隣に寝ている素香がさっきからスヤスヤと可愛い寝息をたてはじめた。
わたしは帰って来てから無理やり飲んだ大量のアイスコーヒーのせいか、目が冴えてしまってなかなか眠れない。
薄暗い明りの中、素香の寝顔をしばらく眺めていたら、ふいにまたキスをしたくなって素香の唇にそっと自分の唇を合わせた。素香は一瞬「うーん」と小さく甘えた声を出して両手をわたしの体にまわしてきたけれど、しばらくするとすぐにまた小さな寝息をたて始めた。
もう一度ゆっくりと唇を重ねてみる。
ふっくらとした優しい感触。
花火大会が終わって家に帰ってから素香にペットボトルのアイスコーヒーをまるまる飲まされてしまった。
「優里はまだ今日はおしっこ我慢してないんだから、今度は優里の番だよ。優里、今おしっこ我慢する訓練してるんでしょ!」
それはそうだけど、いきなり素香がそんな事言い出すとは思ってもみなかった。まったく、、自分はさっきまでおしっこをガマンして泣きそうになっていたくせに、、、
可愛い顔をして突然あんな事を言い出すんだから、、さっきまで本当に心配していたのに、人の気も知らないで、、、
おまけに「優里がこの前よりたくさん我慢できたら、今日はわたし何でも優里の言うこと聞くからさあ」
なんて突然言い出すんだもん。でも、はっきり言ってそんな言葉が素香の口から出てきた時には、思わずドキッとしちゃった。まさか素香がそんなこと自分から言うなんて、まるっきり予想外。
(えっ、それってどーゆーこと、、、)
このあいだの夜みたいにキスしてもいいよ、っていう事?
それとももっといろんな事してもいいっていう事?
その素香の一言で、それまでおとなしく眠っていたわたしの中のいけない悪魔くん達が、いっせいに目を覚ましてしまった。今まで静かに影を潜めていたのに、その瞬間一斉に活動を始めたのだった。
(私がこの前より少しでもおしっこを沢山ガマン出来たら素香に何してもいいんだ、、)
気がつくとあっという間にわたしの中のゾワゾワした悪魔くん達は、ワイワイガヤガヤと井戸端会議を始めていた。
「ねえねえ、聞いた、あの素香ちゃんが何をしてもいいってさ!」
「ホントにー、今夜は眠れないなあー、どーするー」
「本当に何をしても怒らないのかなあ、、」
「うん、女に二言はないはずだよ」
「さっきおしっこガマンしてた素香ちゃん、何だかとっても可愛いかったねえ、、、」
「うん、すごく心配だったけど、すごくドキドキして、すごく興奮しちゃったよ」
「それに駐車場でのおしっこ、まっすぐ前に向かってすごい勢いで出てたよ」
「うんうん、すごかったなねー、あんなに遠くまで飛ぶなんて信じられない!」
「ウチの御主人様はきっとあんなに遠くまで飛ばないよーー」
「そーだね。おしっこの出るところの構造が何か違うのかなあー」
「うーん、一度くわしく調べてみなくっちゃ」
「そーしよう、そーしよう」
頭の中に、そういった雑念が一気にざわめき出してきてしまった。
(よしっ、素香がそー言うんだったら今から頑張っておしっこガマンするぞー)
駐車場での素香の野外放尿以降、私達は得体の知れないハイテンションに包まれていた。大体ただでさえ二人で人目をひく浴衣を着ているのに、駐車場でおしっこをしてしまうなんて、、、あのとき通りかかったオジサンはたぶんわたしたちが何をしていたのか判っていたに違いない。だって素香が駐車場に駆けこむ前からずっとわたし達の事が正面に見えていたはずだから。それに素香ったら思いっきり前を押さえて駐車場に駆けこんで行ったし。
家に戻ると母親にカラのお弁当箱と水筒を渡して、そのまま二人で2階のわたしの部屋に直行した。二人ともシャワーも浴びずに、わたしはペットボトルの中の900mlのアイスコーヒーを一気に飲んだ。普段は1階のリビングのテレビにつないであるTVゲームを2階の自分の部屋の14型の小さなテレビに接続して、浴衣を着たまま二人で対戦型のテニスゲームをやったりした。
部屋の中は心地よくエアコンが効いていて、帰ってきた時にうっすらと汗ばんでいた浴衣の下の肌は、嘘のようにサラサラな感触になっていた。素香とわたしは、さっきまでのムッとした人ごみの事などすっかり忘れて、快適な気分でゲームに集中していた。
30分もすると、たちまち下腹部に尿意を感じるようになってきた。でも、とにかく今日は何が何でもこの前よりもガマンしなくちゃ。だってその時わたしの中の悪魔くん達が、さっきとは別の話題で盛り上がっていたんだもの。
「そーいえば、さっき駐車場の真ん中あたりからポタポタと素香ちゃんのおしっこの跡があったなあ」
「うん、確かにあった、、、」
「素香ちゃん、途中で少しおもらししちゃったんじゃないの」
「うーん、その可能性大だなあ、、、」
「だったら素香ちゃんのパンティー、おしっこで濡れちゃったかもよ?」
「うん、もしかしたらそうだよ」
「でも、おしっこした後そのまま、また普通にはいちゃってたからねえ」
「ひょえ〜、おしっこ付きパンティーだあ〜」
「うーん、でももうぜんぶ乾いちゃってるかなあ、、、」
「じゃあ調べてみよう」
「そーしよう、そーしよう」
「そーだ、そーだ」
さっきからおしっこが着実に溜っていくのが下腹に感じられる。
ゲームの画面に集中しようとするけど、すぐに頭の中がおしっこモードに切り替わってしまう。
最近おしっこをガマンしていると、何だかエッチな気分になってしまう事が時々ある。わたしってすこし変わってるのかな。
今年になって初めて知ったひとりエッチ。このあいだ、おしっこをガマンしながらした時はものすごく気持ちよかった。
こんな事しているのはクラスでわたしだけなのかな。やっぱりわたし変ってるのかなあ。最近ちょっと真剣に悩んでしまう時がある。
それにしてもコーヒーって飲むとホントにおしっこしたくなる。
ああ、だんだん下腹部がジンジンしてきたよ、でも頑張らなくっちゃ。
机の上にはさっき飲んだ空のペットボトル。
とにかく、あれの半分以上はガマンしないと。そしたら素香のあそこ、見せてもらおう。おしっこの出る穴、わかるかなあ。
ふいに昼間プールサイドで素香のカラダに日焼け止めを塗った感触を思い出したら、またゾワゾワ君たちが騒ぎ出した。
「素香ちゃんってひとりエッチするのかなあ、、、」
「うーん、ああ見えてけっこうしてたりして、、、なんて、そんなわけないか」
「ウチの御主人様、また今日も素香ちゃんにキスしちゃうんだろうなあ、、、」
「うん、今夜はキスだけじゃおさまらないと思うよー」
「そーだね、そのためにさっきから一生懸命おしっこ我慢してるんだもんね」
「素香ちゃんもエッチな事考えたりするのかなあ?」
「あんなに可愛いのにエッチな事とか考えてるって想像するだけでドキドキしちゃうね」
「やっぱり素香ちゃんも御主人様と同じところをさわると気持ちいいのかなあ?」
「うーん、どーなんだろう、調べてみようか」
「そーしよう、そーしよう」
「そーだ、そーだ」
* * *
わたしは薄暗い部屋の中で素香の寝顔を見つめてる。
本当に気持ちよさそうに眠っている。見ていると抱きしめたくなってしまう。素香のサラサラの髪をそっと撫でてみる。
結局ペットボトルに注がれたわたしのおしっこは、半分より2センチ程上までの量だった。
「優里ー、やったねー!新記録達成だよー、すごいすごい!」
素香は、まるでわたしが陸上競技の種目で自己記録を更新したかのような勢いで、妙によろこんでくれた。
でもその記録も、今思うと半分は素香のおかげだったのかもしれない。だって素香ったら、わたしがもうおしっこが我慢の限界だから洗面所から洗面器を取ってきて、って言ってから、かれこれ結局10分近くわたしの事をいじめてたんだもん。
「うーん、でも今おしっこしたらきっとこの前と同じくらいの記録だよ。もうちょっとだけ頑張ろうよ」
「でも、もうガマンできないよ」
「じゃあ、あと5分だけがんばろーよ」
「そんな、、、ムリだよ」
「訓練!訓練!」
「ねえ、だってもう出ちゃう、、、」
「あと4分40秒」
「ねえ、お願い、洗面器だけ持ってきといてよ、、、」
「だめだよ、そんなの見たらしたくなっちゃうから」
「そんなことないって、、、ああー、、ガマンできない、、、おねがい、なんとかして、、、」
「じゃあ、今授業中ってことにしてさあ、あと4分でチャイムが鳴るからさあ、それまでがんばろうよ」
「そんなのもうムリだよー、、、」
素香はすごく楽しそうにベッドに腰掛けてわたしの事を見降ろしていた。
わたしは脂汗を流しながら、床の上に正座したような態勢で、両手を前について必死に股を閉じる。
必死におしっこを我慢してる感覚とは別の、もう一つの妙な感覚があそこにあった。もしかしたらおしっことは別の分泌物が少し出ているかもしれないと思った。
初めてひとりエッチをした時の事を思い出した。
学校が休みの土曜日の夕方だった。ベッドに寝っころがって読んでいたファッション雑誌はエッチな記事の特集号だった。SEXに関する読者からのいろいろな相談が載っていて、もちろんそんな経験も知識もないわたしはドキドキしながら真剣にページをめくっていた。読みながら自分の体温が少しだけ上がっていくような感じがして、気がついたらその雑誌を読みながら自分の小さなお豆を触っていた。その部分を自分で直接触るのはたぶん生まれてはじめてだったかもしれない。何度目かのひとりエッチの時にあそこから汁のような物が出てきているのを指先に感じて、それからは自然といつもその粘液をつかってお豆をいじるようになっていた。
「あと1分だよ!」
素香がベッドの横に置いてある目覚まし時計を見ながら言った時、ホントにわたしはもう動けなかった。
「お願い、、早く、、、早くして、、、、もうホントに漏れちゃう、、」
「じゃあ、洗面器とってきてあげるね」
と優しく言うと、素香は部屋から出て行った。
ああ、、素香、はやくーー。
もうダメだって、、、もう漏れちゃうよーー。
ああー、お願い、素香早くしてー。目を閉じて全身の力をあそこに集中させる。
「まだー?、はやくしてよー」
それなのに後から聞いたら、素香ったら部屋の扉の前でしばらくわたしの行動に聞き耳を立てていたらしい。
「ああー、、もうだめだ、、、おねがい」
「ああ、、、ダメだ、、出てきちゃってるーー」
あそこを押さえている右手に暖かい感触がした。本当に少しづつおしっこが堰から溢れだしていた。
ガチャッという音と共に部屋の扉が開いて、クリーム色の洗面器を持った素香が慌てて入ってきた。
素香が差し出した洗面器を受け取るやいなや、わたしのおしっこはすでに迸り出していた。
床におしっこが少し飛び散ってしまった。
慌ててあそこに洗面器を当てる。
あまりにも我慢したあとの解放感のせいか、おしっこをしながら目が潤んできた。
洗面器に注がれる自分のおしっこは、やっぱり素香のよりも随分下に向かって出ていた。
今日はいっしょにわたしのベッドで寝ることになって、部屋の明かりを暗くしてベッドに入ってタオルケットをかけると、わたしは素香に抱きついてキスをした。
たぶん素香も予想していたのだろう、戸惑うことなく自然に舌をからめてきた。
キスは長い間続いた。暗いベッドの上で時間がしばらくの間スローモーションで流れている。
舌を絡ませながら、わたしの右手はTシャツの上から素香の胸のポッチをそっと触っていた。
「んーー」と、声にならない可愛らしい音が素香の喉から発っせられた。
わたしは唇を離すと、今度は素香の耳の中に舌を差し入れた。例の雑誌に、耳の中が感じる、という読者の話が載っていたからだ。
「んーー」と素香は微かな声を出して少しだけ肩をすくめた。
「ねえ、素香のおしっこの出口みせてくれる?」
と耳元で囁いたとたん、今までスポンジケーキのようにふんわりと軟らかかった素香のカラダが少しだけ堅くなった。
「えっ、ダメだよ、そんなこと」
「だって何でも言うこときくっていってたじゃん」
「それはそーだけど、、、」
と言いながら素香はわたしの提案に真剣に抵抗した。
たぶん素香の『何でも優里の言うこと聞くから』って言うのは、彼女の中ではこの前と同じキスまでの事だったんだと思う。まさかそれ以上の事を私から要求されるとは思ってもみなかったみたい。
素香を何とか無理矢理説得させて、ベッドの枕元に置いてあった非常用の懐中電灯を手にして素香が掛けているタオルケットの中にもぐり込んだ。とにかく素香が「恥ずかしいから」という理由で部屋の明かりは全部消してしまっていて真っ暗だったから、そうするしかなかった。懐中電灯片手にタオルケットの中にもぐり込むのは、何だか探検隊にでもなったような気分だった。
寝る前に浴衣からTシャツと短パンに着替えていた素香の白い短パンに手をかけて、降ろそうとすると素香はすんなり自分から腰を持ち上げてくれた。
短パンを降ろすと白いコットンの下着が現われた。
懐中電灯で照らしてみるけど、特に黄色くシミになっているわけではなかった。そっと鼻を近づけて匂いを嗅いでみると汗とおしっこの混ざったような少し酸っぱい香りがした。そういえば、わたしも素香も帰ってからシャワーを浴びていなかった。
下着に手をかけてゆっくりとおろすと、もう素香は覚悟を決めたのか、無抵抗におしりを少しだけ上げて、わたしが下着を脱がすのに協力してくれた。わたしは左足の方だけ下着を足首から抜き取ると、ゆっくりと素香の膝を立たせて両足を開かせた。
素香はもう何も抵抗しないでわたしのなすがままだった。
目の前に、懐中電灯に照らされた素香のあそこがある。
わたしは心臓が高鳴って懐中電灯を持つ手が妙にギクシャクしてしまった。
初めて見る他人のあそこ。
そしてそれは、わたしだけが知っている素香の秘密の場所。
懐中電灯を布団の上に置いて、両手でそっと割れ目を左右に開いてみる。
ピンク色をした割れ目の中味は微妙に、そして複雑にぐにゃぐにゃしていて、おしっこの穴はよく判らなかった。綺麗なピンク色の月面に小さな穴のように見えるクレーターを幾つか発見したけれど、どれがおしっこの穴なのか結局判らなかった。
「ねー、どこがおしっこの穴なのか全然わからないよ」
素香は返事をしなかった。
いちばん上に可愛いお豆がちょこんと付いている。わたしが最近一人エッチをする時よくさわる所だ。
いちばん下の大事な穴のあたりは透明な粘液が溢れてキラキラと光っている。
その間にあるはずのおしっこの出口はやっぱりどこだかわからなかった。
顔をそっと近づけて、ゆっくりと息を吸いこんでみる。
ツーンとする酸っぱいような香りに混ざって、微かにイカの薫製のような香りがした。
誰も知らない素香の匂い。
世界中でわたしだけが知っている。
「あっっ」
と言って突然素香の体がビクッとした。
気が付いたらわたしは素香の小さなお豆をそっと舐めていた。
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