ビデオ作品紹介

ストロベリー・パニック
Special Limited box IV

 電撃文庫から単行本が出ている公野櫻子さんの小説「ストロベリー・パニック!」を原作とする、テレビアニメーションです。2006年4月から放送されており、早くもDVD第1巻が6月23日に発売となっております。
 以前トップページで少しだけ紹介したとおり、原作小説単行本第1巻のP134とP295に、くすぐりシーンを連想させる会話があり、テレビアニメの第1話には、ヒロインの蒼井渚砂ちゃんが寮のルームメイトである涼水玉青ちゃんに、「制服を注文するため」と称して身体のサイズを計測されながら、くすぐったがるシーンがありました。
 この時はセリフだけだったのと、本当にくすぐられているわけではないと思われたため、この場への掲載を見合わせたのですが、第11話になって、もっと美味しいシーンが出現しました。
 夏休みに入り、サマースクールにやって来たアストラエア3校の生徒たちのはしゃぐ海岸の一画で、あの蒼井渚砂ちゃんがビーチパラソルの下で寝そべり、涼水玉青ちゃんに日焼止めクリームを背中に塗られています。
 渚砂ちゃんが「くすぐったい」と叫ぶと、玉青ちゃんは「動かないで下さいね」などと言いながら、大きく指を広げた手をゆっくりサワサワァ〜っと……。普通にクリームを塗るのとは明らかに違う手つきに、渚砂ちゃんはたまらず足をバタバタさせていました。
 テレビ放送はまだまだ続いているので、今後もまた新たなくすぐりシーンが出現するかもしれません。
(2006/7/2)

 ……というわけだったのですが、あれから約3ケ月が経過し、私の住んでいる地域では、本日未明に全26話の放送が終了しました。
 DVDは全9巻発売予定となっており、最初の2話が第1巻に、残りの24話が3話ずつ第2〜9巻に収録される事になります。
 現在発売されているのは第4巻までです。
 初回限定版の他に通常版がありますが、初回限定版の方には映像特典や封入特典がついてきます。
 問題の第11話が収録されているのはDVDの第4巻で、初回限定版の封入特典はオリジナル携帯ストラップとプレート、それにオリジナルブックレット、映像特典は声優さんへのインタビューのようなもので、今回のゲストは月館千代役の斎藤千和さんです。

 原作の小説とはタイトルが微妙に違っており、ストーリーは大幅に異なっております。小説では、アストラエア三校の代表を決める「エトワール選」の模様を中心に物語が展開するのですが、アニメの方はエトワール選のそのものは最終話でしか描かれず、その代わり、寮や学校で行なわれる様々なイベントの模様が幅広く描かれており、第11話のサマースクールもその一つです。

 第11話で日焼止めクリームを塗られる渚砂ちゃんは、この物語の主人公。そして、クリームを塗る玉青ちゃんは、渚砂ちゃんののクラスメイト兼ルームメイトです。
 玉青ちゃんは第1話で編入してきた渚砂ちゃんと出会ってから、保健室で目を覚ますまで寝顔を眺めていたり、自分で測定した渚ちゃんの全身のサイズを記録した手帖を宝物にしていたりと、渚ちゃんに対して並々ならぬ興味を抱いているようで、第11話でも、肝試しの時に録音した渚砂ちゃんの悲鳴をウットリとした表情で聞き返すなど、かなりの変態ぶりを発揮しております。
 しかしその一方で、渚砂ちゃんと静馬様の親密な仲を認める心の広さをも持っていたりします。

 静馬様は、渚砂ちゃんの通う聖ミアトル女学園と同じアストラエアの丘に建つ、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校の三校を代表する存在であるエトワールの称号を持っています。
 第1話で寮の食堂に皆が揃っている前でいきなり渚砂ちゃんにキスしようとしたり、第12話ではプールの中で本当にキスしてしまったり、さらにはベッドの上に押し倒したりと、かなり大胆な事をなさってます。
 まるで今は昔に作られた18禁百合アニメの「エスカレーション」に登場するナオミお姉様ではないかと思っていたら、なんと、あのアニメに使用されたベートーベンの「月光」を、第6話で堂々と独奏なさってました。

 同じ丘に建っているだけあって、アストラエア三校の生徒たちは互いに顔を合わせる機会も多いらしく、渚砂ちゃんにもスピカに通う友達がいます。それが、聖歌隊の此花光莉ちゃんと南都夜々ちゃん。
 この二人は寮で同室なのですが、夜々ちゃんが光莉ちゃんに対して並々ならぬ想いを寄せているのに対し、光莉ちゃんが憧れるのはは、スピカの王子様と称される鳳天音様。
 夜々ちゃんはそんな光莉ちゃんへの想いを抑えながら、あくまでも保護者役に徹するのですが、第13話でついに抑えきれなくなったのか、いきなり光莉ちゃんに襲いかかります。
 確か、「神無月の巫女」にもこれと似たような場面があったなぁと思ったら、光莉ちゃんと夜々ちゃんの足もとには、あのアニメに登場するものと似た貝殻が。
 どうやらこのアニメ、既存作品に登場する物をあえてそのまま登場させる事によって、製作時に何を参考にしたかを示しているようです。
 このような例が他にいくつあるか、数えてみるのも面白いかもしれません。

 大胆な場面を最も頻繁に見せてくれるサービスキャラは、光莉ちゃんたちと同じくスピカに通う鬼屋敷桃美と剣城要。
 この二人、同室なのをいい事に、いつもベッドや浴室などであんな事やこんな事を……。
 同時に、夜々ちゃんと天音様との関係を壊そうと画策する悪役キャラでもあるのですが、彼女たちの使う言葉は極めて独創的で、特に第13話で要が光莉を口説くのに使う台詞には多くの人が爆笑する事でしょう(環境問題と関連の深い職業の方は別ですが)。

 というわけで、女の子が同級生にくすぐられる状況に萌え萌えな方、そして、女の子同士の仲の良い姿に萌え萌えな方には、特におすすめです。

(2006/10/3)

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