ついに手に入れました。
日本を代表するアクションアニメ「ルパン三世」。
その中でも、日本のくすぐり文化に多大な影響を与えたと言われるテレビシリーズ第1話「ルパンは燃えているか…?!」。
ルパン帝国の滅亡を狙うスコーピオン総裁が多額の資金を投じて作り上げたカーレース場。
ここで行われるレースにルパンが出場する事になりました。
しかし、ルパン以外の出場選手は全員がニセモノ、マシンの整備員も実はルパンを消すための工作員だったのです。
一方、スコーピオンの総会が行われている、レース場のすぐ近くのホテル・ミラクルには峰不二子が忍び込み、総裁の動きを監視していましたが、逆に捕らえられ、手足をハリツケ台に固定されてしまいます。
総裁と不二子、そして総会に出席していたメンバーの集まるホールに設置された大型スクリーンには、レース場に散りばめられたさまざまな仕掛けによる攻撃をルパンがかわしていく様子が100台のテレビカメラにより送られてきていましたが、それらのテレビカメラも、レースの途中でルパンが替え玉の次元大介とすり替わった事まではとらえる事ができませんでした。
「お前もルパンと共に死んでいくのだ」
そう言いながら、スコーピオン総裁は操作盤に並んだスイッチの一つに手を伸ばします。
峰不二子を固定したハリツケ台に、不二子の身体に沿っていくつもの穴が開き、それぞれの穴から小さな手のような物が伸び出してきて、不二子の全身をくすぐり始めました。
「お願い、やめて、くすぐったい!」
不二子は笑い叫びながら激しく身を捩りますが、手の動きから逃れる事はできません。
しかし、ほどなくホテルのホールに異変が起こり、二人の目の前にルパンが現れます。
不二子のくすぐりシーンは30秒にも満たない短いものですが、ルパンを誘惑したり裏切ったりを何度も繰り返す峰不二子が全身をくすぐられながら激しく身悶える姿は一見の価値があります。
松下ビデオのルーツともなった峰不二子のくすぐりシーンの収められたこのビデオは、日本のくすぐり文化の原点を知る上で貴重な一本と言えるでしょう。
なお、このビデオには第1話から第6話までが150分テープに収録されており、一般のアニメファンの方にとってもかなりお買い得かと思います。
そういえば、最近「ルパン三世」のキャラクタのフィギアが発売され、その中の峰不二子のフィギアに「コチョコチョ棒」なるものが付属しています。
あの「コチョコチョ棒」はもちろんもともとスコーピオン総裁の持ち物ではありましたが、実は総裁はあの棒をくすぐりの目的に使ったわけではありません。
不二子をくすぐりの刑にかける前に不二子の胸元をはだけるためにあの棒を使いましたが、もともとはプレゼンテーション用の指示棒であったと思われます(もしかしたらくすぐりマシンの部品の一つを総裁が指示棒として使っているという事なのかもしれませんが)。
そしてスコーピオン総裁を倒したルパンがその棒を拾い、ラストで車の中で不二子の耳元をくすぐるのに使ったのです。
という事は、もともと別な目的に使われていたあの棒を、主人公のルパンが「コチョコチョ棒」に変えたという事になります。
やはりルパンもくすぐりが大好きという事なのでしょう。
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