ビデオ作品紹介

となりのトトロ

 1988年に劇場公開された、宮崎駿監督のアニメーションです。
 DVDは二枚組で、本編の音声は日本語と英語、映像特典として絵コンテ映像、劇場予告編集、三鷹の森ジブリ美術館・案内映像などが収録されています。
 ヒロインであるサツキとメイの住んでいた家が2005年の「愛・地球博」で再現されたほどの有名作品であり、その作品にくすぐりシーンが含まれているという事実は、くすぐり文化を考える上で大変重要ではないかと思います。

 田舎のボロ屋敷に引っ越して来たサツキとメイは、屋根裏に何かが大量に住み着いている事に気付きます。
 闇の中に蠢く黒くて丸いそれらはススワタリというもので、誰もいない所に住み着き、人が来るといつの間にかいなくなってしまうのだと管理人のばあさんは言います。
 その夜、父親と三人でお風呂に入ったサツキとメイ。
 外で吹き荒れる風の音にメイが怯えているのを見た父親は、「笑ってみな。おっかないのが逃げちゃうから」と言って、大声で笑い始めます。
 それに習ってサツキも笑い始めるのですが、メイだけは「恐くないもん」と言って、笑おうとしません。
 しかし、いきなりサツキに脇腹を激しくくすぐられ、ついに大声で笑ってしまいます。
 その頃屋根裏では、三人の笑い声から逃げるかのように、ススワタリたちの大規模な引っ越しが行なわれていたのでした。

 ちなみに、サツキは小学生で、メイはまだ学校に上がる前の年齢です。
 というわけで、幼女が女子小学生にくすぐられる姿を見たい方にはお勧めです。

 ところで、登場人物のサツキとメイ。彼女たちの名前には、ある共通点があります。それは、両方とも現代日本語で「5月」を意味する言葉である事。
 彼女たちが引っ越して来たのが5月なのか、それとも誕生日が二人とも5月なのか、他に理由があるのか、私には分からなかったのですが、皆さんはいかがでしょうか。
 ちなみに私はその答えを、このDVDの特典ディスクに収録されている劇場予告編集で知りました。

 なお、他の宮崎アニメでは「魔女の宅急便」にも、貨物列車に乗り込んだキキが牛に足をなめられてくすぐったがるシーンがあります。

(2007/5/18)

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