不思議な能力を持つ女子高生、黒井ミサの周りで展開する不気味な物語13編が収められたコミック文庫です。
収録された物語の一つ、「笑う女」の中に、くすぐりシーンが登場します。
小さい頃から周りの人に笑われてばかりいた正巳という男が、自分を笑ったエリという女に対する復讐を、母親と共同で行います。
壁に縛られたエリちゃんをムチで打つ正巳に、「責め方が甘い」という母親。
彼女が取り出したのは、鳥の羽でした。
エリちゃんの服を破り、腋の下や胸のあたりを鳥の羽や指でくすぐります。
エリちゃんは胸も腋も全開状態で、どんなにくすぐったくても抵抗する事などできません。
エリちゃんができる事といえば、ただ激しく笑うだけです。
そんなエリちゃんを、正巳と母親は二人がかりでくすぐり続けます。
食事や睡眠も交代でとりながら、3日間に渡って絶えずくすぐり続けます。
その間、エリちゃんには食事など与えられなかったようですが、トイレとかはどうしてたんでしょうね。
あの状況ではトイレにも行かせてもらえそうにないですから、漏らしてしまってたのでしょうか。
残念ながら、その事についてはこの本には書かれていません。
それにしても3日間連続でくすぐられるとはすごいですね。
普通に生活してる人は、こんなに長い間くすぐられるなんて、滅多にないですよね(当たり前か)。
これを読んでいるあなたは耐えられるでしょうか。
それから、正巳の母親の話によると、江戸時代に罪を犯した女がよってたかって死ぬほどくすぐられ続けたという事らしいのですが、本当なのでしょうか。
もし本当だとすると、何人ぐらいの人にどのくらいの時間くすぐられたのでしょうか。
そして、くすぐった人は、女だったのでしょうか、それとも男だったのでしょうか(コミックの絵を見る限り、女のようですが)。
本屋などに行くと、拷問や処刑に関する本を見かける事がありますが、くすぐる事による拷問というのは、どの本にも載ってないような気がするのですが……。
とにかく、「人間はどこまでくすぐりに耐えられるのか」という事を考えさせられる作品でした。
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