ORBITのPC向けゲームを原作とするテレビアニメーションです。13話構成で、第1話から第10話までがDVDのPage1(第1巻)からPage5(第5巻)に2話ずつ、残りの3話がPage6に収められています。Page1〜6のバラ売り以外に、これらの内容をまとめて特典ディスクなどを追加した、DVD SPECIAL BOXも発売されています。
一般向けアニメーションではあるのですが、原作が18禁ゲームというだけあって、第7話で主人公の少女がベッドの上にうつ伏せになって泣いているシーンなどは、心の汚れた人が見ると、ただ泣いているだけのようには見えないように作られていたりします。
Page5に収録されている第10話に、くすぐりシーンが含まれております。
どのようなシーンかというと、リリスという金髪美少女が、ガルガンチュアという青年の作ったくすぐりマシンでくすぐられるというものです。
人の手の形をしたものではなく、縁にフサフサのついた扇のようなものがいくつも出て来て、リリスちゃんの身体を撫で回します。
くすぐられたリリスちゃんは、「くすぐったくて死んじゃう」などと叫んでます。
ちなみに、リリス役を演じた声優さんのインタビューが、Page6に映像特典として収録されています。残念ながら、くすぐりシーンに関するコメントはありませんが。
また、その声優さんは、エンディング曲を歌っている人でもあります。
それでは、そのリリスというのはどのような人かというと、世界の全てを本として収める巨大な図書館の管理人です。彼女にはイブという妹がいるのですが、その妹というのがリリスに図書館の管理を押し付け、自分は本の中の世界をあちこち旅しているというのです。
イブを探していたリリスは、ある本の中でガルガンチュアに一目惚れ(第9話)。しかし自分を全く見ようとせず、あくまでも永遠の命を手に入れる事にこだわり続ける彼に腹を立てたリリスは、彼とある約束をしたらしいのです。それは、マリエル姫という美女の魂と交換に、彼に最高の命と力を与えるというものです。
そして、第4話で生贄である魂を受け取ったにもかかわらずイブは見付かっていないため約束を果たせずにおり……というか、最初から約束など果たすつもりはなかったらしく、それがくすぐり拷問を受ける事になった理由のようです。
ちなみに、ガルガンチュアの少年時代は第3話で描かれており、ここではイブがジルという名前で登場しています。
リリスはペットであるケンちゃんというインコにイブを探させていたのですが、そのケンちゃんが、現在の東京を舞台とする本の世界で、主人公である葉月という少女と出会うというのが、第1話の前半です。
そこではイブは初美という、葉月の血の繋がらない姉として存在していました。葉月は初美を、まるで恋人のように慕っていたのですが、その初美が16歳の誕生日を迎えると同時に葉月の目の前で光を放ちながら消えてしまいます。
その時かけつけたのがインコのケンちゃん。「イブを追って来たが手遅れだった」「また別な世界へ探しに行かなければ」などとボヤくケンちゃんを問いつめ、強引に旅に加わった葉月。
第3話でケンちゃんと共に本から現れた葉月に一目惚れしたリリスは、自分もイブ探しに参加すると言います。
その後、何年経っても成長しないという幼女と出会ったり(第6話)、原始時代のどこかの国で巨大な目を持つ怪物を神として崇める人びとと出会ったり(第5話)、古代の日本で初美とそっくりな美女と出会ったり(第8話)、爆弾の仕掛けられた夜行列車に乗ったり(第1話後半〜第2話)、遠い未来の惑星間移民船に乗ったり(第10話)した後、宇宙に浮かぶ長屋のような「宇宙庭園」で、葉月はようやく初美と再会するわけです(第11話)。
一方、くすぐりマシンから逃れた直後の(恐らく葉月に会う前の)リリスを追って来たガルガンチュアもそこに居合わせます。
葉月とリリス、そしてガルガンチュアは、それぞれ初美を違う名前で呼び、取り合いになってしまいました。
そしてその後どうなったのかというと……それは最終話を見てのお楽しみです。
ちなみに、私は最終話を見ても、結局葉月と初美がどうなったのか、元の世界に戻れたのか、葉月の記憶はどうなったのかなど、はっきりとは分からなかったのですが……皆さんはいかがでしょうか。
というわけで、金髪美少女がくすぐりマシーンでくすぐられる姿を見たい方には特にお勧めです。
(2006/8/2)
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