ジョーカー作品

TICKLER〜くすぐり屋〜

被害者1 女子高生  後編
白井優菜は合唱部に所属していた。数少ない部員の中でも一際目立つかわいらしい少女だった。男子生徒からの告白も少なくない。しかし、結局男子の誰一人として彼女をものにする事はできなかった....。

今日も優菜はいつものように部活を終え、後片付けをしていた。といっても、今日は彼女しか部活に来ていなかった。こんな日は初めてである。
「どうして今日はみんな来ないのかなぁ?」優菜は不思議でしょうがなかった。
「ま、いっか。早く帰ってお風呂でも入ろ♪」
優菜は音楽室を出ようとした。次の瞬間優菜は凍りついた。....ドアが開かない....それ以前に、自分はドアを閉めていない。明らかに何者かに閉じ込められたとしか考えられない。
「ちょ、誰〜こんな悪戯するの!!開けて!ちょっと〜っ!!」
優菜は叫んだが返事はない。すると後ろの方で物音が聞こえた。優菜が振り返ると白い仮面をつけた男が立っていた。
「あ、あなた....誰?」
優菜は恐る恐る尋ねた。
「僕はある組織の使いの者で深影っていうんだ....白井優菜ちゃん、迎えにきたよ」
そう言うと男は優菜にどんどん近づいて来る。
「あ、あなただれなの?こ、こっち来ない....」
優菜が抵抗する間もなく、深影は優菜を薬で眠らせると優菜と共に夜の闇に消えた....。


優菜は暗く冷たい部屋で目が覚めた。周りには何もない。ただ広いスペースがあるだけだった。
「こ、ここはどこ?優菜どうしちゃったの?....っ!?」
優菜は初めて自分が動けない事に気がついた。ごつい台の上に両手両足を拘束されていた。両手は体の脇にしっかりつけられ、両足はそろえられている。つまり、英語のIの字に拘束されているのだ。「ちょっと〜これ何〜?」
優菜は拘束を解こうと試みたが枷は鋼鉄製で外れる気配はなかった。
「気がついたみたいね....」
声のする方を見るとそこには小夜子と詩乃が立っていた。
「....藤崎さん?浅月さん?なんでここに?!」
「私たちの名前知ってるのね....まあいいわ、私たちはある人の依頼であなたを拉致してきたの。ふふふ、部員誰もいなかったでしょ?あれも私の手引きだから(笑)」
小夜子はクスクスと笑った。
「いったい誰が....ゆ、優菜をどうするつもりなの?」
優菜は恐る恐る尋ねた。詩乃はニヤリと笑う。
「依頼人が誰かは言えないわ。ただあなたにあることをするのが仕事なの....」
「あること?」
詩乃は優菜を無視して優菜の首筋に手を伸ばした。すると、優菜は急に暴れ出した。
「きゃ〜っ!!首はダメ〜っ!!」
詩乃はクスクスと笑った。
「何?首がどうしたの?」
詩乃はいったん手を止めた。
「そ、それ以上....ち、近づけないで....お願い!!」
しかしその言葉を無視し、詩乃首筋に手を触れた。
「きゃんっ!!」
優菜は悲鳴を上げた。「白井さんもしかしてくすぐり苦手〜?でも私たちこれからあなたを徹底的にコチョコチョするように頼まれたの....ごめんね」
詩乃の冷酷な言葉に優菜は身を捩って暴れ出した。
「そ、そんなの絶対ダメ〜!!優菜コチョコチョ弱いの!!なんでもするからぁ〜やめてぇ〜っ!!」
優菜は泣き声に近い叫び声を上げた。
「残念でしたぁ〜もうコチョコチョマシーン動かしちゃった。白井さんが気絶するまで止まらないわ」
そういえばさっきから機械音が響いている。すると、優菜を拘束している通称『コチョコチョマシーン』に変化が生じた。体にぴったりついていた両手の枷がどんどん広がっていく、同じく両足の枷も....。
「な、なにこれぇ〜!!」
優菜は必死に抵抗したが機械の力には敵わない。そうしている間にも優菜の体はどんどん広げられていく....。最終的に優菜は両手を限界まで高々とバンザイさせられ、両足も限界まで開脚した状態にされた。
「あらあら、白井さん私たちのためにわざわざ体を無防備にしてくれたのね、ありがと♪」
「違うぅ〜嫌〜っ!!」必死に逃げようとする優菜を尻目に、小夜子は手に持っているリモコンのスイッチを押した。その瞬間20本近いマジックハンドが現れた。優菜は悲鳴を上げた。
「白井さん、覚悟はいいかしら?う〜ん、かわいそうだからまずは2本だけで軽〜くくすぐってみようか?白井さん弱点はどこかなぁ?」
小夜子はそう言うと2本のマジックハンドの動きを活発にした。
「正直に言わないといきなり全身コチョコチョしちゃうからね!!」
詩乃が意地悪く言った。
「ひっ....あ、足の裏です....」
優菜は少し考えてから答えた。小夜子はクスっと笑いながら優菜の目を見た。
「....嘘ね」
「う、嘘じゃないもん!!優菜は....」
気がつくと2本のマジックハンドは優菜の脇の下まで移動していた。マジックハンドはそのまま優菜の敏感な脇の下に触れた。
「ひゃ〜っ!!ご、ごめんなさぃ〜嘘です〜嘘っ!!そこだけは触らないでぇ〜!!」
優菜の叫び声も空しく、2本のマジックハンドは優菜の無防備な脇の下を軽くコチョコチョくすぐった。
「きゃ、きゃははははダメ〜ダメだってばぁ!!」
優菜は身を捩って悶えた。
「2本でこれなんて白井さんかわいそう....小夜子、死んじゃうかもよ?」
詩乃が小夜子の方を見る。
「仕方ないでしょ、仕事なんだから....じゃあ白井さん、本番行くわよ!!」
小夜子がスイッチを押すと、すべてのマジックハンドが優菜の無防備な体をくすぐった。「きゃ〜っはっはっはっは!!も、もうダメ〜いや〜っはっはっはっは!!」
マジックハンドは優菜の敏感な脇の下、脇腹、足の裏などを余す事なくくすぐっていた。優菜はブラウス一枚とミニスカートに裸足という服装にされていたため、指の刺激が伝わり易かった。
「きゃっはっはっは〜ゆ、優菜し、死んじゃう〜っ!!ひ〜ひゃはっはっは!!」
優菜はかわいい顔をくしゃくしゃに歪ませて笑い悶えている。
「詩乃、白井さんに目隠しして」
小夜子が詩乃に促した。優菜は笑い悶えながらも目隠しをつけられてしまった。
「さぁ、もういいわよ入って。詩乃、マシーンを一度緩めて」
小夜子の手招きした先には依頼人の男子が立っていた。
「ひひひひ、何〜何も見えないよ〜っひゃははは」
優菜は相変わらずマジックハンドの責めを受けている。
「さぁ、あんたにリモコンを渡すわ。使い方は教えた通り、好きにしなさい」
小夜子は男子にリモコンを渡した。
「だ、誰よ〜きゃはははは苦しいってば〜コレ止めて〜!!」
しかし、優菜の哀願も空しマジックハンドはさらに激しく体を責め立てる。
「きゃ〜っはっはっはひぃ〜ひぃ〜息がぁ〜苦しい〜くすぐったい!!」
男子はリモコンを操作すると優菜の服を脱がせた。水色の下着が露になる。
「きゃ〜っはっはっはえっちぃ〜変態〜っひひひひもうダメぇ!!」
素肌を直接くすぐられ優菜は髪を振り乱して涙を流しただ笑い続けた。しかし、しばらくすると失禁して気を失った。それと同時にマジックハンドの動きも止まった。
「終わったわね....深影、元の場所に返してきて」
小夜子がそういうとどこからともなく深影が現れ、優菜を抱えて闇に消えた。
「どぅ?満足した?」小夜子は男子に尋ねた。
「あぁ....最高だったありがとう」
そう言うと男子も帰っていった。
「小夜子、私たちも帰りましょ」
詩乃が小夜子の手を引く。
「そうね....あっ、詩乃鍵かけ忘れないでね」
小夜子が出た建物には『Tickle House』という表札が付けられていた....


被害者1 前編 戻る