の1くらいは優里のおしっこの事で占領されてしまっていた。
クライマックスのシーンでは優里は固く組んだ太ももの上に置いた手をギュッとグーの形に握りしめてトイレを我慢していた。
「ごめん、先に出るね」
映画が終わって最後のスタッフロールがはじまる直前に優里が慌てて席を立った。
まだ画面を見ているカップルたちの前を「すいません」と言いながら通り抜けると、あわてて少し前屈みで右側の扉の方に走って行った。

あたしはエンディングの主題歌が終わって会場の照明がついて、ほとんどのお客さんが席を立ってまわりに誰もいなくなるまでずっと一人でシートに座っていた。
なぜか小学校の頃に見た友だちのおもらしシーンを思い出してしまった。


今思えば、ちっちゃい頃からおしっこに興味があった。
なぜだかおしっこを汚い物だと思ったことは一度もなかった。
外で友だちと遊んでいて、友だちがおしっこしたくなって、物陰に隠れてする時は必ず覗きにいった。
何度か男の子のも見たことがあった。立ったままズボンからおちんちんを出してピューっとおしっこをすると、そのままササっとズボンの中にしまいこんで、何事もなかったように遊びの続きをはじめるのを見てすごく便利そうだと思った。
それにくらべて女の子はパンツを降ろしてお尻とあそこを丸出しにしないとおしっこが出来なかったので、みんな恥ずかしそうに隠れておしっこをしていた。
自分がおしっこを我慢することに興味があったからかもしれないけれど、友だちがトイレを我慢していることに対してもずごく興味があった。小学校の時は学校でトイレを我慢している子がいると、すごくドキドキしたのを憶えている。
2年生の時に「帰りの会」で前の席の真里ちゃんが突然おもらしをした。真里ちゃんは普段からけっこう活発な子だった記憶があるけど、その真里ちゃんが「帰りの会」の最中に突然椅子から降りて床にぺたりと両足をハの字にして座りこむと「あー、、、誰か雑巾もってきてー」と言って泣きながらおもらしをした。
あたしはあまりにも突然な出来事にびっくりして、目の前の床に広がる水たまりを見ていた。
担任の女の先生が慌てて駆けよって来た。真里ちゃんは「だってさっきおトイレいったら掃除中だったんだもんー」って泣きながら水びだしの床に座り込んでいた。先生はやさしく真里ちゃんを介抱してあげて、教室のみんなも先生に連れられて教室を出る彼女のことを心配して見守っていたという記憶がある。
3年生の時には体育集会で後藤さんがおもらしをした。
後藤さんは背が高くて体育が得意な子だった。
4時間目の体育集会が始まってしばらくすると「ねえ、だいじょうぶ、先生に言ってきなよ」という声がすぐ後ろから聞こえた。振り向くと斜め後ろの後藤さんが体育着の上から両手であそこを押さえていた。あたしは何だか見てはいけないものを見てしまったような気がして、すぐに前を向くと朝礼台の上で話をしている先生の方を見た。
うしろで誰かの「あー」という小さな声が聞こえた。
声のした方を振り向くと後藤さんが泣きながらおしっこをおもらししていた。
体育着の短パンは股のところがおしっこで色が変わっていて、足元の地面は水たまりが出来ていた。
結局その日は彼女はそのまま早退した。体育集会のあと給食の前に、大学を出たてのきれいな担任の女の先生が
「後藤さんは2時間目からトイレをがまんしていたそうです。先生みたいな大人でもがまんできなくなったらおもらしをしてしまうことがあるんですよ。みんなのからだの中のオシッコをためるふくろにはげんかいがありますからね。だからみんなも授業中にがまんできなくなったら、はずかしがらないでちゃんと先生に言ってくださいね」
先生はやさしい口調でそう言った。あたしはその話を聞いて、まさか大人がおもらしをする事があるなんて信じられなかったので、その言葉がすごくリアルで衝撃的だった。


気がつくと映画館の中はほとんどお客さんがいなくなっていて、うしろの方の出口の扉に向かって歩いている人たちが数人いるだけになっていた。
あたしはゆっくりと席を立つと出口に向かって歩きはじめた。
なんか今日はなぜか朝からずっとモンモンとしたした気分続いている。
隣でおしっこを我慢している優里の事をずっと想像していてエッチな気分になっていたのでたぶん下着が汚れていたし、おしっこもしたかったのでトイレに行きたかったけれど、通路にある女子トイレは入り口の外まで列が出来ていたので我慢することにした。
ロビーに出ると、階段のしたで優里がポツンと一人で立って待っていた。

ロビーから階段を上って地上に出ると相変わらずの雨だった。
目の前の明治通りを走る車がタイヤの雨音を立てて通り過ぎて行く。


「いやあ、、まいったまいった、大ピンチだったよ」
駅に向かう途中の最初の大きな交差点で信号を待っている時、傘の下から優里がすこし恥ずかしそうに笑いながら言った。
「映画も最高に面白かったけどわたしのおしっこも史上最高のピンチだったよ、はは、、、」
恥ずかしそうに笑っている優里の口からいきなり、それもおおらかに発せられた『おしっこ』という単語に反応して、あたしはまたドキッとしてしまった。
観たばかりの映画の話をしながら駅に向かって歩いている途中、トイレに行きたかったのでファーストフードの店でお茶をすることにしてもらった。
店に入ってあたしがトイレに行っている間に優里が暖かいコーヒーとポテトを運んで2階の窓に向かって作られているカウンター席に座っていた。
優里の隣に座ると、寒そうな雨ふりの新宿の街を傘をさして行きかう人達を上から眺めることができた。
暖房のきいた店の中で暖かいコーヒーに口をつけるとほっとした。
「ねえねえ、コーヒーって飲むとおしっこしたくなるって知ってた?」
優里のかわいい口からまた『おしっこ』という言葉が発せられた。
窓の外を眺めていたあたしは「えっ」と言って優里の顔を見る。
「そーなの、、、知らなかった、、」
「うん、わたしも最近知ったんだけど。はは、ゴメンね、なんかシモの話で」
「えっ、ぜんぜんオーケーよ、あたしおしっこの話きらいじゃないし」
「ホントに、、」
「うん、おしっこしたい時の感覚も結構好きだよ、、はは、ちょっと変かなあ、、、」
ああ、また変な告白をこんなところでしてしまったと思ったけれど、優里が楽しそうに身を乗り出してきた。
「えー、ホントにー、ぜんぜん変じゃないよー、わたしも好きかもしれない」
「ほんとにー?」
何だかすごい偶然だけれども、もしかしたら優里もおしっこの事を汚いと思ってないみたいだ。
「実はさあ、、、」
「、、なに?」
優里が話をしかけて少し躊躇したように間をあけた。
「うーん、どうしようかなあ、、、」
「なによー」
「いや、、、こんなこと加代子に話してもいいのかなあって、、、」
「そんなー、話しかけて途中でやめないでよー、気になっちゃうでしょー」
「はは、それもそーだよねー」
優里はちょっとだけ神妙な表情になってあたしを見ている。
「加代子ホントにおしっこの話興味ある?」
「うん、あるある」
あたしはスツールの上の体を優里の方に回転させた。
優里がまわりを見渡して、顔をよせてきて小さな声で言った。
「実はさあ、わたし今おしっこガマンする練習してるんだよー」
「えー、なにそれー」
「いやー、話すと長くなるんだけどさあ、、」
「えー、聞きたい聞きたい!」
優里がまたチラっとまわりを見渡した。
「いやー、でもここで話すのもなんだなあー」
「でもなんでそんな練習してるのー?体のどっか具合悪いのー?」
「ううん、、全然そんなことないんだけど、、、」
気がつくとあたしは優里の方に体をのりだして優里の顔をまじまじと見つめていた。
「ねえねえ、じゃあさあ、よかったらこれからあたしの家にあそびに来ない?今日から誰もいないんだ」
「えっ、ホント?」
「うん、もし優里がよかったらだけど、、、」
「うん、わたしは別にだいじょうぶだよ」
「じゃあ、そうしようよ!うちの両親今朝から京都に行っちゃったのよー。おねえちゃんも昨日から友だちの別荘に遊びに行っちゃったし」
「えー、じゃあ今夜は加代子ひとりぼっちなのー?」
「うん、かわいそーでしょー、はは」
「じゃあ、遊びにいくよ!」

優里といっしょに新宿から中央線に乗ってあたしの家がある駅で降りた。
電車を降りると相変わらず冷たい雨が静かに降っていた。優里はこの駅で降りるのは初めてだそうで、もの珍しそうにキョロキョロとしている。
まだ6時前だったけれどあたりはもう暗かった。
「ねえ、夜ごはん何にしようか、、、お母さんから食事代もらってるんだ」
「えっ、なんでもいいよー」
「じゃあ、何か買っていこうか」
駅ビルの地下のデリカテッセンで二人でいろいろ選んで美味しそうな食料を調達したあと、優里が家に電話をした。
「ねえ、お母さんが今日は加代子のとこに泊まってもいいって。ちょっと電話かわって」
電話をかわって優里のお母さんに一応の事情を説明して、しばらく話したあとでまた加代子にかわった。


「ねえねえ、加代子ホントにおしっこに興味あるの?」
駅ビルを出て家に向かう途中の公園のわきの歩道を歩きながら優里が話しかけてきた。
優里ったらかわいい顔をしてけっこう大胆なことをいきなり言うもんだなあ、、と思って優里の顔を見た。
「えっ、うん、あるよー」
「ほんと?じゃあさあ、今夜いっしょにおしっこの実験しちゃう?」
「えーー、なにそれーーー」
「ふふ、まだ秘密」
優里のイタズラッ子のような可愛い笑い顔が瞬間的に思いっきり脳裏に焼きつく。

なんだかめちゃくちゃドキドキしてきた。


「ねえねえ、加代子の家に着く前にコンビニかなんかあったら何か飲み物買っていこうよ!」


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