ミニメロン作品

女子高生秘密の遊び仲間

「ええっ? 美奈ってば、いつの間に!」
 山岸由香のすっとんきょうな声が、放課後の教室に響いた。栗色のショートヘアを頭に貼りつかせるようにセットした女の子だ。可愛らしい目と口が、今はめいっぱいに開かれている。目の前に立っている神崎美奈の「彼氏ができた」という言葉に、よほど驚いたに違いない。
「いつまでもネンネだと思ってたら、結構やるじゃん」
 いかにも興味津々といった顔で、美奈の俯き加減な顔を覗き込んだのは、岡本佐由里。栗色のまっすぐな髪を肩の下まで伸ばした、しっとりと落ち着いた感じの女子生徒だ。その彼女の目も、好奇心に耀いている。
「やっぱり世の中は予想を超えて進んでるわよね」
 胸の前で手を組んで、関心したように美奈を見上げているのは、井上佳奈。緩くウェーブした髪を肩の下まで伸ばしている。
 三人の予想を超えた過激な反応に、神崎美奈は一瞬、次に言うべき言葉を忘れてしまっていた。
 佐由里の言うとおり、美奈はクラスの中でもオクテな方だ。
 休み時間での女子生徒たちの話題といえば、決まって男の子。クラスのだれが、どんな男の子と付き合っているとか、その彼とどこまで行ったのかとか。特に女子校の場合、男子がいない分、話の内容はかなり過激になる。
 そのような話題に、美奈はついていけない。男の子はすぐに女の子をからかうし、いやらしい視線を投げて来るし、気に入らない事は暴力で解決しようとする。それが美奈の抱いていた男の子のイメージ。臆病な性格の美奈は、男の子への興味よりも、どちらかというと嫌悪感の方が強かったのだ。
 そんな美奈に彼氏ができたというのだから、話を聞いた三人が驚くのも無理はない。
「それで、彼とはもうヤッたの?」
「ちょっと、いきなり何てこと聞くのよ」
 美奈にとってはいささか過激すぎると思われる質問を平気で投げつける由香を、佐由里がたしなめながら、奪い取った質問権をちゃっかりと行使する。
「それで、彼とはどうやって知り合ったの?」
「通学の電車の中で。あたしは気付かなかったんだけど、彼、通学の時あたしの事ずっと見ていたんだって。それで、学校帰りに声かけられて、ラブレター渡されちゃったの」
「で、OKしたんだ」
 ますます興味津津といったように微笑む由香に、美奈は小さく頷いた。
 近くの男子校の制服を着た彼が美奈に手紙を渡す時に見せた真剣な眼差しを、今でも覚えている。その時の彼の印象は、それまでに美奈が抱いていた男の子に対するイメージとは大きく異なっていた。
 その日から美奈は彼と付き合い始め、それから早くも3ケ月が経っていた。
「それで、悩みっていうのは、その彼についてなのね」
 佐由里の問いに、美奈は再び小さく頷いた。
 クラスのみんなから質問攻めに遭うのがいやで、美奈は彼の事を今日まで黙っていた。その彼についての悩みを相談する為に、他の生徒たちがいなくなるまで、高校入学以来仲の良い友達三人に教室で待っていてもらったのだ。
「この前の日曜日、彼と一緒にホテルへ行ったの」
「ええっ!?」
 三人はそろって驚嘆の声を上げた。目の前の可愛らしい小動物が、知らない間に急成長してしまっていたのが信じられないのだ。彼氏ができただけでも大革命なのに、ホテルにまで行ったというのだから、世の中何が起こるか分からない。
「それで、ヤッたの?」
 由香がさきほどと同じ質問を投げた。今度はだれも止めなかった。三人とも興味津々だった。
 美奈は首を横に降った。
「彼、ベッドに入るなり、いきなりあたしの腋の下をくすぐってきたの。『やめて』って言ったら、彼、『俺、くすぐらないと興奮しないんだ。美奈ちゃんをくすぐって、思いっきり笑い悶えている姿が見たいんだ』って言うの」
 三人は一瞬、返す言葉がなかった。しばしの沈黙を、由香が破った。
「それで?」
「あたし、すごくくすぐったくて、我慢できなくて、思わずベッドから飛び降りちゃったの。そしたら彼、『我慢できないんなら、逃げられないように縛ってみようか?』って。それで、あたし、思わず恐くなって、逃げ回って……腕を掴まれた時、思わず彼の顔、ひっぱたいちゃったのぉ」
 美奈は手で顔を覆い、激しく泣き始めた。
「ちょ、ちょっと、美奈、大丈夫?」
 由香が美奈の肩を揺すり、あやしの言葉をかけるが、美奈の泣き声は一向におさまらない。
 由香はなおも美奈の肩を揺すりながら、佐由里と佳奈に素早く目配せした。その目は、妖しい好奇心に輝いている。佐由里と佳奈の目にも、妖しい光が宿っていた。
 由香は美奈の耳許で囁いた。
「分かったわ。次はちゃんとできるように、あたしたちがおまじないをしてあげる」
 次の瞬間、由香はもう片方の手を美奈の前に回し、制服の上から胸の膨らみをそっと掴んだ。揉まれた膨らみの奧に、ズキンとした痺れが走る。
「んあっ、ちょ、ちょっと、何すんのよ!」
 美奈は涙に濡れた顔を上げ、由香を睨んだ。
 その背後から、佐由里が美奈のもう片方の空いている肩に手を置く。
「恐がらなくていいの。とってもいい気持よ」
 佐由里の手が肩から滑り落ち、美奈のもう片方の胸の膨らみを柔らかく掴む。
 二つの胸の膨らみが揉まれる度に、奧に生まれる歓びの波が全身に広がって行く。その生まれて初めての未知なる歓びに、美奈は恐れをなして震えていた。
「ちょっと、やめてよ、こんな……」
 美奈の言葉の途中で、由香が自らの唇で美奈の口を塞いだ。唇をついばみ、舌でなぞり、その舌を中に入れて相手の舌を嘗めさする。それらの動きの一つ一つから甘い痺れが生まれ、胸の歓びと共鳴しながら美奈の身体の中に広がって行く。
 由香が唇を離し、囁いた。
「あたし、上手でしょ。彼のキスと、どっちの方がいいかしら」
 その質問に美奈美奈は顔を赤らめた。どう答えていいか分からずただ震えている美奈の唇に、再び由香の唇が押し当てられる。
 美奈の胸の膨らみの先端に息づく敏感な蕾が固く膨らみ、制服の生地を僅かに押し上げている。その固い部分を由香と佐由里の手が目敏く見付け、生地の上から指でなぞる。桃色の稲妻が美奈の全身を小刻みに震わせる。
 美奈は立っていられず、近くの机の上に腰を落とした。
 それを待っていたかのように、佳奈が美奈の膝の間に割って入り、ミニスカートの奧の純白のパンティに手を伸ばした。女の子の大切な部分を守る、二重になった布地を指でなぞる。今まで感じたことのない歓びの稲妻が、美奈の全身を突き抜け、ガクガクと痙攣させる。由香の唇に塞がれた口から声にならなない悲鳴がくぐもった呻き声となって漏れる。
 女の身体を知りつくした指は、美奈の最も敏感な部分を巧みに探り当て、執拗に責め立てる。凄まじい刺激の稲妻の連続に、美奈の身体が何度も何度も激しくのけぞる。女の子の大切な部分が今にも熱く溶けてしまいそうだった。
 パンティの、女の子の恥ずかしい部分を守る部分からねっとりとした蜜が染み出し、糸を引く。それが机の上に溜まり、机の端から糸を引いて床の上にポタポタと落ちる。
 美奈の身悶えをひとしきり愉しむと、佳奈は指の動きを止めた。同時に佐由里が美奈の口を塞いでいた唇を離す。
 息苦しさがなくなると同時に、今まで悪戯されていた足の付け根の恥ずかしい花園と唇に、切ない寂しさが生まれた。それは激しく恥ずかしい欲求となって、美奈を誘惑する。
 パンティから染み出した蜜を、佳奈の指がたっぷりとすくい取り、ミカの目の前に突き付ける。
「ふふっ、美奈ったら、とっても感じちゃったみたいね。あなたのあそこ、もうこんなにびしょびしょよ」
 佳奈の指が開いたり閉じたりする度に、絡み付いた蜜が糸を引く。
「いやっ!」
 美奈は恥ずかしさに顔を伏せる。
 同時に、仲良しだった友達の豹変ぶりが信じられなかった。悪い夢を見ているのだと思いたかった。
「どう? これでもやめて欲しいかしら?」
 佳奈の指が再び足の付け根の花園に向かい、敏感な部分を軽くなぞる。それだけで、美奈の理性は限界だった。
「ああっ、お願い、もっと……」
 思わず恥ずかしい要求を口走ってしまう。
「ふふっ、それでいいのよ。たっぷりと可愛がってあげるわ」
 佳奈が言い終わると同時に、美奈の口が、今度は佐由里の唇で塞がれる。美奈の唇と舌先に、由香のものとは微妙に異なる甘い刺激が再び送り込まれる。
 佳奈は美奈の足を一旦閉じさせると、パンティの縁のゴムに手をかけた。濡れそぼったパンティを引きおろし、足から引き抜くと、再び膝を開かせ、その間に陣取った。
「むっ、むぅっ!」
 いやっ、と言ったつもりなのに、佐由里の唇に塞がれた口からは声が出ない。
 小悪魔のような笑みを浮かべた佳奈の顔が美奈のミニスカートの中にもぐり込み、蜜の溢れる泉のすぐ上に息づく固く膨らみきったメシベを口に含んだ。きつく吸い上げては舌先でチロチロとそよがせ、あるいは舌のざらついた部分で嘗め上げる。
 敏感なメシベを襲う凄まじい刺激の一つ一つに、美奈の身体がガクガクと痙攣し、何度も激しくのけぞる。そして、声にならない悲鳴を上げる。もう目を開けていられない。
 佳奈は、メシベをなおも激しく吸い立てながら、蜜をしとどに溢れさせている泉に指を入れ、静かに動かし始めた。その指の動きが徐々に激しくなっていく。襞をかきわけ、甘味な場所を内側から悪戯する指の動きに腰が激しく震える。内側が時折勝手に収縮し、蠢く指を締めつけようとする。その締めつけをふりほどくかのように、指は激しく暴れ、その度に猛烈な歓びの衝撃が泉から全身に広がる。
 胸の膨らみを愛撫していた由香と佐由里の手がセーラー服の襟元から内側へと入り込み、ブラの前ホックを外した。ブラの内側に浸入した指が敏感な蕾を執拗になぞる。蕾の甘い痺れは花園から全身に吹き荒れる桃色の嵐と融合し、巨大なうねりとなって美奈を天の高みへと打ち上げた。身体がバラバラになりそうな歓びの波に揉みしだかれながら、美奈は由香里の唇で塞がれた口から、くぐもった呻き声を洩らし続ける。美奈の全身がひときわ大きく、ひときわ激しくのけぞり、ガクガクと震えた。花園の泉は、差し入れられた指をきつく締めつけ、激しく蠢く。
 やがて身体の身悶えがおさまると、三人の女子生徒が愛撫の手と口を離した。脱力した身体を床の上に横たえる。美奈は気を失いながらも、身体を時折ピクピクと痙攣させ、激しく息を弾ませ続けていた。

 目を覚ますと、美奈は保健室のベッドに寝かされていた。起き上がろうとして、はっと目を見開いた。手足を拘束されている。大きく開いた両手両脚首にロープが結ばれ、四方にきつく引っ張られている。
 さらに、自分の身体を見て愕然とした。さきほどまで着ていた制服や下着は全て脱がされ、一糸纏わぬ生まれたままの姿となっていた。
 ベッドの周りを、さきほどの三人の生徒と、白衣を着た保健教師の霧島沙織先生が取り囲み、蛍光灯の光に明るく照らされた美奈の裸身を見おろしている。
 外はすっかり暗くなっているらしく、窓の向うの闇をカーテンが隠している。
 若き白衣の美人教師が美奈の耳許で囁く。
「話は聞いたわ。あなた、くすぐりに弱くて悩んでいるらしいわね。それは、あなたがまだくすぐられる快感を知らないからよ。だから、あたしたちがこれからその快感をたっぷりと教えてあげる」
「教えるって、一体何を、うぐっ……」
 美奈の大きく開いた口に、何かが強引に押し込まれた。ねっとりとした塩辛いものがこびりつた、丸められた布。それは、さきほど脱がされた、美奈の花園の恥ずかしい蜜で濡れそぼったパンティだった。
「これで、大声を出すことも、間違って舌を噛み切ってしまう事もないわね。あたしたちのくすぐりを、たっぷりと堪能してちょうだい。それじゃ、始めるわよ」
 沙織先生の手が、美奈の左右の腰にそれぞれ当てがわれる。それだけで、美奈は悲鳴を上げてしまう。しかしその悲鳴は悲鳴とならず、くぐもった呻き声が丸められた布越しに漏れるだけだ。
 指が腰に食い込み、揉むように動き始めた。
 美奈の身体がビクビクと痙攣し、塞がれた口から呻き声が絶え間なく漏れる。
 指は腰にとどまらず、脇腹や腋の下、お腹、太腿、足の裏など、身体のあらゆる場所を探る。その指はどこにいても、美奈の我慢できないポイントと動きを的確に割り出す。時には柔肌に深く食い込んで奧の敏感な神経を転がし、時には触れるか触れないかの微妙なタッチで撫でさする。それらの動きはそれぞれの場所で、美奈の最も我慢できない動きで美奈を激しく身悶えさせる。あまりにも耐えがたいくすぐりの刺激に、美奈は今にも気が狂ってしまいそうだった。
「どう? 先生のくすぐり、とってもいいでしょ? あたしたちもこうやって、先生からくすぐられる快感をたっぷりと教え込まれたのよ」
 そう言った由香の顔には、うっとりとした表情が浮かんでいる。他の生徒たちの顔もそうだった。まるで、くすぐられ身悶えている美奈が可愛くてたまらないといった顔だった。
「いあっ、おおあええっ!」
 いやっ、もうやめて、と言ったつもりなのに、美奈のその声はくぐもった呻き声にしかならない。
 その美奈の耳許で、由香が諭すように囁く。
「美奈がいけないのよ。美奈が何も知らないと思ったから……いきなりこんな事されたら恐がるだろうなって思ったから、ずっと招待できなかったんだから。でも、くすぐり好きな彼氏ができて、その彼とホテルまで行ったのなら、もう恐くなんかないよね」
 だめぇっ、お願い、もう勘弁して、と、美奈は声にならない声を上げ続ける。
「さあ、みんなも美奈ちゃんを特訓してあげて」
 くすぐりの手が再び腰に戻って来た時、先生が生徒たちに言った。
「分かりました」
 生徒たちは待ってましたとばかりに美奈の身体に手を伸ばす。
 無数の指が美奈の全身にに触れ、蠢き始めた。美奈の身悶えと呻き声が激しさを増す。
 美奈の身体の痙攣が激しくなる場所を、それぞれの指が探して回り、それとおぼしき場所が見付かると、そこを徹底的に責め嬲る。そして美奈がその刺激にようやく慣れる頃には、再び新たな弱点を探し始めるのだ。
 そのような弱点の探索と攻撃が、美奈の全身のありとあらゆる場所で行われているのだから、たまらない。美奈はベッドの上で激しく呻きながら、狂ったように身悶え続けた。
 やがて美奈の体力が消耗し、指の悪戯への反応が鈍り始めた頃、先生は一人ベッドから離れ、事務机の方に向かった。そして引出しから、奇妙な器具を取り出した。
 弧を描くように湾曲したフレームの中央に、小さな円筒形の物体が弧の外側から取り付けられている。その円筒から弧の内側に向けて、試験管ブラシを思わせる、長さ数センチほどの毛にびっしりと覆われた細い棒が、十数センチに渡って伸びている。
 横から見ると、射る直前の弓矢から、弓の弦を取り除き、矢尻から十数センチを残して矢の大部分を羽を含めて切り落としたような格好だ。矢尻の部分が円筒形の物体、そして、内向きに伸びる矢の残った部分が試験管ブラシだ。
 弓の内側には端から端まで太い溝が縦に一本走っており、その溝の奧にびっしりと生えた細かい毛が溝の外に顔を覗かせている。弓の内側であればどこに触れても、毛に触れる事となる。弓の両端からは、固定用とおぼしき綬が2本ずつ伸びている。さらにそのうちの一本には、弾力のあるゴム綬が附属している。円筒形の物体にはコードが接続されており、そのコードの先は、小さなコントローラに繋がっている。
 先生がコントローラを操作すると、試験管ブラシが蠢き始めた。全体がくねるように動きながら、いくつかに分かれたブラシの各部がそれぞれ別な方向に回転し、その方向とスピードが時間と共にランダムに変化する。ブラシに生えた毛自体もその一本一本が向きを変え回転し、蠢いている。弓の溝に生えた毛も、妖しく激しい蠢きを見せていた。
「ふふっ、分かるかしら。これは女の子の恥ずかしい所を徹底的に可愛がるための道具なの。あなたもこれでたっぷりと可愛がってあげる。さあ、覚悟しなさい」
 美奈は器具の妖しい蠢きに、目を見開いた。拒絶の意志を示そうと、必死に首を振る。
 その耳許で由香が囁く。
「大丈夫。とってもいい気持よ。あたしたちもあれで責められるのが大好きなの。気持ちよすぎて、何もかも分からなくなって、いやな事なんか全部忘れちゃうわよ」
 先生が妖しげな器具を手にベッドの前に戻った。再びコントローラを操作して器具の動きを止め、美奈の花園を片方の手で左右にくつろげる。しとどに溢れた蜜が糸を引き、ベッドの上にこぼれた。
「ふふ、もうこんなにびしょびしょにしちゃって、美奈ったら本当にいやらしい子なのね。くすぐりが感じちゃったの? それとも、早くこれで責めてもらいたいのかしら?」
 先生の恥ずかしい言葉に美奈の顔が赤らむ。その変化を楽しみながら、先生は濡れそぼった美奈の花園の中心に、試験管ブラシを突き立てた。
 ブラシは濡れそぼった泉に難なく飲み込まれ、奧へと進んで行く。内側の襞の一枚一枚が無数の毛に撫でられる度に、美奈の泉の内側に桃色の稲妻が閃き、腰がガクガクと震える。
 ブラシが根元まで挿入されてしまうと、今度は花園の前後に弧を描く弓状のフレームを前と後にしっかりと食い込ませた。固く膨らみきったメシベはフレームの溝にすっぽりとはまり、底に生えた毛に包まれた。メシベのすぐ下にひっそりと息づく女の子の恥ずかしい聖水の出口、そして後ろの双丘の合わせ目の奧に息づく菊座、そしてそれらの間を結ぶ秘めやかな道筋の全てが、器具の溝に生えた妖しい毛の接触に晒されている。
 前後に位置する弓の両端から伸びた綬が、それぞれ腰の所で結ばれ、それらの結び目がゴム綬で繋がれた。美奈の腰の括れをしっかりと捕えたゴム綬は、弓の形をした器具を力強く引き上げ、敏感な谷間全体に押し付け食い込ませている。装着を終えた器具は、まさしく布のない責め具付き食い込みパンティであった。
 沙織先生が満面の笑みを浮かべながら、再びコントローラを操作した。美奈の秘めやかな谷間の全てに触れていた毛が激しく蠢き始める。花園の奧に深く差し入れられた試験管ブラシも、激しい蠢きを開始した。
 美奈の身体が陸に上がった魚のごとく激しく跳ねる。
「ぐふっ、ぐあっ、くぅ!」
 美奈は悲鳴を上げたが、口に押しこまれたパンティのせいでくぐもった呻き声にしかならない。
 妖しく蠢く毛に責め嬲られる、固く膨らみきった敏感なメシベに、凄まじい桃色の稲妻が休むことなく炸裂し、歓びの電撃が全身を貫く。そのすぐ下の小さなか弱い女の子の出口にもフレームの溝の細かい毛がもぐり込み、執拗に責め立て、淫らな蠢きを強要している。
 その妖しい刺激は、最後に女の子の秘密の個室に入ってから数時間溜め続けた、身体の全てを知りつくした恥ずかしい水に潜む意地悪な力を呼び起こした。外側のみならず、内側からも恥ずかしい悪戯を受けながら、女の子の秘めやかな扉がヒクヒクとわななく。
 恥ずかしい証で満たされた泉の内側では、ブラシの毛が全ての襞とその間をくまなくくじり立て、その蠢きを絶えず変化させながら、耐え難いほどの女の歓びを美奈の身体に送り込み続ける。その歓びの凄まじさに耐え切れず、内壁が大きく蠢き形を変えると、それを待っていたかのように新たな場所を責め立て、美奈の全身に新たな舞いを強要する。
 外側では敏感な花びらが、ブラシの根元の毛に責め嬲られ、ヒクヒクと震えている。そこから後ろの菊座までの秘めやかな道筋もまた、無数の毛の蠢きに苛まれ、その刺激に美奈は声にならない悲鳴を上げる。
 泉からしとどに溢れた蜜がブラシの根元の毛の回転ににまき散らされ、無数の飛沫が糸を引きながら生徒たちの制服や先生の白衣、そしてベッドの上に降り注ぐ。
 後ろの菊座の襞の一本一本を毛になぞられる妖しい刺激もまた、美奈の身体を激しく震わせる。そしてその上の尾骨とそこまでの道筋をも激しい毛の蠢きがくじり立て、美奈を身悶えさせる。
 手を休ませていた佐由里と由香も、美奈の太腿や脹脛、足の裏へのくすぐりを再開した。呻き声を上げ、目をきつく閉じ、赤らめた顔を振り乱して身悶える美奈に、脇腹への悪戯を続けている由香が妖しく囁く。
「女の子の外側と内側を徹底的にくすぐられる気分はいかがかしら? あたしたちの仲間になれば、こんなすごいくすぐりが毎日でも楽しめるのよ。どう、あたしたちの仲間になるわよね?」
 美奈は恥ずかしく耐え難いくすぐりの刺激の凄まじい嵐に理性を引き裂かれながら、朦朧とする意識の中で、ただひたすら首を縦に振った。
 をれを見て、由香は嬉しそうに手を叩いた。
「それじゃ、仲間になったお祝いに、もっとすごいのをプレゼントしてあげる。しっかりと受け取ってちょうだい」
 由香は美奈の、笑い歪んだ顔にそう言ってから、先生に目配せした。
 先生は机の引出しから、長い管のついた円筒形の物体を取り出した。ベッドに戻ると、その物体を、美奈に装着された器具の、美奈の内側を責め続けているブラシの根元の円筒形の部分に装着し、スイッチを入れた。それまでのモーター音に新たなモーター音が加わり、同時に美奈の身悶えと呻き声もひときわ激しさを増した。
 泉の内側で蠢く無数の毛が、その先端から蜜を吸い取り始めたのだ。
 蜜の隙間を泳いでいた毛は、蜜の減少に伴い、その全てが壁面に貼りつき、その先端を壁や襞の間の奧にすり寄せ、吸い立てる。敏感な壁と襞の隙間を毛が激しく蠢き、無数の小さな口が接吻し吸い立てながら、嘗めるように這い回る。毛の触れた部分に無数の甘い痺れが筋のように残り、それらの一つ一つが美奈の内側で妖しく蠢く。その濃密な刺激の嵐に、美奈は今にも気が狂いそうだった。
 毛に吸い取られた蜜は、器具から伸びる管に送り込まれる。管の先は先生に握られ、激しく暴れる美奈の裸体に向けられていた。
 やがて管から透明な奔流が迸り、美奈のお腹や脇腹、胸の膨らみ、さらには太腿や脹脛をもねっとりと濡らした。そのぬめりを、生徒たちの手が全身に引き伸ばす。
「あなたの恥ずかしい所から溢れ出た天然ローションよ。自分の恥ずかしいローションで、あたしたちのくすぐりをもっともっと楽しんで、恥ずかしい証をもっともっと溢れさせるのよ」
 由香の淫らな歌のような声の恥ずかしさに、美奈はなすすべもなく、なおも激しく身悶え続ける。
 恥ずかしい天然ローションに包まれた美奈の全身を、生徒たちの妖しく蠢くくすぐりの指がなおも激しく滑らかに這い回る。
 ローションのぬめりは、生徒たちの指の蠢きの感触を、まじりけのない猛烈なくすぐったさとして、美奈の全身に送り込む。その耐えがたい刺激の嵐は、美奈の身体をさらに淫らに狂わせ、恥ずかしい花園の奧にねっとりとした証をさらに大量に溢れ出させる。そのぬめりは、泉の内側に妖しく激しく這い回る無数の毛によって吸い取られ、管を通って美奈の身体の上に吹き付けられ、その身体にさらに激しいくすぐりの刺激の嵐を送り込むのだ。
 やがて花園の泉の内側と敏感なメシベ、そしてか弱い小さな出口に、凄まじい津波が同時に起こった。声にならない悲鳴と同時に全身が激しく震え、大きくのけぞる。内側が激しく収縮し、襞がブラシに絡み付く。敏感なメシベはひときわ固く膨らみ、自らを毛の淫らな蠢きにすり寄せる。そのすぐ下の秘めやかな出口は激しく痙攣して自制を失い、せき止めていた恥ずかしい聖水を迸らせ、ベッドの上をぐっしょりと濡らした。全身がひときわ激しく痙攣する。その痙攣は数分間に渡って続いた後、徐々に勢いを失い、やがてぐったりと動かなくなった。
 息を弾ませる美奈の耳許で由香が囁く。
「ふふっ、美奈、とっても可愛いわよ。でも、これで終わりじゃないわ。今度はあたしが可愛がってあげる」
 由香は美奈の口から濡れそぼったパンティを取り出した。
 ようやく声を出す事ができるようになった美奈であったが、その口からはだだ激しく弾む吐息が漏れるのみ。
 先生が淫らな器具を美奈の濡れそぼった身体から外している間、生徒たちは制服と下着を素早く脱ぎ、裸になった。そして、美奈の恥ずかしい蜜と聖水でぐしょぐしょになったベッドに上った。
 佐由里と佳奈が美奈に寄り添うように横たわり、美奈の恥ずかしい天然ローションで濡れそぼった胸やお腹に妖しく蠢く指を這わせながら、無防備に開かれた腋の下に唇を寄せる。
「きゃははははぁ、だめぇ、そこだめぇ、きゃはははは」
 美奈は甲高い悲鳴を上げながら再び身体をのけぞらせる。
 佐由里と佳奈は、美奈の腋の下から脇腹、胸、お腹へと、唇と手を這い回らせる。
 一方、由香は美奈の大きく開かれた太腿の間で腹這いになり、再び恥ずかしい蜜をしとどに溢れさせ始めた淫らな花園に唇を寄せる。
「ああっ、そこ、すごいの、ああああっ!」
 再び送り込まれる激しい歓びの稲妻に、美奈は身体を大きくのけぞらせ、甲高い桃色の悲鳴を上げる。
 その反応を確かめると、由香は美奈の濡れそぼった泉に指を差し入れ、静かに動かし始めた。美奈の身悶えと悲鳴が激しさを増していく。
 その美奈の狂態をさらに狂わせようと、先生が美奈の無防備な剥き出しの足の裏に指を這わせた。
「きゃはははははっ、だめぇ、そこも弱いの、お願い、きゃははははは!」
 猛烈なくすぐったさに、美奈は足の指を激しく蠢かせ、甲高い笑い声を上げる。
 足の裏のくすぐりの刺激は、佐由里や佳奈の撫で回す胸や脇腹、腋の下などの刺激や、由香の唇と下と指による恥ずかしい悪戯の歓びと融合し、大きなうねりとなって、美奈の身体と精神を揺さぶる。
「きゃはは、はうっ、もうだめぇ、きゃはははははああああぁぁっ!」
 全身から送り込まれるすさまじいくすぐりの嵐に理性を打ち砕かれ、甲高い悲鳴を上げながら、全身をガクガクと激しくのけぞらせ、やがてぐったりと動かなくなった。
 美奈が天の極みに達したのを見届けると、由香と佐由里が場所を交換した。今度は由香が美奈の脇腹や腋の下をくすぐり、佐由里が恥ずかしい花園への悪戯を開始する。美奈の身体が再びのけぞり、くすぐったさと恥ずかしい歓びに震え始める。
 その後、美奈が絶頂を迎える度に、生徒達は場所を交換しながら美奈の全身にさらなる刺激の嵐を送り込み続けた。その耐え難いくすぐったさと恥ずかしい歓びの嵐の中で、美奈は甲高い悲鳴を上げ続けながら、何度も何度も天の極みへと昇りつめた。
 何度目か分からない絶頂の後、激しく息を弾ませ、時折ピクピクと身体を痙攣させながら、美奈は深い眠りに落ちて行った。

 数週間後の休日。
 美奈は自宅からの最寄駅前の広場で、彼氏と向き合って立っていた。
「おい、急に別れてくれだなんて、一体どうしたんだよ」
 近くの男子校の制服を着たハンサムな青年が、目を見開いている。美奈の口から突然出た別れ話に狼狽しきっていた。
「ごめんなさい。でも、やっぱりあなたではだめみたい」
「俺が今まで美奈のいやがる事してきたからか? だったら謝るよ。もう二度としないから、だから……」
 必死に訴える彼の言葉に、美奈は首を横に振る。
「ううん、違うの。そうじゃないの。だけど……」
 美奈にはそれ以上言えなかった。
 彼とは何度かホテルに行き、その度に美奈は長時間に渡って全身をくすぐられた。友達からの特訓のおかげて、美奈は笑い悶えながらも彼のくすぐりを難なく受け入れられる身体になっていた。そればかりか、もの足りなさすら感じてしまっていたのだ。
 友達三人と保健の先生に、女の弱点を知りつくした指と唇と舌、それに淫らが道具で徹底的に責め抜かれる度に、美奈の身体は、その凄まじい歓びの嵐を渇望し続けるようになって行った。女の感覚を知らない男によるくすぐりでは、その渇きを潤すには十分ではないのだ。しかしそのような事を彼に話す事はできない。
 美奈は理由を何一つ言えないまま、彼の言葉をひたすら拒み続けた。
 その頑なな態度に、ついに彼が諦め、寂しそうな表情を浮かべながら去って行った。
 彼の後ろ姿が見えなくなった時、後ろから声が聞こえた。
「美奈、おはよう」
 振り向くと、そこには声の主である由香が、佐由里、佳奈と共に立っていた。
「今のが美奈の彼? 結構ハンサムじゃないの」
「見てたの?」
 美奈の咎めるような問いに、由香が頷いた。
「美奈、別れちゃったんだ」
 今度は美奈が頷いた。
「うん。でも、もういいの」
「そう」
 由香は、美奈の寂しそうな顔を覗き込みながら、相槌を返した。
「ところで、あたしたち、これから霧島先生の家に遊びに行く所なんだけど、一緒にどう?」
「霧島先生の家?」
 そうよ、と頷く由香の顔は、子供が悪戯をする時のような好奇心に満ち溢れている。
「先生の家には、いろぉんな道具があるの。保健室で遊ぶよりも、とってもすごいのよ」
 そう言う佐由里も、妖しい好奇心に目を輝かせている。
「あたし……行くわ。一緒に連れてって」
 美奈は答えながら、恥ずかしげに顔を伏せた。
 その赤く染まった頬に、佳奈がそっと口づける。
 人通りのある場所での同性からの突然のキスにますます顔を赤らめる美奈の耳許で、佳奈が囁いた。
「美奈、すっかり癖になっちゃったのね。今日もあたしたちと一緒に夜までたっぷり楽しみましょ。今日はあたしたちにもちゃんとお返しをするのよ」
 美奈は恥ずかしさでさらに顔が火照るのを感じながら、小さく、しかしはっきりと頷いていた。その顔には、これから始まる宴への淫らな好奇心が、小さな笑みとなって浮かんでいた。


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