綾守竜樹さんの、座敷童をテーマとしたお話です。
陸蒸気や乗合といった公共交通機関がようやく普及し始めるもまだまだ貴重な存在だった時代の日本。人間は妖怪と共存しており、両者間で揉め事が起こる事もたびたびありました。そして、鎮守府審神機構一等官である鈴木容子は、それらの揉め事を解決する事を職務としておりました。
ある時、とある村に派遣された彼女は、とある屋敷に住み込んでいる座敷童の少女である忍と、彼女の世話を務めるメイド服姿の聡美に出会います。
屋敷童は家に富をもたらす事から、特定の家に監禁される事があり、それが人間と座敷童との間に発生する揉め事の典型となっていました。しかし、容子の派遣された屋敷では、座敷童である忍は丁重に扱われているようです。
一見何の問題もないように見えた忍。しかし、家の掟により忍に絶対の服従を誓った聡美は、やがて忍の理不尽な命令に従い容子の目の前で数々の痴態をさらす事になるのです。
座敷童と富豪家の娘との歪んだ友情がもたらす淫らな宴は、過激でありながらグロさを感じさせません。また、冒頭の座敷童に関する文献引用や、主人公である容子の審神官としての誇りある語り口は、オタク向け官能小説として書かれたであろうこの小説が、あたかも高尚な文学作品であるかのような錯覚を覚えさせます。
当サイトの主成分としては、P132で、聡美が品種改良された妖魚の媚毒で敏感になった全身を妖怪の青年に筆で撫で回されます。また、P138〜P139でも二本の筆で聡美の敏感な部分が責め立てられ、P140でついに恥ずかしい熱水を噴出させてしまうのです。
和風の屋敷でメイドが筆で全身をくすぐられ身悶える姿に萌え萌えな方には、特にお勧めです。
(2006/3/1)
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