コミック作品紹介

ルサンチマン[新装版]上

 2004年から2005年にかけて、週刊ビッグコミックスピリッツで連載されていた、2015年の日本を舞台としたコミックです。
 実際に2015年を目前に控えた今、実用化しつつあるVR技術を10年前にある程度正確に予言していた作品として再注目されているようなので、取り寄せてみました。
 海外で主にFPSの為に使われるOculusRiftが、日本では主に嫁に会いに行くために使われるのも、もしかしたらこの漫画の影響が大きいのかもしれません。
 日本のVR開発はこの漫画を目標に行われているという説もあるらしいです。
 という事は、もしもこの漫画がなかったら、もしかしたらDK2が日本優先出荷になったりする事も、なかったのかもしれません。
 日本のVR開発にとって、それほどまでに重要なこの作品の中に、僅かながら当サイトの主成分が含まれていたので、ここで紹介したいと思います。

 作品が描かれた2004年当時に比べ、VRとAIを駆使したゲームソフトだけが異様に発展していた2015年。
 女性に全く縁のない主人公の坂本拓郎は、自分以上に女性に縁のない友人からのすすめでVR技術を使ったギャルゲーを始める事になります。
 貯金をはたいてゲームに必要な機材を買い集めた卓郎。
 部屋の数箇所にカメラを取り付け、ヘッドギアで目と耳を覆い、感圧グローブを装着した彼の目の前に現れたのは、海でオシッコをしている真っ最中の女の子だったのでした。

 彼女はゲームのキャラクターなので、オシッコをしないように作る事も可能だったはずなのに、なぜオシッコをするののでしょうか。
 女の子の存在をリアルに感じさせるには、オシッコが重要な要素だからなのでしょうか。
 それとも、この時代のギャルゲーのプレーヤーは、みんな女の子のオシッコに興味があるからなのでしょうか、
 実は彼女がオシッコをしなければならない本当の理由は、物語の終盤で明らかにされるのです。
 どうやら彼女がオシッコをするのは、まさに彼女が本当に生きているという証しだったといった所でしょうか。

 というわけで、オシッコをしている所を殿方に見られて恥ずかしがる女の子の仕草に萌え萌えな方にはおすすめかと思います。

(2014/11/18)

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