恐怖のくすぐりリンチ |
「はぁ……どうしよう……どうしたらいいの……」
私立海栄高校2年生。早乙女 友香(さおとめ ゆか)は、学校から帰宅するなり部屋に閉じこもり机に顔を伏せていた。 学校帰りに、同学年の女不良グループに声をかけられ、金銭を要求された。俗にいうカツアゲにあってしまったのだ。 友香が持ち合わせがないことを告げると、不良グループは「家に帰って親の財布から取って来い」と彼女を脅したのだった。 小柄な体格に、ショートカットがよく似合う愛らしい顔立ちの友香だが、クラスでは"勉強はできるが大人しくて地味"というイメージが強く、目立った存在ではない。 が、そんな友香の弱い部分が不良グループに目を付けられてしまったのだ。 「お母さんの財布からお金を取るなんて……できないよ」 優しい母は、友香の自慢だった。そんな母に心配はかけたくなかったし、ましてやお金をことなどできるはずがなかった。 悩む友香の耳に、ドアをノックする音が聞こえた。顔を上げて振り返ると、母、早乙女 桃子(ももこ)が立っていた。 「どうしたの友香? 何があったの?」 そこには、いつも優しく暖かい母の笑顔はなかった。ただ真剣に娘のことを心配する険しい表情だった。 「お母さん……何でも、ないよ」 消え入るような友香の言葉が嘘であることは明らかだった。桃子はさらに問い詰める。 「友香、お母さんに心配をかけたくないって思ってるんでしょうけど……。そんなこと考える必要はないわ。お母さん、友香のことが大好きだから」 そう言って桃子は友香を抱きしめた。 「お母さん……」 暖かい母の温もりに友香は涙を流し、心がふっと軽くなったのを感じた。
「謝らなくていいのよ友香。友香は何も悪くないんだから」 大丈夫よ。と、桃子はそっと友香の髪を撫でた。 「お母さんが言って、話をつけてくるわ。桃子は家にいなさい」 そう言って桃子は勢いよく立ち上がり、そして家を出た。 危ないからと必死に止める友香を振り切り、町外れの廃工場へと向かった。
薄暗く、広い工場の奥の方から大勢の女の声が聞こえてくる。 桃子が足を進めると、そこには10人以上の女子高生がいた。そのいずれもが髪を染めて、ピアスをした、だらしない制服の着かたをした不良生徒だった。 「あれ、誰?おばさん」 「うちらの溜まり場に入って来てんじゃねえよ」 女子生徒たちは桃子に対して明らかに敵意のこもった口調で言葉を投げかけてくる。 だが桃子は怯むことなく言い返した。かわいい娘を脅している相手だと思うと怒りが込み上げてきたのだ。 「あなたたちね?友香を脅したのは。わたしは早乙女 友香の母親よ!!」 その言葉に、女子生徒たちは次々に怒りと不満の声を上げる。 「なんだよ親がしゃしゃり出てくるんじゃねえよ!」 「ちっ、あいつチクリやがって」 そんな中、10人以上の女子生徒のかたまりの中から、一人の女子生徒が前に出て来て、至近距離で桃子に向かい合った。 「で……母親が何をしに来たの?」 恐らく不良グループのリーダー格であろう女子生徒だ。 その不良っぽい格好は他の女子生徒と変わりなかったが、強く鋭い視線、そして落ち着き方から、桃子はそう確信した。 強い威圧感をも感じたが、娘のためにと乗り込んだ桃子の気持ちは揺れることはなく、堂々と言い放った。 「今度一切、桃子に近づかないと約束して。 できないのなら今すぐ学校に抗議しに行くわ」 桃子の強気の発言に、女子生徒たちはばつが悪そうな様子だった。 だがリーダー格の女子生徒は顔色一つ変わっていなかった。 「おばさん、それで警告してるつもり?」 「え……っっあっ!!!」 言い返そうとした桃子だが、その瞬間、右足に痛みを感じ、そのまま倒れこんでしまった。 リーダー格の女子生徒の目にも止まらぬ速さの鋭い蹴りが桃子の右足を襲ったのだ。 「痛……あなた、何をするの!!」 桃子は怒鳴ったが、足の痛みからすぐには立てなかった。 「お前ら、この女を取り押さえろ」 リーダー格の女子生徒は桃子の言葉に耳を貸さず、他の女子生徒たちに指示を出した。 「おっけー! "唯"」 唯と呼ばれたリーダ格の女子生徒の言葉に、他の女子生徒たちは倒れこんでいる桃子を押さえにかかった。 「何するのっ!? ……ちょっと、放してッ!!」 桃子は手足をバタつかせて抵抗するが、10対1では相手にもならず、あっというまに取り押さえられてしまった。 仰向けに寝かされた状態で、手足を一人ずつの女子生徒に押さえつけられ、完全に身動きが取れなくなってしまったのだ。 「こんなところに一人で乗り込んでくるなんて、優しく美人なお母さんは頭の方は残念みたいね」 唯は文字通り桃子を見下しながら言った。 さらっとした黒髪のロングヘアー。軽く化粧された若々しい顔立ち。優しく美人なお母さんといった唯の言葉はまさに桃子にはぴったりだったが、今の状況では明らかに皮肉であり、桃子をバカにしている言い方であった。 「ふ……ふざけないでっ! 放して!!」 怒鳴る桃子だが、その口調には先ほどまでにはなかった怯えが生じていた。 桃子の手足には一人ずつ女子生徒が座って押さえ込んでおり、動かすことはできない。 まったく抵抗できないこの状態で、何をされるか想像するだけで、桃子は恐怖心に飲み込まれそうになった。 同時に、学校に抗議すると言えばもう友香には近づかないだろう。という自分の甘い考えを後悔した。まさかこんな形で実力行使に出てくるとは思っても見なかったのだ。 「で、どうする唯? このおばさん」 「このままボコボコにしちゃおっか?」 (嫌……) 桃子は恐怖から言葉を失った。こんな身動きが状態で、手加減を知らない女子生徒たちに暴力をふるわれてはただのケガではすまない。 「バカかお前ら。ケガなんてさせたら後で面倒なことになるだろ」 唯は冷めた口調で女子生徒たちを制止した。 「じゃあどうするの? このまま帰すのかよ?」 不満そうな女子生徒たちに、唯はそんなわけないだろ。と言葉を返す。 「暴力を使わなくても苦しめる方法なんていくらでもあるだろ」 そう言うと、唯は仰向けに拘束されている桃子の横で膝を付き、そっと手を伸ばした。 「……っっ!!」 何かをされる。桃子は恐ろしくなり、体中に力を入れて目を閉じた。 その直後に桃子が感じた感覚は、想像だにしなかったものだった。 「……う、ふ……あはははははっ! な、何っ!? あはははは!!」 強烈なくすぐったさを感じ、桃子は笑い出してしまった。 唯がその手で桃子の脇の下をこちょこちょとくすぐっているのだ。 「どう?おばさん」 唯は意地悪い笑みを浮かべながら言い、さらに桃子の脇をくすぐった。 「あははははは! やっ、やめて! あはははははは!」 桃子は必死に脇を閉じようとするが腕には女子生徒の重りが乗っており、それは叶わなかった。 唯のくすぐりは軽く指を動かしている程度だったが、小さい頃からくすぐりに弱い桃子は強烈なくすぐったさを感じていた。 「身動きが取れない状態でくすぐられるのって、辛いでしょ? 普通にくすぐられるだけなら手足を動かして防げるんだけど、身動きが取れないとまったくの無防備だからくすぐったさも半端じゃないのよ」 唯は冷静な口調で桃子に説明するように言った。くすぐりという行為に詳しい。といった様子の内容であった。 言い終わると唯は手を止め、桃子から離れた。 「はぁ……はぁ……」 くすぐりから解放された桃子はゆっくりと息を整える。 「ほら、こんな感じでいいのよ。暴力なんか使わなくてもこのおばさんならこれで十分よ」 唯は他の女子生徒たちにどう? と声をかけた。 「さっすが唯ね!」 「じゃあ今からみんなでくすぐってやろうよ」 「この生意気なおばさん、めちゃくすぐったがりっぽいしね」 唯のくすぐりを見た女子生徒たちは、すっかり『次は私も!』という気になったようで、全員で桃子をくすぐろうとその手を向ける。 「い……いやっ! やめてっ……!!!」 今の唯のわずかなくすぐりでも耐え難いくすぐったさを感じていた桃子に、大勢の女子生徒たちのくすぐりに耐えられるはずがない。 必死に手足に力を入れるが、拘束は解けるはずもなかった。 「さあおばさん。発狂するまで笑いながら、後悔してね」 無慈悲な唯の言葉が合図となり、唯以外の女子生徒たち全員が桃子をくすぐった。 「いやっ……あははははははは!! きゃははははははーっ!!」 大勢の女子生徒たちによる無数の手から繰り出されるくすぐりは、桃子に強烈なくすぐったさを与えた。 桃子の腕に座り拘束している女子生徒たちは、そのまますーっと撫でるように腕をくすぐり、それによって開かれた脇を、左右からそれぞれ別の女子生徒たちがこちょこちょとくすぐっている。 「きゃははははは!! くっ、くすぐったい!!やめてーっ!!きゃはははは!!」 脇の下は、くすぐりに弱い桃子が一番苦手としている弱点部分であり、そこを完全に開いたままくすぐられてはとても耐えられるものではなかった。 何とか脇を閉じようとするが、女子生徒がしっかりと腕に座っており、それは不可能だった。 桃子の体の左右それぞれに据わった女子生徒たち。 右側の女子生徒は脇腹を突っつくようにくすぐりながら、お腹をこちょこちょとくすぐった。 そして左側の女子生徒は脇腹を揉むようにくすぐりながら、同じくお腹をくすぐっていた。 「あはははははは! だめっ、やめてっ! きゃはははは! あなたたち、いい加減にっ……!! あははははははっ!」 なんとかこのくすぐ地獄から逃れるため、桃子は女子生徒たちを怒鳴りつけようとするが、そのくすぐったさから上手く言葉を続けることもできず、ただ笑い悶えるしかなかった。 桃子の足首の上に座り、足を拘束している女子生徒たちは桃子の靴を脱がせ、左右それぞれの足の裏をくすぐっていた。 「やっ、やめなさっ……きゃはははははは! あーっはははははは!」 足に力を込める桃子だったが、足首の上にどっしりと座られているため、全くといっていいほど足を動かせず、思い切り足の裏をくすぐられていた。 ストッキングの上からではあったが、まったく動かせない状態でのくすぐりはとてつもないくすぐったさを桃子に与えていた。 桃子の太股横に左右それぞれ座った女子生徒たちは太股を、そしてさらに内股をこちょこちょとくすぐった。 腕や足と違い、腰や太股は拘束されておらず、桃子は体を揺すって抵抗するが、無数の手からは逃れられず、逆に暴れすぎてスカートがめくれ上がるだけであった。 「へー白のレースだ。かわいいー」 「おばさん、年のわりにかわいいパンツはいてるじゃん」
スカートがめくれあがったことによってあらわになった、ストッキングに覆われた桃子の純白のパンティを見て、女子生徒たちはバカにしたように笑った。 いかに同姓とはいえ下着を見られて恥ずかしくないわけがなかった。しかも相手は娘と同学年の女子高生たち。桃子の羞恥心はかなりのものだったが、それ以上にくすぐったさが勝っており、桃子はただ笑い続けた。 「あはははははは!! やめてっ! やめなさっ……きゃはははははっっ!!」 くすぐりが始まって15分以上が経過したが、桃子がそのくすぐったさに慣れることはなかった。 逆に、くすぐることに慣れてきた女子生徒たちのくすぐりの手はそのテクニック、激しさを増していった。 腕に座りながらその腕をくすぐっていた女子生徒たちはくすぐる箇所を腕から首筋、耳へと変えた。腕よりもこの部分の方がくすぐったいと考えたのだ。 案の定、首筋や耳のくすぐったさも半端ではなく、桃子の笑いは激しくなった。 脇の下をくすぐっていた女子生徒たちはくすぐる箇所を脇の下のくぼみの部分へと変えた。それによって桃子の反応は倍増した。そこが弱点だと察知したのだ。 太股をくすぐっていた女子生徒たちはそのままパンティのほうへと手を伸ばし、足の付け根や股間部分をそのままくすぐった。 あまりに敏感な部分へのくすぐりに、桃子はくすぐったさと気持ち良さが入り混じったような、不思議な感覚を覚えていた。 「きゃははははははっっ!!お願い! もうやめてっ……! あははははははっ!! もう耐えられないっ!! きゃはははははは!!」 「ふふ、もう耐えられないか。さっきまでの威勢のよさはどこにいったのかしら?」 動かせない足しを必死にばたばたさせながら、ブラジャーとパンティが丸見えの状態で、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして笑い悶える桃子の姿を見下ろしながら唯は笑みを浮かべた。 くすぐっている女子生徒たちも、自分たちのくすぐりに悶える桃子の姿に満足そうに笑いながら、さらにくすぐりを続けた。 「きゃはははは……!! もうだめっ、ほんとにっきゃはははははははあはははは! だめっ! あはははははっ!!」 「もうそろそろ許してあげてもいいけど、どうするおばさん?」 意地悪そうな笑みを浮かべながら唯は腰を落とし、桃子の顔を覗き込んだ。桃子は笑いながら、必死に何度も何度もうなずいた。 「じゃあ、私たちにちゃんと謝ったら許してあげるわ。娘の変わりにバカみたいに一人で乗り込んできたことをちゃんと謝れたらね」 「あははははははっ……! なっ、なんでっ、きゃははははは! 私があやまっ……! 謝るのっ! きゃははははははっ!!」 笑い悶えながらも桃子は唯の言葉に反発した。 このくすぐり地獄からは逃れたい。だが脅された娘のために不良女子生徒たちに真っ向から抗議に来た自分を母親として間違っているとは思わなかったし、何よりそんな女子生徒たちに謝ることなどできなかった。
くすぐりから逃れたい気持ちを、母親として、一人の大人としての意地が上回った。 「へー、こんだけ無様に笑い悶えてまだ反抗できるんだ。 だったら……」 必ず大声で謝り、くすぐりに屈するだろう。唯はそう思っていた。それに反したの桃子の態度に、彼女はややいらついた様子を見せる。 そして次の瞬間、くすぐられている桃子のパンティを思い切り引き摺り下ろし、さらに同じようにブラジャーをも引き摺り下ろした。 桃子の股間は丸出しになり、また形のいいDカップの胸もあらわになった。 「なっ……!? きゃはははははは! なにをっ……!?」 不意に、二箇所の秘部をあらわにされ、桃子は驚いた。 だが羞恥心を感じる暇はなかった。そのまま唯が、右手で桃子の股間を、左手で胸を直接くすぐり出したのだ。 女子生徒たちによる全身のくすぐり。そして唯による秘部へのくすぐり。 特に唯の秘部へのくすぐりは容赦なく。女子生徒たちのくすぐりと合わせて、桃子を狂わせるほどの威力だった。 「ぎ……ぎゃははははははっ! うあっはっはっはっはっはっはーっ!! や、やめてっ!!! し、死ぬーーーーっっ! ぎゃははははははは!!! あははははははははは!!!!」 あっという間に桃子の股間はぐっしょりと濡れ、乳首はぴんと立っていた。それでも唯は構わずそこをくすぐり続け、女子生徒たちも全身をくすぐり続けた。 「どう、おばさん? これが"くすぐりリンチ"の本当の味だよ。ちゃんと後悔できてる?」 「わーーーわかったーーっ! ぎゃははははははっはっはっはっは!! 謝るっ、謝るぅぅぅ、、うっはっはっはっはっは!! 謝るからやめてーーーっ!! ぎゃははははははっはっはっは、あはははははは!!」 全身くすぐりで悶絶したところに、敏感な秘部へのくすぐりをミックスさせるくすぐりリンチに、桃子の心は一瞬で折れた。意地もプライドもなくなり、唯たちに謝るのだった。 これでくすぐりから逃れられる……。だが桃子のそんな淡い願いも打ち砕かれるのだった。 「はあ? 今更何言ってんの? おばさんは最初で最後の機会を自分で捨てたんでしょ? ここからは発狂するまで……、いや発狂してもくすぐりリンチを受け続けるんだよ?」 くすぐりながら笑う唯の笑みは、桃子にとっては悪魔の笑みであった。 「そ、そんなぁぁぁあっハッハッハッハッはーーー!! お願い!! やめてっ、ぅあっはっはっははははははははーーーっ!! 謝るーーー! 謝るからーーー!! もうやめてーーーっ!!!ギャはははははははははーーーー!!!」 耐え難いくすぐりリンチが終わるのは、まだまだ先のことになりそうだ。 |
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