小説作品紹介

くノ一淫闘帖 上/下巻
天正秘録編

 二次元ドリームマガジンの1〜8号に連載されていた長編小説を上下巻に分けて単行本化したものです。その名のとおり、女忍者の淫らな闘いの物語であり、女の部分を責め嬲られての失禁シーンの他、くすぐりシーンも上下巻共に含まれております。
 著者は綾守竜樹さん。もともとネット小説家で、とある官能小説系サイトにも「くノ一淫闘帖」というタイトルの小説が掲載されておりますが、ここで紹介するものとは内容が全く異なります。

 天正伊賀の乱で滝川一益らと伊賀衆に煙滅させられた伊賀忍百地衆「百花忍軍」。その生き残りである巴は、仇どもの足どりを追ううちに、蟲忍と呼ばれる者たちの里へ辿り着きました。そこで巴は百花忍軍の頭領であった薊と再会します。
 薊を助け出そうとした巴でしたが、その薊の働きにより蟲忍たちに捕えられてしまいました。
 蟲忍たちは、貴重な糸を紡ぐ特殊な蚕である「永憑之蟲」を育てており、やがて巴はその巨大な蚕のおぞましい姿を目の当りにするばかりか、その蟲どもにねっとりと可愛がられる事になるのです。
 やがて巴は薊の計らいにより蟲忍の里を脱出するのですが、体内に埋めこまれた蟲の媚毒に足は進まず、やがて追っ手に追いつかれて淫らな責めを受ける事になるのです。
 というわけで、全体的にかなりグロめな内容でありますが、歴史的な貫禄を醸し出す独特な言葉使いもまた物語のグロさをきわだたせております。

 上巻では、P37〜58の、蟲忍と巴との戦闘(?)シーンで、巴が武器としてクナイを使うのに対し、相手の蟲忍は羽箒を巧みに使って応戦。体内に埋め込まれた蟲の毒により敏感になった身体のあちこちを羽箒でくすぐられた巴は、次第に恥ずかしい反応を示すようになるのです。
 そして下巻では、P94で、蟲忍の業により狂わされた女たちによって、薊が全身を寄ってたかって舐め回されます。腋の下も徹底的に舐められ、くすぐり拷問に関しても一言だけ言及があります。

 女忍者がくすぐられて身悶える姿に萌え萌えな方、そして、女忍者と巨大芋虫とのカラミに興味がある方には、特にお勧めです。

(2006/3/1)

戻る