文献資料紹介

ブルーバックス B-731
男のからだ・女のからだ
――人体スペシャルレポート2――

科学雑誌Quarkから人体に関する話題を集めた「人体スペシャルレポート」の第2弾です。
表題から想像できるとおり、性に関する話題がいろいろと書かれております。
私がこの本を手に入れたのはだいぶ昔の事ですが、今改めて読み返してみると、当サイトとの関連性が非常に高い事がわかります。
もしかしたら、この本が私に与えた影響は、かなり大きいかもしれません。
この本は九つのパートに分かれておりますが、当サイトとの関係が深いのは、2番目の「おしっこの科学」と9番目の「女性器のヴェールをはぐ」です。

まずは「おしっこの科学」ですが、このパートはさらに3つの部分に分かれており、その最初の部分の表題は、なんと、「女性の“おもらし”」です。
この部分では、「我が国も失禁先進国へ」「女性の社会進出で顕在化」などで、女性のおもらしの実体について述べられています。
男性の尿道にはオシッコの漏れを止めるための「外尿道括約筋」があるのですが、女性の場合はこの筋肉がなく、肛門括約筋や骨盤底筋群がその代用をしているそうです。
なんだかこれを読むと、女性はいかにもオシッコが我慢しづらそうですね。
さらに、男性の尿道は長くてカーブしているのに対して、女性の尿道は短くてストレートという、いかにもすぐに噴出してしまいそうな構造になっていたりします。
オシッコが漏れそうになって、思わず出口のあたりを手で押さえたくなる気持ちもなんとなく分かりますよね。
しかも、その仕種は女の子にとってとっても恥かしくて、だからといって人前でトイレに行きたいっていうのもとっても恥かしくて……なんだかすごいですよね。
話がちょっと脇道にそれましたが、とにかくオシッコはもともと女性の方が男性に比べて我慢しにくいという事なのですが、さらにそこに過齢・出産・肥満などが重なると、さっきの代用筋と尿道・膀胱との位置関係が狂いが生じて、よけいにおもらししやすくなってしまうそうです。
そんなわけで、失禁に悩む女性は以外に多いそうです。
やっぱり女性とおもらしは、切っても切れない関係にあるようですね。

次に「女性器のヴェールをはぐ」ですが、じつはこのパートの中で、非常に興味深い事実が語られています。
それは、くすぐりと性的快感との関係です。
実は、くすぐったいという感覚と性的快感とはもともと同じ感覚であり、どちらとして解釈されるかは大脳の前頭葉の状態によって決まるというのです。
この事実に驚いた人もやっぱりそうかと納得した人も、いっぱいいたと思いますが、いずれにしてもこの本のこの部分を読んだ人は、もう昔のように無邪気な気持ちで他の人の体をくすぐったりする事はできないでしょうね、多分……。
それから、もう一つ。
このパートの中には「くすぐったいボタン」と題された文章があります。
いったい何のボタンでしょうか。
実はこれ、日本語で「淫核」と呼ばれている部分の事です。
実際、ドイツ語ではこの部分の事をkitzler(キツラー)と言い、もともとは「くすぐる人」という意味だそうです。
多分、そこを触られると猛烈にくすぐったくて、それがとっても気持ちいいんでしょうね。
くすぐりって、じつはとってもエッチな事だったんですね。
こんなエッチな事を、子供たちは無邪気な顔をして友達同士でしてるんですよね。
考えてみると、すごい事ですよね。


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