小説作品紹介

ぶらばん!
雲雀丘由貴の事情

 ゆずソフトのブラスバンド部を題材にした美少女PCゲームノヴェライゼージョンの第2弾です。岡下誠さんの単行本としては、8冊目になります。
「中ノ島妙の事情」に続く2巻目という事ですが、内容自体は前巻の続きというわけではなく、物語の舞台となる円山赤城山ブラスバンド部の結成された過去の経緯などから微妙に、というか、かなり違っています。
 それもそのはずで、Wikipediaによると、第1巻は「妙エンド」の後日談、そして第2巻は「由貴エンド」の後日談という事で、過去の違いはゲーム展開の違いだったというわけですね。

 今回主人公である香住純の相手役を務めるのは、新生円山赤城山ブラスバンド部の部長である雲雀丘由貴。
 何人もの使用人たちが働く広大な屋敷で暮らすほどのお金持ちで、何事についても完璧主義の彼女ですが、料理だけは苦手だったりします。
 普段は使用人に弁当を作ってもらっている彼女ですが、純の幼馴染みの妙ちゃんが作った手料理を純がおいしそうに食べるのを見て、自分も手料理を作ろうと奮闘したりするという努力家でもあります。

 誇り高い完璧主義のお嬢様。そんな彼女が、夏休みに行なわれた夏合宿で、オシッコを我慢する事になるのです。
 高貴なお嬢様も大いなる自然の力には逆らう事はできず、ついに主人公のすぐ近くでオシッコをしてしまいます。
 しかもその時の恥ずかしい音を主人公に聞かれてしまったりするのです。

 というわけで、誇り高いお嬢様がオシッコを我慢する姿に萌え萌えな方にはおすすめです。

(2007/7/18)

戻る